最近漫画について書いてることが多いけど、
本拠地は映画です。
ということをちゃんと言った上で、今回も漫画の話。
アプリのジャンプ+で、懐かしい漫画を読んだりしている。
懐かしいと言ってもタイトルは知ってるけど読んでなかった漫画を中心に読んでて、
個人的に週刊漫画はやっぱり週1話ずつ読むべきだとちょっと思ってるから、
週1話ずつ小出しにしてくれるこのアプリはかなりありがたい 笑
そんななか、最近現在連載中の作者の新人の頃の読み切り漫画が掲載された。
これがむちゃくちゃ面白かった。天才だって言いたくなるくらいに。
掲載されたのは尾田栄一郎のWANTED、古舘春一の王様キッド、古味直志のislandの3本。
尾田さんに関してはワンピース読んでるし、今に比べたら新人だなと、こういう時代もあったんだなっていう感想だった。
絵もそんなにうまいと思わないし、構図も普通。
でも設定のアイデアはこの頃から面白いなと思った。
主人公は殺し屋で、自分を恨んでる殺し屋の幽霊に取り憑かれてる。
どこかドラゴンボールとかの影響を感じる90年代ジャンプって感じの漫画。
クオリティは高くないけど面白いって感じ。
尾田さんでこれなんだから、とあとの二つはあまり期待せずに読んだ。
この舐めきって読み始めた俺は、数分後に凄まじい衝撃を受けることになる。
古舘さんも古味さんも名前を知らなかった。
読んだ後に名前調べて、すぐ名前覚えたね。
今度々表紙にもなってる人気漫画連載中だとも知った。
それくらい2つの作品は素晴らしかった。
王様キッドはとある街の天邪鬼なヒーロー的存在キッドが、
万病を治すという伝説の空蛇の鱗を手に入れて金持ちに売ろうとする物語。
主人公がとても魅力的で、悪なんだけど良いことして慕われちゃうタイプ。
相方の女の子も可愛くてモデルタイプ、チビがコンプレックスのキッドとの関係も面白い。
でも、なぜかずっとナレーション口調が続いて、これがなければなって思ってページをめくると、
全く違う物語が展開していた。一瞬混乱して、でもすぐに興奮した。これは面白い。
ページをめくると、主人公は少年だった。
死が間近に迫る少年は、不思議なノートに物語を書くことで生きる希望とかいわゆる元気というものを得ている、そんな生活をしていた。
少年曰く、描いたキャラクターは勝手に動くんだ、と。
その物語こそが冒頭のキッドの物語。だからナレーションが多かったのか。
この2つの世界は密接に関わりあってくる。
あるときキッドは空白にぶつかる。少年の病状が悪化して物語が書けなくなったからだ。
だけどキッドはその壁を突破しようともがく。
最後まで少年は物語に、キッドに助けられて生きる。
でもそれはつまり自分自身な訳で、少年は自分の力で未来を切り開いていく。
これこそがファンタジーじゃないかと思った。
これこそ漫画でしか描けないファンタジー。そしてこの漫画も一人の新人漫画家が描いたということにまた物語がある。
最後のislandは大人になるということを描いた漫画。
子供と大人の違いは何か、なぜ子供は大人にならなければならないのかを痛切に描いている。
これも少年ジャンプ向けに描かれた漫画だということに物語を感じる。
設定だけを取り上げると説教くさくなりそうなものなんだけど、
感情表現豊かに、とても面白く描いていてうまいなと思った。
子供の頃、出来ないことだらけで、その出来ないを越えたくて仕方がなかった。
誰もが思っていたことをこの漫画は描いている。
尾田さんのと比べてだけど、とても2つの漫画はクオリティが上がっている。
時代のせいだろうか、絵がうまいし、コマ割りや構図も相当なアイデアで溢れている。
こんなに違うのかってくらいに。
もちろん今の尾田栄一郎と比べたらいけないけどね。
2つの作者が今書いている漫画、ハイキューとニセコイも読んでみようかと思った。