初めて自分に
“統合失調症”という名前がついた時に
『ああ、やっぱりそうか』
と思ったのと同時に
やっぱりすごくショックでした
当時の私にとって“精神疾患”というものは
認知はしていたけれど、未知の世界で
知らないが故に
ネガティブな印象ばかりが
膨らんでしまって…
当時は、誰より私自身が
“精神疾患”に対して
偏見を抱いていたのだと思います
周りの人から
明らかな偏った目を向けられて
傷ついたこともありましたが
そうでなくても
何となく“他人と違う”扱い全てが
鼻について、気になって
ただひたすら“普通”を望んでいました
ただただ私自身が
統合失調症と向き合うことが
ひたすら怖かったんです
受け入れ難くてたまらなかった
ここに来るまでに何年もかかりました
今だって“普通”を
望んでいないわけではないです
出来ることなら“普通”でいたい
でも、少なくとも今の私は
“普通”には戻れません
諦めた、というと聞こえが悪いですが
統合失調症である自分のまま
前を向いて進むことが
自分の自然な選択肢になりました
不思議ですよね
自分の今も、これからも
何かを考える時にはいつだって
“統合失調症”がセットで付いてくる
だからと言って
それに悲観的になっているわけでもなく
ただただ自分の一部として
ごく自然に馴染んでいるんです
精神疾患だろうが
統合失調症だろうが
幸せになりたい
とは、ずっとずっと望んできましたが
ここ最近それがストンと落ちた気がします
私は普通の人とは違います
“普通”の概念なんて曖昧ですが
少なくとも世の中で
精神疾患を抱えずに生活している
多数派の方達とはどうしたって違う
それは覆らない事実だし
実際そういう方達に
沢山助けてもらって、配慮してもらって
私は生活しているのだから
自分の違いは認識すべきだと思っています
統合失調症であろうが、なかろうが
私は私だけれど
統合失調症だから私なのも事実で
統合失調症だから今の私に辿り着いたんです
病気や障害を抱えることを
“幸せ”と言うのは、私には違います
失うものが圧倒的に多い
だけど、間違いなく不幸ではないです
だから得られたものも
沢山たくさんありましたし
これからもあるのだと思います
どうせ運命に逆らえないのなら
運命の流れに乗ってみて
逆風を追い風にしてみるのも
きっと、なしではないです