さて、
予告通り、本日は出演者の方々の「青春」観、ご紹介致します。
今回の脚本についてではなく、
純粋に「青春」という言葉から連想する写真と、
ちょっとした文章を、書いて頂きました。
一つの課題として、そして宣伝も兼ねて。
百聞は一見に如かず。お読み頂きましょう。
もし継続的にサイドストーリーなどをお読み頂いてる方がいらっしゃるなら、
各々AとBが書いていると想像しながらお読み頂くと面白いかと。
改めて誓っておきますが、一切お二人の文章には手を加えておりませんし、
こう書いてほしいなど指示は出していません。
「自分に正直な文章と写真を」という以外は。
まずは丸中さんの方から。
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これはとある映画の合宿撮影の時の写メで,
ほぼ初対面の年代違うメンバーが合宿を通して仲良くなる感じが
学生時代以来の青春だなと思ってこれにしました(笑
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続いて、中谷さん
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今朝仕事に行こうと家を出たら水溜りを見つけ、
知らないうちに雨が降っていたことを知りました。
その時に「あ、これだ」と思い撮った一枚です。
僕の『青春』は雨、水溜りだと思いました。
僕の青春時代は、多分この雨みたいな感じに気づかないうちに始まって、
気づかないうちに終わっていた気がします。
今この作品で『青春』と聞いて、思い出してみたら
「そーいえばあの時が青春やったんかな」とは思いますが、
水溜りを見て雨がまた降ってほしいと願うわけが無いように、
思い出したからといって戻りたいと思うような思い出が全くないものです。
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いやはや。
例えば、「AとBが書きました」と書いて公開したとしても、
あまり違和感の無い文章だと、私は思いまして、
内心我ながら人選びを間違えないなぁと、つぶやいてしまいました。少なくとも私は。
お読みの皆さまの印象は、様々でしょうが。
例えば私が「ご自分に対して正直に」と言ったところで、
「いやそれでもやはりある程度役に沿ったものを・・・」
という役者さん的お気遣いがお二人にあって、
このようなことをお書きになったしても、
十分正解。
文章の形、写真、どちらもお二人は対照的。
人が映っている写真と、人が映っていない写真。
撮影という少し特殊な状況を無視すれば、
誰にでもありそうな月並みな思い出に関する文章と、
少し観察眼が違う文章。
AとBという仮想上の関係性においても、
この対照性が大事であって、
お二人ともその点に関しては、
願ってもないはまり方をしております。
そのままで良いです、といくらか自信を持って私も言えるというもの。
ただ一番大事なのは、
この対照性自体をしっかりと受け入れることなのです。
自分は自分、と言い聞かせながら、
目の前に迫りつつあるお相手の感性を咀嚼して、
お相手のことを生かすこと。
お相手のことを生かすこと。