本当にふとした瞬間に
自分は価値のない人間なのだろう
と、気付かないふりをしていたことに
気がついてしまった時のような
あんな気持ちになることがある

実際がどうとか
そんなことは全く考える余地なく
どこか確信を持ったような気持ち


そして、戻ってきた時に今度は
私はまだ病気から
抜け出せていなかったことに気がついて
あの私は私じゃない、別の私だった
と納得するんです


どうしようもない不安感、劣等感、絶望感

どう足掻いても抜け出せないその瞬間は
必死に自分の存在価値を探して
なんとか理由を貼り付ける

過去の栄光を引っ張り出したって
いつか褒められた言葉を思い返して
「こんな私でもこんなことができる」って


褒めて欲しくて
言葉を求めてしまうこともある

甘えさせて欲しくて
無条件に許容されたくて
安心感が欲しくて

私の知らない幼い私が言葉を求めていたりさ



今の私から、別の私へ


あなたがとても頑張り屋さんなことは
きっと私が誰よりも知っていると思います

今日もなんとか乗り越えてえらいね
今日もなんとかやり過ごしたね

そのどうしようもない気持ちは
きっと1週間もすれば、
一生懸命生きていれば
誰かが必ず見ていてくれる
と前向きなものに変わります

なぜなら今あなたが
そう思えるようになるために
今抱えているどうしようもない気持ちと
必死に戦ってくれているからです

絶対に抜け出せるから
どうか私を信じてください


誰にも迷惑をかけずに
生きている人はいません

もしあなたが
自分が周りの人よりも
手をかけてもらっていることに
申し訳なく、情けなく思えてしまうなら…

そうして手をかけてくれる人がいるあなたが
魅力的な人であることに
気がついて欲しいなと思います

それに、
どこかで誰かに手を貸してもらったら
きちんとありがとうと伝えて
今度はあなたが
困っている誰かに手を貸せたら良いんです

世の中はお互い様で出来ています
あなたの手を必要とする人はきっといます

大勢が素通りしていく困っていそうな人に
勇気を出して声をかけられる
あなたでいられればそれで良いんです


今日も周りの人に
笑顔でいて欲しいと笑って話をして、
不用意に傷つけてはいけないと
ない余裕の端切れを引っ掴んで
言葉を選べるあなたが

明日は心から笑えますように