病気を発症してから暫くして
少しずつ病気と向き合うことが
できるようになり始めた頃の私は
『統合失調症を治したい』
と思うようになりました
その頃には自分なりに
“統合失調症”という病気について
勉強して、ほんの少し知識があったので
統合失調症に“完治”という概念が無いことは
きちんと知識として持っていました
その上で『治したい』と思っていたんです
統合失調症が、心の病気が
きちんと治ることを私自身で証明するんだ
と意気込んでいたくらいです
実際今の医学は日進月歩で
近い将来“治す”ことが
可能になるかもしれませんが
そういった意味とはまた少し違いました
今思えば当時の私は
病気に立ち向かう、という考えが強くて
統合失調症から抜け出したくて
真っ向から
喧嘩しようとしていたのだと思います
それはそれでひとつの考え方だと思うし
だから当時の私を
否定するつもりはありませんが
それにムキになって
使命感に駆られる必要はないよ、と
言ってあげたい気はします
病気との向き合い方も色々あってね
どれが正解かなんて誰にも分からないけどさ
ひとつに縛られなくたっていいと思うんだ
長い付き合いになりそうだしさ
自分にとって楽な方を選ぶことも悪くないと
今の私は思ったりするんだけどな