子どもは親を選んでくる、なんて言葉を
どこかで耳にしたことがありますが
現実的な話をすれば…
そんなことはあるはずがありませんよね
言い方は冷たいですが
子どもは親の都合で生まれてくる
もし子どもが親を選べたなら
親の手で傷だらけになる子どもが
この世の中にいるはずがないんです…
私は子育てどころか結婚もしていない小娘で
こんなことを言うのはお門違いなのは
重々承知していますが
それでも、
少なくとも子どもの立場ではある私は
親から愛されることの大切さは
痛いほどに感じています
子どもが受け取る“愛情”が
全て親からである必要は
全くないと思うんです
いろいろな方から、いろいろな形で
愛情を注いでもらうことも
とても大切なことだと思いますし
私も両親以外の方からも
沢山の愛情を傾けてもらいながら
ここまで来ました
親も親である前に人間で
能力やキャパシティの問題で
出来ることもあれば、出来ないこともある
そして親だからこそ出来ないことだって
きっとあるのだと思うんです
だけど、当たり前に
『親だからやらなきゃいけないこと』
もあります
それは
親として果たすべき責任もきっとそうですし
その子ども自身が
『親だからして欲しいこと』もきっとあって
それはその子その子で違います
自分自身が精神疾患を患って
同じような境遇の方と関わる機会が増えて
今一番に痛感しているのは
幼少期の親からの愛情の傾けられ方、です
人としての基盤が作られる時期に
『親から愛されていた』と
本能的に実感出来ることって
その後のその人の考えや価値観に
凄くすごく影響するんだなと実感しています
親だって子どもが生まれて
初めて“親”になるのだから
分からないことばかりで手探りの中
悪戦苦闘して
“親”になっていくのだと思うんです
子どもに対してだって
いつもいつも『可愛い』だけの感情を
抱えていられなくても
私は、いいと思っています
だけど
それでもやっぱり自分の子どもだから
子どもが求める愛情を
満たしてあげることは
腹を括って欲しいなと望んでしまいます