お兄ちゃん、お姉ちゃんという立場で
生まれてきた人達の中には
その立場故悩んできた人も
少なからずいるのではないかなと思います

私はそんな「お姉ちゃん」の一人です


母もまた長女なので
『お姉ちゃんなんだから』と言われたことは
ありませんでしたが

親から求められなくても
『お姉ちゃんなんだから』と
我慢したり、譲ったり、妥協したり、諦めたり…
そういうことは生きてきた中で沢山ありました


弟や妹を抱える第1子って
なんであんなに
聞き分けの良さを求められるのでしょうね

仕方ないのでしょうけどね
今なら仕方ないと分かるのですが

昔はすごく切なかったです


年齢が上の子の方が話が通じるから
上の子に言う方が楽なんですよね

それは兄弟に限らず
子ども社会ではよくあることですが
それが日常を送る家庭で
まだ甘えたい歳の時にあまりに強要されると
やっぱり寂しくなってしまいますよね

親も毎日いっぱいいっぱいの中
必死に子どもを抱えていて
子供の全ては叶えられないのだと
自分が大人になってみて
見えるようになりましたが…


生育環境って
社会での立ち位置にも結構ありありと表れて
そういう人たちって
実は外でも割と下の子たちに
譲っていたりするんですよね

それは別に年齢の上下ではなくて
例えば同級生の中でも
奔放な末っ子気質の子に
「いいよ」と言っていたりという話で

ある意味自ら
損な役回りに身を置いている第1子たち

私は女子の方が身近な人間関係だったので
そういう長女たちはよく見えました

多分私も含め彼女たち
本当にそういうところって報われませんよね


勿論本人の個性もあるので
上の子、真ん中の子、末っ子、ひとりっ子
それぞれ一括りには出来ませんが

私が見てきて感じるのは
上の子は周りを見て一歩引く人が多くて
真ん中の子は要領よく立ち回る人が多くて
末っ子は前へ前へ貪欲に進む人が多くて
ひとりっ子は自分の感覚に素直な人が多いな
という、多分ちょっと偏見も混じった傾向です


自分の希望を勝ち取るために
自分の為の立ち回りを選ぶのって
社会では本当に必要なスキルで

私はそれにすごく苦労してきましたし
今も以前よりはマシになったつもりでいますが
変わらずめちゃめちゃ下手くそです

慣れないことをやるのは一筋縄ではいきませんね


自分より年下の
それこそ自分が第1子の立場を複雑に思いながら
お姉さん気取りしていた時の歳の子達が

いいお兄ちゃん、お姉ちゃんでいようと
一生懸命になっている姿を見ると
『もっと自分のために動いていいんだよ』
と声をかけたくなります

あなただって間違いなく
お父さん、お母さんの子どもだから
甘えてもいいんだよ
弟や妹のためにそんなに我慢しなくてもいいよ…と

あの頃もう少しだけ甘えたかった自分に
今の自分なら
そう声をかけてあげたいんだと思います


自分が第1子長女なので
今回は自分の立場に
ちょっと贔屓多めな視点でしたが

同じ運命の元悩んできた人に
ちょっとだけ共感してもらえたらいいなぁと
勝手ながら思っています