出た!まちこ | がんナースのおし(も)ごと

がんナースのおし(も)ごと

検診では見つからなかった進行浸潤がん(子宮腺扁平上皮がん)と、検診で見つかった早期大腸がん。そんな2つのがん経験者ナースの、日常や生き方を綴っています。

手術直後のこと[みんな:01]

ICUを、ところてん方式で出された わたくし[みんな:02][みんな:03]

ほんとはICUで、家族と面会のはずだったが、
『すぐに大部屋に帰るので、お部屋でしてもらいますね。』

と言われ、家族との面会は病室ですることになった[みんな:04]

10歳以下の子どもはICUに入れない
とのことだったので、
『8歳の息子、可哀想やなぁ[みんな:05][みんな:06]
と思ってただけに、ある意味ラッキーであった[みんな:07][みんな:08]

酸素マスクをして、たいそうな私の姿を見た息子は、1番に駆け寄り、手を握ってくれた[みんな:09]

娘は私の頭を撫で、
『お母さん、よく頑張ったね』
て褒めてくれた[みんな:10]

旦那さんは、
『お疲れさん[みんな:11]
と、満面の笑みで声をかけてくれ、
肩が痛いという私の肩をずっと揉んでくれてた[みんな:12]

旦那さんの両親は、
『お疲れさま。大きな手術、本当によく頑張ったね。』
と私を讃えてくれた[みんな:13]
お母さんは泣いておられた[みんな:14]

家族がいたから、乗り越えられる。
家族に心配かけて情けないけど、この家族のために私は頑張れる[みんな:15]

と、ウルウルしてたわたくし[みんな:16]

すると、出た!
マチ子‼(実母)

『あんなぁ、手術の待合で、あんたと同じ病気の家族と一緒やってん!
その人、40代後半で、偶然にもあんたと同じ名前‼
でな、その人は、五年前にこの病気になって、今回肺に転移して手術したみたいー‼』

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今そのセリフ[みんな:18]
その情報な、多分今は不必要やと思うんやんかぁ[みんな:19]

私はスルーし、手術直後であるが、たぬき寝入りすることにした[みんな:20][みんな:21]


後日、マチ子にその話をすると

『何で、その話知ってるん[みんな:22]』と[みんな:23]

イヤイヤ、あんたが私に話しましたがな[みんな:24][みんな:25]
しかも、あの状況下で[みんな:29]

『いやぁ、私、そんな話したっけ[みんな:26]

とぼけるんも、えー加減にしてくれなはれ[みんな:27][みんな:28]

家族皆、その情報は私には内緒にしとこうと決めてたらしく(そりゃ、そうや)私が話す度に
『誰に聞いたん?』
と驚いてくれる[みんな:30]

恐るべしマチ子[みんな:31][みんな:32][みんな:33]

ほんまの親やろか[みんな:34]
と、思うこともしばしばであるが、私達親子は双子なみにクリソツらしい[みんな:35][みんな:36]
だからやはり正真正銘の親子なんであろう。

私も将来、サイババか[みんな:37]

サイババさまに失礼やね[みんな:38]