はじまりましたね

旦那さんが、このドラマが始まることをどこで知り得たのか、教えてくれた。
ちょうどその時、旦那さんの首に腫瘤があり、同じ状況になるかもね・・。
なんて話してた

その腫瘤、数年前からあったようで、私も見た感じ粉瘤(良性腫瘤)だと思ってたんだけど、最近どんどん大きくなってきてて・・。
大きく育つものは、悪性の可能性が高い!
と、医師からの患者さんへの説明で、耳にタコができるほど聞いてきただけに、私は気になって気になって仕方なかった

で、このドラマが始まることもあり、嫌がる旦那さんを強引に、うちの病院に引きずり出して強制受診

とりあえず私の勤める外科で診てもらい、
「粉瘤だと思うんだけど、一応エコーしとく❓」
と副院長に薦められ、悪性の心配もあったから、「是非‼︎」と、エコーしていただきました。
エコー結果をみて、副院長、
「あれ❓粉瘤じゃないんかな?なんか、違う気がする。」と、形成外科医にその場で電話しだして。
「万が一悪性でも、うちの形成外科ならちゃんと診てくれるし、ダメならがんセンターとかに紹介してくれるから。」
と、そのまま形成外科受診となりました



しかし形成外科医は、旦那さんの腫瘤を見た途端
「ほぼ、良性だと思うよ。急いで手術して取る必要はないけど、どうする?」
と安心の言葉を発するもんだから
「じゃぁ、様子みます!」
と答える旦那の横から
いやいや、切ってください!
と、妻ナース、口を挟んでしまいました

結局、旦那さんも断念し、手術となり、その腫瘤やらを切除し、病理結果は・・・。
やはり粉瘤とのことでした。

粉瘤は、感染を起こす前に急激に大きくなるそうです

(とりあえずホッとしましたが)
でもこのドラマは私たち夫婦にとって、いや家族にとって、他人ごとではないと本当に思います。
ドラマ内の設定は、子どもさんも姉と弟。
年齢差も同じ。
そして、ドラマ放送初日、私の誕生日

観るか観ないか、とても迷いましたが、やっぱりみてしまいました。
ちょうど私の誕生日祝いしてもらった後に、テレビをつけると、ドラマ内でも奥様が誕生日祝いをしてもらってるシーンでした。
偶然❓なんて思えないほど・・・。
泣けますね。自分のことのようで。
自分が告知されたときのこと、
不安な毎日・・。すべて今も忘れることはないし、現在だって不安で押しつぶされそうになることもあります。
考えないようにしてますが

Blogもみさせていただきました。
この方も乳がんになるリスクは高くなかった。
そして、授乳中は乳がんにはならない。て周りに言われて、発見も遅れたみたいで・・・。
リスクなんて高いも低いもない。
がんになりにくい時期なんてないって、本当に同感でした。
Blogを読ませていただき、とても強い素敵な方だと尊敬しました。
ご主人のことも第一に考えて、家族のために毎日を楽しく必死に過ごされて・・。
運命て、皮肉だと思いました。
師長の話になりますが、師長も乳がん検診を受けられたところでした。
でもその直後からずっと
「でも胸がなんかおかしいねん。痛いねん。」
て、ずーっと言われてて・・・。
検診受けたところやのに大丈夫‼︎
乳がんは痛みはないんです!
医師からもそう言われてずっと様子みられてました。
でもやはりおかしいと、念のため検査したところ進行がんでした。
検診を受けられてたった半年後のこと。
がんって、タイプと勢いがとても予後に影響するんではないかと思う。
手術不能のがんでも、抗がん剤だけで、10年近く生きられてる患者さんもいれば、早期で手術しても、すごい勢いで転移して手の施しようがない方もいる。
がんって、何者❓
運ってものも左右されるの❓
医療従事者である私も、がんになってみて
勉強してきたことと異なることも多くて戸惑ってます・・・。
がん患者のことを今は
がんサバイバー
と、呼んでます。
がんを抱えながら、そんな中で仕事や家事をこなし、社会の中で生きていく。
がんサバイバーは、がんと診断されてから苦しみがはじまるのでなく、身体に異変を感じた時から、苦しみは始まっている。
なんかかっこいい響き❓だけど、がんサバイバーにはなりたくなかったな



でもなっちゃったものは仕方ない。
前向きに進むしかない。
パパとママが生きる理由。
パパさんも、がんサバイバーとして、今も色んな苦しみと闘っておられると思う。
どんな気持ちで、毎日を過ごされているのかと思うと胸が苦しくなるけど、同じがんサバイバーとして、頑張ってほしいです。
十分頑張られてるはずですが



生きる理由をこんなに考えていかなきゃならない境遇を与えられたことも運命なのかな。
このドラマをみながら、共感しながら、強く生きていく家族のあり方を見習っていこうと思います



そして、パパさん、応援しています
