ランチを食べに行った日のこと。
先週の金曜日のことです。
自然食レストランと銘打ったお店。
ヘルシーなメニューに惹かれて中に入りました。
店内には女性のお客様ばかり。
一番手前のテーブルが空いていましたが、
食器がまた片付いていません。
「座るのはここしかないなぁ」と思ったのですが、
こちらのスタッフさんは何も言葉をかけてくれません。
とても「忙しい」雰囲気を醸し出しています。
無言のまま、テーブルの片付けを始め、
食器を下げ終わったところで初めて
「どうぞ」
と一言。
「ん?」
スタッフさん、お水を持ってきました。
一緒に入った連れが「メニュー決まった?」と聞くので、
「まだ」と答えると、そのスタッフさんはまた何も言わずにそそくさと厨房に消えて行きました。
「ん??」
その後、待てど暮らせど注文を取りに来ません。
スタッフさんの方を見ても目も合わせてくれません。
ちょっとせっかちな僕はメニュー表を持って厨房まで行き、
「○○ランチ2つ下さい、メニュー表はここに置いておきますね!」と言いました。
スタッフさんは料理を盛り付けるのに必死。首だけをこちらに向けて
「すいません、わかりました」と一言。
「ん???」
さてここから、食事が運ばれてくるまで20分以上かかりました。
この時点で僕は、
「もうこの店に二度と来ることはないだろうなぁ」
と思っていました。
料理が運ばれてくると、
スタッフさんは料理の説明を始めました。
一品一品、それは詳しく、丁寧に。
一生懸命さと思い入れが伝わってきました。
手間暇かけて、作られたその料理はとても美味しく、盛り付けも綺麗で、お店のコンセプトがしっかり詰まった素晴らしいものでした。
でも、僕は二度とこのお店には来ません。
こちらのお店には3名の女性スタッフ(おそらく主婦の方々)がおられました。
彼女たちは、「美味しくヘルシーな食事をお客様に提供しよう!」
という強い思い入れをもってお仕事をされているのは間違いありません。
ですが、お客様側の気持ちを理解しようとしていないのです。
美味しい食事を提供するには、
最低限の「おもてなしの心」が必要です。
このお店のスタッフさんは僕に対して、
「あのお客様にまた来ていただこう!」
とは思っていなかったと思います。
「ランチを作って出す」が仕事になってしまっていて、
そこで完結してしまっているのです。
忙しくて捌くのが精いっぱいだったのかもしれません。
とっても美味しいのに、素晴らしい料理なのに、残念です。
せめて最後に
「今日はお待たせして申し訳ありませんでした。」
「お味はいかがでしたか?またぜひお越しください!(笑顔)」
の言葉をかけて欲しかったです。
それだけで、僕はリピーターになれたかもしれません。
お店は、
売っている商品(サービス)が良いだけではダメなんだということですね。
また勉強させていただきました。