私も会員になっているスポーツジム、ティップネスですが、
今年の夏から株式の入札が発表されていましたが、
日テレが350億円程度で買収することになったようです。
記事はこちら↓↓
http://www.sankei.com/economy/news/141121/ecn1411210013-n1.html
8月の1次入札ではNTTドコモなども候補にあがっていました。
ティップネスの株式は、
サントリー(71%)と丸紅(29%)が保有していました。
売却目的は本業への経営資源の投下集中、
買収目的は収益源の多様化。
詳細は開示されていなくわからないので、判断できませんが、
単純に考えると、ティップネスの日テレの財務指標をぱっとみた感じ、売却価格が高い気がしますね。
入札の過程でつりあがったのでしょうか?
当初、300億円という情報が出ておりましたし、
ティップネスは売上315億円程度、経常利益が20億円程度、
純利益7億円程度、簿価純資産額は50数億円程度、
総資産250数億円程度のようです。
もしかしたら含み益を持つ土地などの非事業用資産を持っていたのかなど等全くわからないので、一概には言えませんが、
税金の支払いも考えると回収するのにかなり時間がかりそうですね。
また、日テレは上場会社ですので、
自社の株価への影響という側面を考えた結果なのかとも思いましたが、さっとみた感じ、日テレの方が財務指標がよいように見えますので、この買収がすぐに株価UPにつながるかは疑問です。
(こちらも詳細は未確認です。)
実際、今日のマーケットの状況としては、
短期的には巨額の買収資金を負担することとなるとして、
これを嫌気した売りが優勢となっているようです。
ここまで値段をつけたというのは、ブランド価値を利用して、
大きなシナジーが見込めたなど、
何か将来的な要素もあるのかもしれないですね!
今後のティップネスに期待です。
M&Aは、買ったあとが一番大変です。
買った後,売った後
のことも見据えてM&Aをしなければなりません。
特に上場会社は、自社の株価水準を維持するために、
買った会社を、自社以上の財務指標水準まで引きあげなければなりません。
M&Aの価格が高くなると、そのハードルがかなりあがります。
それは、買われた会社の社員への負担にもなり、やり方を間違うと、
買われた会社の価値の毀損につながることもあります。
よく誤解されている経営者様が多いのですが、
もし残った従業員や自分が去った後の会社の事を大切に思うのならば、売り側にとっても、
単純に高く売ればよいわけではありません。
適正な売却価格が大切です。
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