ボクの新しいペットたち(ウソ/笑)

トリルのジムで知り会ったポール(男性46歳)のビジネス、
50キロ離れた家畜の競り場からブタを買い付け、
一旦ここへプール(同様のプールがこの他3つあり)して、
お客さんがここでブタを選び、

ブタの丸焼き「レチョン・バブイ」に。
鉄パイプシャフトを通し、炭火の上で
焼き加減を見ながら回します。
槽の長さは15メートルほど、左右の鉄筋ピンで、
ブタの間隔を位置決めします。
クリスマス、パーティパーティな12月のフィリピン、
超繁忙期の12月単月だけで、10,000匹を調理するそうで、
通常作業員20人に、さらに20人追加、計40人、
同様のもう一つの槽と併せて、24時間焼き続け、
1日平均300匹以上ですから、
ピンで効率良く配置は欠かせないのです。
フィリピン人はクリスマス命、ですから(笑)
解体は、

3ヘクタールの敷地内には屠殺場が二つ、
トリルの屠殺場より、よっぽど清潔で匂いません。
2,002年に3,000ペソで始め、今は800万ペソ売り上げ、
この他にボーディングハウスと呼ばれる、
労働者、学生向けのワンルームアパートを三軒。
ダバオ郊外のダリアオンで住友系「スミプロ」という、
全量日本向けバナナ農園で成功した人と、ポールの共通点は三つ。
一つ目は、敷地内がきちんと片付いて、
何か過不足があれば自身はもとより、作業者も分かる。
フィリピンでは、「ボールペンどこ?、ハサミどこ?、電卓どこ?」と、
探すことから、仕事が始まります(笑)
二つ目は、ボクの質問に対して、きちんと数字を交えて応える、
これが苦手なフィリピン人多いと思います。
「たくさん、ちょっとだけ、遠い、近い」のようなやり取り(笑)
ただ、この二つのことは日本では「あたりまえ」(笑)
三つ目は、二人とも「作業者へ、よく声をかける」、
ポールのボーディングハウス建築中現場でも、
ポール「ミリエンダ(10時、3時のオヤツ)食べた?
奥さん、赤ちゃんいつ産まれるんだっけ?
壁は張り終わった?」と、要件以外にも声かけます。
ボーディングハウスへ出来上がって来た、
木製シングルベッドの脚がグラついついて、
ポールは、そこの材木の厚みを自身の指の関節で測り、
作業者の指に爪で線を引き、
「この長さの釘を買って来て、この長さだよ」と言い、
もう一度、作業者の指に爪で線を引きます。
ボク「よく声かけするんだね」
ポールは軽い乱視で、細い黒縁メガネ、
レンズが無いように見えるほど、キレイに拭かれ、
その奥に人なつこい目。
ポール「ここの作業者は、日本人のように優秀じゃあないから、
毎回、教えてあげてちょっとずつ良くなっているよ」
ボク「根気のいることだね」
ポール「それが、オレの仕事だから」と、
ボクの背中をポンと叩き、ポールの家へ向かいます。
サンミゲル・ライトの瓶をカチンと合わせて、
Cheers! 旨い!