
とりあえず主治医に、診断書を書いてもらう。
排尿障害があるならば、様子をみるとのことだったが、自己導尿もしていないので、復帰OKとのこと

ただし
『キズが治るのに、2~3カ月かかります。完全に治癒するのは大体3カ月。
デスクワークなら、2カ月で復帰してもいいですが、あなたの職業柄、患者さんを抱えたり、お腹に力をいれることがあるでしょ?
それはやめて欲しいので、3カ月間休んでください。』
ハイ。有難うございます

で、術後3カ月間の自宅休養の診断書を持って、約2カ月ぶり?
に職場へ足を運んだ



大好きな職場



大好きなスタッフ

しかし、覗いた我が職場は、胸腔穿刺中(癌性胸水が溜まった患者さんの胸に針を刺して、胸水を抜く処置)にて忙しそうであり、話すことも出来ず、皆に会えなかった

とりあえず、少しの手土産を置き去る

廊下で色んな人に会う

どーやら、皆、私の病気を知ってる感じ

私が信頼してる我が職場、外科のナース達は、聞かれても私の病名は絶対口外しないと確信している



だから
誰から聞いたんや



ま、えーけど



外科スタッフ以外からであろう。
人の口って、こんなもの

特に女はね



私の顔をみて、泣きだすナースも

めちゃくちゃ心配してたー!
元気そうでよかったぁ
て




私のために、貴重な涙を有難う

こういうとき、本当に、私にとっての大事な人が明らかにわかります



嬉しかった

それから、上司のもとへ

看護局長、次長、師長

皆、私の顔をみた途端、
『めちゃめちゃ、元気そうやん
』

と

診断書を出すと
『術後3カ月?』
と驚かれる

療養休暇の期間の関係や、今後の色んなことを考えたら、もう少し早く出てきた方がいいんじゃないの?
早めに出て来て、年休で時々休みをとりながら、ウォーミングUPしたら?
今後また何があるかわからないし、少しの期間でも療養休暇置いてた方が良いんじゃない?
と

口々に上司から言われる

確かに、いきなり復帰して、一週間働き詰めはしんどいかも

上司のいうようにしといた方が無難なんかも



てなわけで、診断書書き直してもらうため、またがんセンターに走る



先生、お手数かけてごめんね

で、復帰部所について

私は、元の外科に戻りたいために頑張ってきた。
入院前にもそう約束したんだから。
スタッフも皆待ってくれてる

でも・・。
『本当に外科で頑張れるの?
ほぼ、癌の人ばかりの部所よ。
抗がん剤治療の担当も出来るの?
精神的に、大丈夫なの?』
と上司に言われ、
絶対大丈夫です



と、啖呵をきって
言えなかった私



確かにそうだ。
癌の告知。再発・転移の告知。
家族と患者の精神的フォロー。
抗がん剤治療室の担当。
ふと、自分とかぶって哀しくなることがあるかも知れない。
不安になってしまうこともあるかも知れない。
感情移入しすぎてしまうと、看護にならない。
でも、大好きなスタッフと働きたい



でもでも、このスタッフでないとしたら、戻りたいと思うか?
そうなると、
んー

外科以外の部所がよいかも?
なんて、思ってしまう

悩んだ



でもスタッフからのmailで決心した。
私たちは、あなたが戻ってくると信じて、楽しみにして、あなたが不在のあいだ、ずっと頑張ってきた。
癌という病気になって、癌の人と関わるのは辛いかも知れないけど、あなただからこそ、わかること。
誰よりも通じることがあると思う。
あなたなら、ますます、いい看護が出来ると思う。
精神面はなかなかかも知れないけど、体力面では精一杯フォローします。
だから、笑いながら、また一緒に働こう。
そうだ。
私、入院中に出会ったS看護師に感銘をうけたんだった

S看護師を目指すんだった

スタッフの皆さん、本当に有難う。
私はやはり、あなた達と、働きたいです。
私の不在の間、人員補充もされない中、休憩も休暇もほとんど取らず、めまぐるしく働いてくださり、有難うございます

感謝しきれません

というわけで、次に職場へ挨拶に行くときに、外科を希望する私でいることを決心いたしました




