ダバオへようこそ、 | 浮世離れした、半世捨て人のブログ

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“ 暑くて、やってられねぇ〜 ”


  5:45


  日本からの段ボール箱二つを載せた、

  空港のアルミカートを押し、

  ダバオ空港到着ドアを通り、

  タクシー乗り場へ向かいます。


  コンクリ舗装の折り返しスロープを通り、

  そのまま進むと乗り場、

  すでに3人ほど並んでいて、その後ろへつき、

  カートのハンドルに両肘をつき、

  「あと、もうちょっとだなぁ」と、ひとり言。


  そこへ中年の太った夫婦がわきから来て、

  入って来たタクシーに乗り込み、

  ボクの眉間にシワがよります。


  フィリピン名物「割り込み」、

  まぁ、ここではサリサリストア、

  チェーン店のパン屋、信号の無い交差点であっても、

  「早い者勝ち」で割り込まれ、

  適当なタイミングでそれをブロックし、

  自身の身体を肩や膝からねじ込み、

  「次はボクの番ですよ」と示すことも必要です。
  
  そういう幼稚園児みたいなこと、

  もちろん、したくはありませんが、

 「郷に入っては郷に従え」です。


  交通整理を兼ねてガードマンはいますが、

  こういう些細なことには、

  あまり気を払う様子もありません。

  
  次に、

  金髪に染めた、これまた太った中年女性が、

  ボクの前へと割り込もうとして、

  ボクはカートをスッと押してブロック、

  女性は何気ないそぶりでボクを見てから、

  最後尾へ向かいます。




  ボクは入って来たタクシー、

  古い白のビオス(カローラみたいな感じ)、

  トランクを開けてもらい段ボールを入れ、

  後部ドアから乗り込み、

 「トリルまでいくら?」と訊き、

  大柄で無愛想なドライバー、

  「たぶん、500(ペソ)くらいかな、

     メーターで行くから」と。

  まぁ、だいたいそんな金額で、

  (日々つけているノートを見ると昨年440ペソ)、

  そのままドアを閉め発進。


  ボクは今まで6回タクシーに乗り、

  4回は乗り込む前に「多めの定額料金」を言われ、

  タクシードライバーを信用しません、

  他のアメリカ、イギリス人と話した際も、

  同じように「多めの定額料金」を言われたそうです。

  


  ハイウェイに面した空港ゲートで、

  空港のガードマンから手渡されたこれ、

イメージ 1































  ガードマンがタクシー会社名と車番を書込み、

  ボクへと手渡す「苦情シート」、


  不満があれば、これで乗ったタクシーを特定でき、

  クレームを言うための紙ですが、

  ボク個人的には、

  「タクシードライバーの悪さの予防」、

  そんな気がします。

  昨年はゲートでこの紙ではなく、

  ガードマンがボクに名字を訊き、

  ノートへ記入していました。


  多くは、まともなドライバーではありますが、

  「こういうモノが必要なんだ」、

  といういは忘れてはいけません。
  




  ゆるいアップダウンが続く空港前のハイウェイ、

  昨夜のスコールが、

  所々チョコレート色の深い水たまりを残し、

  低い所を正直におしえてくれます。



  タクシーの4本のタイヤがボートのように、

  チョコレート色の水を切り分け進み、

  ドライバーは反対車線のガソリンスタンドへ、

  タクシーを乗り入れて、

 「(タイヤの)空気をチェックする」、

  それだけ言い外へ出て、エアーホースを手に、

  左の後ろタイヤへ空気を入れます、

  メーターは止めずに。


  こういうこと、割と普通にあり、

  ボクは次にガソリンを入れ出したら、

  メーターを止めるよう言おう、と。


  無愛想なドライバー、

  多少のことを言って、もっと無愛想になったら、

  そっちの方が、

  ボクの気分がさらに悪くなり、損ですから。




  ガソリンは入れず、そのままハイウェイへ戻り、

  渋滞も無くトリルへ近づき、

  ボク「次の交差点を右に曲がって下さい」、

  ドライバーは返事も頷きもせず、

  ボクはその態度にカチンときて、

  怒りも沸き起こり、

  「そこへ停めて、降りるから」と、

  語気も荒くなります。


  運賃411ペソ、

  100ペソ札4枚、20ペソ札1枚を渡し、
  
  タクシーを降り、

  その歩道沿いに停まっていた、

  トライシクルに段ボール二箱を積み、

   黒いビニール張りのベンチシートへ、

  お尻をドカっと落とし、

  背もたれによりかかり、

  鼻から長く大きなため息が出ます。



     そして、やっと、

イメージ 2























       「ただいま」