最近、虐待の増加が
社会現象のように取り上げられていますが
福祉の現場の方に言わせると、実際は
制度が整備されて相談件数が増えたことで
実態が表に出ることが
以前よりは増えただけで
“虐待”と呼ばれるものは
今も昔も変わらず同じようにあって
時代の変化によるものではないそうです
時代の流れと共に
虐待が起こる原因や
虐待というものに対する概念は
少しずつ形を変えてきましたが
根本は『最近の出来事』ではないんですよね
子どもが親に無条件に愛されたいことは
人が人である以上
きっと変わることはないのでしょうが
親自身が“人”であることもまた
不変の事実です
みんな知ってることしか知りません
その人はその人の人生しか
生きたことがなくて
その人がしてきた経験しか
経験値として携えていない
だから、その人が別の人に提供するものも
その人が経験したものが基盤になります
その人にとっての“当たり前”や“正しい”が
価値観として子供に向かうことが
良いことなのか、悪いことなのかは
誰にだって分からないことですが
それによって子どもが
目に見えて傷つく形になってしまう
きっかけができてしまうのだとしたら
それは悲しいことが
連鎖してしまうことになるかもしれません
そういう意味でも
『知らない』ということは
恐ろしいことですよね
知らないことに謙虚でいられないことは
もっと…もっと怖いことです
私がこれから携わろうとしている
“福祉”の現場では
福祉を通して人の生々しさに触れることも
たくさんあるのだと思います
人が一番に傷付くのは
同じ人の手によるものだということは
忘れずにいたいなと思います