トリル
となりに住む大家さんの、結婚記念日の食事に呼ばれ、

これは大家さんの家ではなく(笑)、
900平米の庭に置かれた「バハイクボ」と呼ばれる小屋、

手前左が大家さん86歳、
フィリピンではかなりの長寿です。
お相手の奥さん78歳は昨年の8月から、
アメリカのカリフォルニア州に住む
長女の脳腫瘍摘出手術の術前、術後の看病のため不在。
大家さん、手短なあいさつ中、
節くれだった指で目頭を押さえ、
しばし、あいさつは途切れますが、
「57年間、8人の娘に恵まれ、
そしてたくさんの孫たち、
主(イエス)に感謝します」と。
ボク「57年かぁ」と、
つい、声にならない吐息だけが出ます。
そして、いただきます!

義理の息子ジェフ48歳が焼き、
「ちょっと焦げちゃったけど」という白味魚、

日本では馴染みないジャックフルーツ、
「ランカ」のサラダ (フィリピンでは定番

大家さん「女だけ8人、男の子が一人は欲しかったなぁ」、
これ、なにかと大家さんが口にするセリフ、
ボク、これに応えて、
「まだ、わかりませんよぉ~」、
総入れ歯の大家さん、歯のない口を大きく開き、
白髪頭を後ろにのけぞらせ、
「アハハハハァ~!」
みんなも、ボクも「アハハハハァ~!」、
いちおう、
冗談が通じたようです (笑
