トリル地区
ガイサノモール
入店渋滞、
「伝統のギョーレツ」、
コロナウィルス対策で、
今までのピストル型検温計の代わりに、
床に置かれた縦型の読取ミスが多く、
隣に立ってるガードマン(たまに店員)、
「もうちょっと離れてみてクダサイ」、
「フェイスシールド外してクダサイ」、
マシン好みのハンサムだとスイスイと、
その逆だと、
「オマエの熱、計りたくないダヨ」と、
マシンもフィリピン人同様に気分屋のよう。
このあと、
ボクはATMで、さらにはスーパーレジで、
伝統に加わる予定ですが、
ふと、
「一生涯でのギョーレツ参加時間は皆同じ」、
この国流でいう「公平」だったならば、
ギョーレツには、
「積極的に列ぶべきでは?」などと、
真上から太陽に焼かれ、バナナも食べすぎて、 左脳がアレしちゃったのかも。
ただね、
どんなギョーレツであっても、
参加さえし続けていれば、
「いつかは自分の番が回ってくる」、
そんなソクラテス的な考えさえ浮かぶ、
ココ北緯7度です。
ギョーレツ左に、業務用エアコン室外機、
ん?
何かいます、
ぁら、
フンゴフンゴ、モゾモゾ、
半分開いた小指の先ほどの目、
うっすら青みがかった黒い目、
なにかを見ているようで、
見てないようで、
手前のコンパネに、
誰かが残飯を置いてあり、
コレはチビたちのお母さんのご飯、
お母さんは出かけているようです。
まえも、うしろの脚も、
ポッコシなおなかも、
鼻さきも、
ぜんぶみじかいチビ。
みじかい鼻さき、
皮があまってしわくちゃに。
ふと、
もうずっと前、
ボクも、
こんなしわくちゃで、生まれてきたのかなぁ、
そして、
いったん、シワがなくなり、
また、
いま、シワがよってきてさ、







