私は企業へ「リーダーシップ研修」を勧めている。


しかし、そんな自分が一番苦手な分野だったりもする。


       “ リーダー ”


私には幼き日のトラウマがある。

それは忘れもしない、小学校5年生の時のこと。


5年生の時、同学年だけで林間学校へ行った。


学校の先生が決めた部屋割りで、1班が10人くらいの体制。

それが15班くらいあった。


私と同じ部屋には普段は“リーダー格”の女の子たちが何人もいた。


当時私はとっても無口で気弱でまったく目立たない子供だった。


が、なぜか班員から推薦されて私が“部屋長”をやることになった。


それが生まれて初めての“リーダー”だった。


普段まったく目立たなくておとなしい私が“リーダー”だなんて。


しかし“リーダー”に憧れを持っていた私はどことなく嬉しくて

照れながら「うん」と引き受けた。


みんなの前での発表などは今でも苦手だが

その時はリーダーぶって一生懸命頑張ったことを覚えている。


しかし、やっぱり加藤愛。最後の最後で大失敗をしてしまった。


林間学校最終日、“部屋長”は最後に部屋を点検して

1人で部屋に残らなければいけなかったにもかかわらず、

私はそれを忘れて班員とともにお昼ごはんを食べに行ってしまった。


そして、隣のクラスの先生に呼び出された。


開口一番、すごい勢いで怒鳴られた。


「なんでアンタなんかが部屋長やったのよ!

自分でもできないのわかってたでしょう?

なんで引き受けたのよ!

うちのクラスに、もっとできる子いっぱいいたでしょう!

なんでアンタがやったのよ!」


おとなしかった私は、勿論何も言えなかった。

ただただ涙が溢れ出た。


せっかく憧れのリーダーになれたと思ったのに。

でも、やっぱり自分は“リーダー”をやちゃいけないんだ。

自分にはリーダーはできないんだ。


自信を失ったこと、これが今でもトラウマになる。


今の自分・・・・。

まず、おとなしくはない。

相変わらず目立ってはいないが気が強い。とにかく強い。

もし、今、あの先生にあんなことを言われたら、

100倍にして返してやるという自信がある。


でも、“リーダー”は苦手・・・。


しかし、最近、これも言い訳だな。と思う。


「できない!」と言ったらできない言い訳ばかりを探して

前に進むことはできない。


逆に、「やります!」と言うと、どうすればできるだろう?

と、手段・方法を考える。


まずはYESから入ること。


育成塾に入り、弊社に入社をして、社長、副社長からは

数多くの“成功へのヒント”を教えてもらった。

正確には教えてもらっている。


だから今はリーダーをやれと言われたら、

まず「やります!」と言う。


気持ちとは別に、受け入れて立ち向かうことを学んだ。


自信がなくてもまずは手を挙げること。

まずはやってみること。


失敗は成功のためにある。