経営者の話し方について書きます。


僕も経営者のはしくれですが、

まだまだ未熟。

今回は自分に言い聞かせるつもり、「自戒」の意味も含めて書きます。


僕は話すのが苦手です。

特に1対1が。

社会に出たてのころは逆でした。(と、思っていました)


あの頃。。。

友人と1対1で話すのは楽々。

でも講習会やセミナーでは、

心臓はバクバク。足はガタガタ震える毎日。

セミナーは3時間の長丁場。

始まる前、「誰も出席しなければ、中止になるのになぁ・・・」と思ったことは、

一度や二度ではありません。(あの頃、出席していただいた方々には申し訳ないです)


しかし、

来る日も、来る日も、毎日、毎日、

繰り返し、繰り返し・・・を続けていると、

人間、流石に「成長」するもので、1年も経つと人前で話すのが「楽しい!!」って思えるようになりました。

このころから、スピーチさせていただく機会が増えたり、結婚式の司会など経験させていただいたり。。

自分の話に「共感」し、「感動」し、目を輝かせて下さる「快感」は何事にも替えがたいものになりました。

それは、自分でも信じられないことでした。

以前の自分からは。


若い頃、僕を教育して下さった方から言われたことがあります。

「喫茶店話法だよ!」と。

「大勢の前だからといって、かしこまるな!」と彼は僕に言いました。僕の話し方は「かしこまりすぎる」そうです。(今でもその傾向は抜けてませんが)

「普段、友達と話すように”自然体”が良いんだ。上手く話そうとせずに自分の言葉で話しなさい」と彼は言います。

そこから、僕は少しずつ”変わった”ように思います。

今は「セミナー」での話し方が染みついた部分があって、1対1の会話に苦労していますが(笑)


前置きが長かったですが、

今日、『人を動かす人の「話し方」』

という本を読みました。大変多くの著名な方々が「話し方」についてお話しされています。

この本を読んで、自分の昔の頃を回想したのですが、

その中で、ワタミ㈱取締役会長の渡邉美樹氏が、

「言葉を伝えるのではなく”空気”を伝える方が大事」と書いておられました。

「早口でも、難しい言葉でも良いから、とにかく”自然体”で話すことが大事。そうすれば”空気”が伝わる」と。

そうすることで、人の心は”動く”ということなのだと思います。


僕を教育して下さった”師匠”は、確かにいつも「自然体」でした。気負うことなく、落ち着いて、「話す」。

今から思えば、良い方に教育していただいたと感謝しています。


さて、

経営者として大切なのは「社員」さん「スタッフ」さんたちへの話し方です。

”話し方”をうまくしないと!

って考えるのは大切なことです。

しかし、一番大切なのは経営者自身が、

「自分の意思・意見をしっかり持つ」

ことではないでしょうか。


『説得力のある「話し方」をしたいなら、まず

説得力のある「生き方」をすることが大事だと思います。』 渡邉美樹氏談。