『なんでそんなに合わせてくれるの?』
と、彼は時々私に言ってきます

俺は嬉しいけど
たまに無理してないか心配になる、と


それに対して
あ、気づかれてたんだ
というのが
それを聞いた時の私の感想に
一番近いと思います

私が彼に合わせて
対応している場面があることも、
それの中にはまれに
不本意ながら折れている場面が
含まれていることにも


だけどそれは彼自身が
どうこうというわけではなく
私がそれを考えた上で
その選択が今の自分にとって
一番安心する選択だと思ったから
結果合わせることになっているだけです

だから“無理をしている”というのとは
ちょっと違う気もしてるんです


そもそも、元々私自身が
人に合わせすぎて疲れてしまうような
タイプの人間なので
その対応は彼に限ったことではありません

基本的に対人関係はそうして築いています


だけど、
今までお付き合いさせて頂いた方々の中には
それに気づいてこう言ってくれる方は
いらっしゃらなかったので
私はそれにまず驚きました


彼に対しては

本当に譲れない時は話をしているし
噛み付いたとこもあるし
うまく言葉が出てこなくて
わんわん泣いたことだってあります

相変わらず自己主張は
壊滅的に下手くそですが
それでも訴えられているのだから
今までとは違った関係で
付き合えているのかな、と思ったりもします

言いたいことはできるのなら
思ったまま素直に言えた方が
いいに決まっている
というのが私の考えですが

お付き合いだって
人と人の関係なのだから
時には腹に収めておくことも
必要なのだと思います


もうちょっと素直になろうね
と言ってくれていることだし

彼と、というよりは
自分の内面からくる
そもそもの人との関わり方を
もうちょっと前に進めたいなと思います