メイデー、メイデー、 | 浮世離れした、半世捨て人のブログ

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“ 暑くて、やってられねぇ〜 ”

  夕べ7時40分頃、大きな地震があり、

  流し上にフック掛けしてあるおろし金が、

  壁にあたって乾いた金属音がカンカンと、

  1分くらい続きました。

 

  ここでは震度発表は少なく、

  震度4くらいありそうです。

 

  揺れ始めて、すぐに停電し、

  ダイソーで買ったLEDライトを、

  天井へ向けて点け、

  いつも点けっぱなしの、

  ラジオはそのまま番組が放送され、

  15分くらいしてから地震情報が流れてきます。

 

  「ぁっ」と小さく声が出て、

  すぐ蛇口をひねり、

  「ぁ〜、断水かぁ」と舌打ちします。

 

 

  前の路地を子どもたちが、

  何か叫びながら小走りで通りすぎ、

  その後、懐中電灯を手にした人たちが、

  ぞろぞろと速歩きして行き、

  中には泣いている子どももいます。

  無理もありません、

  あれだけの揺れを経験したフィリピンは、

  この集団にはいないでしょう。

 

  この時になって、

  「ぁ〜、津波かぁ」と気づきます。

 

  この段階で、ラジオからは何の情報も無く、

  リュックに、この iPad mini とポケットwifi を、

  サイドポケットにラジオを点けっぱなしのまま入れ、

  通りへ出るとボクと同じくリュックや、

  大きなレジ袋を手にした人たちがぞろぞろと、

  片側1車線の舗装路、

  ラサイ通りへと向かって歩いています。

 

  そこからハイウェイを渡り、

  緩やかな登り坂を進んで行き、

  「少しでも高い所へ」ということです。

 

 

  隣のブロックに住むリムさん(男性60代)、

  彼の家の前で会い、

  元川崎汽船、商船三井の日本の事務所で、

  計8年間働いていたリムさん、

  片手に充電式LEDライト兼ラジオを持ち、

  ラジオは点けっぱなしです。

  リムさん「ラジオで津波は無いって言ってて、

                 震源は内陸部らしいよ。

                 海辺を見た人たちが今夜の干潮を知らずに、

                 津波の前の“引き波”と勘違いして、

                 津波が来るぞ、って言い回って、

                 みんなパニックになっているんだよ」

 

  ここでボクも、ひと安心です。

 

 

 

  ただ、昨夜は少し高台になっている、

  ロボガン地区、その先のアランブレ地区へ、

  避難しようとする人で片側二車線路は、

  車、トライシクル、バイクで完全に塞がり、

  フィリピン人の友人は、

  「電車みたいに繋がってたよ」と、

    そして、

  真っ先に「津波が来る」と頭に浮かび、

  「その人の流れに加わったんだよ、

     分かってはいても、あの流れには逆らえなかったよ」。

 

  

  今日は建物検査のため学校は休み、

  ボクが通うジム、5階建のビルも、

  同じ理由で検査が済むまで閉鎖、

  実はボク、

  「あの揺れじゃ、あちこちビルが崩れているんじゃ」、

  そう思ってましたが、そういうことは全くナシです。

 

  

 

  朝、ラジオの健康相談を聴きながらの、

  手洗い洗濯、

  気づくとハミングしています、

 

 

  「やっぱ日常って、いいな」。