田舎育ちの私は
つい最近まで
満員電車でのベビーカーの問題や
公共施設や公共交通機関での
赤ちゃんへの対応の問題を知らなかったのですが

関心を持って色々な記事や意見を見てみて
何だか考えてしまいました


まず『公共』って何なんでしょうね

私は誰でも利用可能なものに
『公共』という言葉が
使われるものだと思っていましたが

実情を見ると
色々な立場な人が色々な形で
肩身の狭い思いをしている現実が
あることを知りました


ベビーカーで満員電車に乗るな、とか
痴漢が怖いならタクシーに乗れ、とか
そんなことが本当に言われているんですね

世の中ってそんなに余裕がないんですかね


赤ちゃんを連れている人が
赤ちゃんの身を守るために、
女性が自分の身を守るために、

自身で「利用を避けよう」と言うことと
周りが「使うな」「自衛しろ」と言うことは
全く別の意味になるはずなのに
それがまかり通ってしまうことに
違和感を覚える私って変わってるんですかね?


少し話は逸れますが
私は持病の関係で車の免許を取るのが難しく
自分での主な移動手段は
歩きか公共交通機関、タクシーに限られます

自分ひとりの移動であれば
今のところは一応事足りていますが
これから先もし子どもに恵まれても
私の移動手段で公共交通機関は
大きな割合を占めることになると思います

家族が運転できたとしても
仕事へ出かけていたり、別の予定があったりして
いつも頼れるとは限りませんし
出かける度に毎回タクシーを利用するとなると
出費もバカになりません

いくら赤ちゃんであっても
長い間抱っこし続けるのは
男性でもなかなかの重労働なことですし
ベビーカー利用出来るか、出来ないかの問題は
切実なものになります

世の中には
私がこうして想像した状況に実際に置かれていて
やむなく公共交通機関を利用している親御さん達も
大勢いるのではないかと思います


そして、これもまた少し違った視点ですが

今高齢ドライバーの免許返還についても
注目されていますが

足が悪いけれど車なら移動しやすいからと
車を利用していた高齢の方が免許を返還して
じゃあ公共交通機関を利用しようか
となった時に

同じように
手押し車で、車椅子で満員電車に乗るな
と言われてしまう世の中なら?

私だったらそれだけで返すのを躊躇います


※車椅子の利用が高齢の方に限ったことでないのは
私の説明能力の問題で説明しきれなかったので
補足させてください


そもそも公共交通機関の利用に関して
立場によって権利の優劣があると
思われている方が結構いらっしゃるのかしら?

その感覚ってどうなの?とか


公共のものだから
みんなが気持ちよく利用できるよう
気遣いをすることは大切なことですし

子供を連れた方の側だって
勿論気遣いは必要ですが

ベビーカーくらいは
使わせてあげてもいいんじゃない…?
と私は思います


人の大勢いる中で
赤ちゃんを抱っこしてたら
赤ちゃんが押し潰されちゃうよ

ベビーカーだったら
ベビーカーの幅分は
赤ちゃんのスペースが保障されるもの

そのくらいの安全策を取るくらいは
大目に見てあげても良くない…?


ベビーカーを広げるためのスペースで
乗れなくなる人はきっと
ひとりふたり程度じゃないかと思います

あんなに大勢の人が電車を利用するのだから
それを譲れるひとりふたりくらいは
いてあげて欲しいなと思います