横断歩道の白線上だけを歩いたり、
歩道ブロックの、目地を踏まないよう歩いたり、
どうして、そうしちゃうのか不思議でした。
さいたま市のエナジークライミングジム、
ボクが、ずっと通っていた室内クライミング施設。
ここで会った、元理化学研究所職員の石井さん(仮名男性40代)、
脳に関する研究チーム所属、
脳といっても分野は多岐にわたるそうで、
彼は脳細胞分子を研究されてました。
エナジークライミングの広い休憩エリアで、
ボク「どうして、横断歩道の白線だけを踏んでみたり、
タイル目地を踏まないように、歩いたりしちゃうんでしょうかね?」
石井さん、イケアの合板テーブル上、自身の両手をそっと重ね、
「人間、全くの自由って、かえって戸惑ってしまうんです、
ですから、何らかのルールに沿う方が安心、楽なんです」
ダバオ
18:00
日本から持って来たハウス・ジャワカレーや、
S&B・ゴールデンカレーに人参、玉ねぎ、
トマトをテキトーに入れ、箱の裏を見て作ります。
で、ご飯が問題でしてね、
近所のカレンデリア(庶民の食堂)へ、
これまた日本から持って来た、
タッパー持参して買います 10ペソ。
普通、オカズを買って、ご飯は自炊ですが、
ボクは逆で、日本人がこういうことすると、
「金銭的余裕がある人がすることではない」、
で、けっこう、イヤな顔される時あります。
まぁ、オカズを売るのがメインで、
ご飯は付帯サービスのような感じですから、
当然といえば、当然ですが。
通りに面した自宅兼お店内、
コンパネで自作した長テーブルと、
色違いのプラスチックスツール、
所々小さな穴が開いているシャツの太ったお母さん、
お店の隅で宿題をしている10歳くらいの娘、
ボクのタッパーへ、ご飯を押し込むように入れるのは、
お母さんだったり、娘だったり。
その日の気分良かったのか、妙に愛想良かったり、
また逆に、ふてくされたようだったり、と。
トロピカルの突然の雨、スコールのようで、
少々、呆れちゃいます。
オレンジの吉野家、ロヂャース(埼玉のディスカウント店)、
ジャスコの惣菜売り場、がってん寿司に、セブンイレブン、
どんなお店であっても、
「いらっしゃいませ」、「ありがとうございました」
両手で代金を受け取り、軽くお辞儀をし、
どこへ行っても同じです。
同じルールに従って、同じ行動をとる、
これらは、
もしかすると、一番楽で、安心できるのでは?
ボクは、タッパーのフタだけ手に、
押し込められるご飯を見ながら、そう思うんです。