「地域一番店」「カテゴリー一番店」請負人の清水です。
萎縮。
しばらく“ホスピタリティ”について書いていなかったので少し。。
今日、昼すぎに行ったパン屋さんでの光景。
トレイを持って、好きなパンをトングで選び
レジに持っていく…という式のパン屋さんです。
僕の事務所近くにあり、
たまに利用させていただいています。
レジには50歳前後の女性店員さんと
20歳代の女性店員さん。
先輩と思しき店員さんは
20歳代の店員さんに仕事を教えているようです。
ドリンクの入れ方をレクチャーしていました。
「右側から順番に・・・」
その指導(口調)は少し“冷たい”感じがしました。
若い店員さんはレジに並んだ僕に
背中を向けた格好で、作業していたのですが、
僕はその背中から
“萎縮”
を感じ取りました。
先輩店員さんは僕のパンを精算&袋詰めする間も
チラチラと若手店員さんの作業を見ていました。
先輩店員さんの視線が冷たい。
「笑顔がないなぁ・・・」
と僕はそのなんともいえない冷たい“空気感”の中にいました。
「シロップ入れた?!」
背中越しの“指導”は続いています。
目的。
店長さんかオーナーさんかは判りませんが、
おそらくこの先輩店員さんは若手店員さんの
教育を命じられたのでしょう。
この場合の“教育の目的”は何なのでしょう?
平たく言うと
“何のために教育するのか”
ということです。
若手店員さんが成長すると、
●お店のためになる(例えば、売上が上がる、空気が良くなる)
●お客様に喜ばれる
●彼女が同僚の仕事を助けることができる
●指導者の評価が上がる
●本人のやる気が増す
などなど、
いろいろとあるでしょう。
大切なのは、
お店側(オーナーや店長)
と
教育を命じられた店員さん、
そして
教育を受ける店員さん
の目的意識の共有です。
“何のために”
が
明確になり、
それを
共有することで、
手段(今回の場合は教育・指導の仕方)
が決まります。
教育する側、受ける側の目的意識が共有されることで
その成果は格段に上がります。
今日、僕が見たのは
何のために
がはっきりしていないが故の光景だったんじゃないかって
感じました。
褒める。楽しさを感じさせてあげる。
褒めて、褒めて、指導して、出来た時の“未来”を見せる。
あくまでも僕個人の意見ですが、
楽しい空気感を作らなければ、
楽しさを感じさせてあげなければ、
人は育たない
と思っています。
そして、
接客商売の場合は
その空気感が
お客様に伝わるので
尚更です。
素敵なお店だな!
って感じる大きな要因の一つに
僕は
スタッフさんが放つ
空気感を一番に挙げたいと思います。
それが
ホスピタリティの原点ではないかと。
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