いつも通り、しっかりと渋滞し、
しっかりと熱気溢れる満車のジプニー、
一時帰国から持って帰った、
ビックカメラのウチワで扇ぎながら、
ふと思い出し、ついつぶやいた、
「ぁっ、“ 銀だこ” 食べ忘れてたわぁ~」、
ここで、ため息。
そして連鎖反応のように思い出され、
しっかりと、舌打ちしてから、
「カップラーメンも食べてないやぁ~」と。
ウチワを扇ぐ手が無意識に速まり、
あの、まん丸にどっぷりかけられたソース、
ゆらゆらと揺れるかつお節、
木の皮の舟型トレーの上、
端から食べるか、真ん中を箸で摘まむか、
ぁ~、今となっては夢みるだけです。
それでは逆に、一時帰国中、
北緯7度の食べ物を何か懐かしんだか?
あります(キッパリ!)、
コレ、

「タブリヤ/Tableya 」、
カカオ豆を乾燥させ薄皮を剥き、
細かく挽いたモノ、25ペソ(55円)/袋

たぶん、日本で売っている「純カカオ」、
もしくは砂糖無添加のチョコバーです。
これを3粒、広口のショットグラスで、
熱湯を少し加えて練り練りして、
業務スーパーで買ったハチミツを混ぜて、

全粒粉へ塗り塗り、

コレです!、コレ!
フィリピンへ住んで四年、
一番のお気に入りなんです。
で、
どこで買うか?、
というとですね、
マーケット建屋内のここ、

隣の兄ちゃんが実際に作っていて、
ボクが毎回一袋しか買わないので、
(フィリピンではお金に余裕がある人は、
ジャンジャン買う傾向があります)、
兄ちゃん、
「お金、無いの?」と心配してくれます ((笑
そして、ファクトリー内、
これが、タブリヤの「極秘マシン」、

ちとズーム、

なぁ~んか、アレすぎて、
食欲も失せたり・・・・((笑
まぁ、そーゆー些細なことはさておき、
これが極秘マシンの「命」とも言える、
「スクリュー」

「命」のわりには、
雑に扱われている、そんな気もしますが ((笑
これはミンチの機械と同じ理屈で、
このスクリューで細かく細かく、
指先でツルツルと滑るくらいに挽き、
押し出していきます。
その練り出されたモノを、
型に流して、先ほどのタブリヤのできあがり。
その、いかにもチョコらしい香りと、
独特で不思議な苦味は、
一時帰国中の三週間、
「毎朝、ボクへ思い起こさせた」、
これだけは、間違いありません。