市場に左右されない店造り! | 魚大好き 江嶋力のブログ

市場に左右されない店造り!

来年からというか、最近決めたことがある。


今後、店舗を造る際、絶対に、景気に左右されない店舗を造ること。


それは、つまんない価格競争に一切参加せず、本当においしいもの、そして、珍しいものを適正価格で


割引せずご提供すること。もちろん、おんなじレベルでおんなじ味で、おんなじ食材で、おんなじ調理で、他店が安ければ


負けということになる。


だから、究極の魚業態に造り上げていく。


正直、リーマンショックの影響で、私も、近年、出したくても、出せない、漁港や漁師から学んだ


最高の魚、そして調理法が存在する。


たとえば、簡単にいえば、この時期、マダラの白子が、季節を迎えるわけだが、


悪いもの→ええもの の間は、実は、仕入値で、5倍の差があるのだ。つまり、あらゆる


日本近海で獲れる魚達には、この価格の開きがあるといっていい。


が、世の中、不景気になるにしたがい、私も、価格総応の仕入れを意識した。


もちろん、最大限仕入れに努力するわけだが、金銭売買が絡む以上、


限界がある。その限界が切れた時、食中毒などが起こったりもする。


この業界で働く以上、とびっきりうまいもんを出して、お客さんが喜ぶ顔を見たいと


料理人もサービスマンも心から願っているだろう。


が、いつしか、ぐるポンやら、割引やら、半額やら、無気の割引合戦が始まってしまった。


だから、決めたんです。


給料日前だから、客数が減るとか、台風が来るから、減るとか。


だって、めっちゃ好きな彼女とデートが決まっていて、上記のような理由で、少なからず


私は、やろうとした行動を制止しようとは思わない。


おおげさかもしれないけど、制止できないぐらいの、店舗を心底造りたいのだ。


日本でも。


価格競争しない、弊社だけのやり方、そして、とびっきり旨いもんをプロとして、ご提供する。


もし、店がやっていけなければ、それは、自己満足であって、ほんとに、美味しくはなく、サービスもあかんと


いうこと。


来年、1店舗構想があるのだ。


立地は、最低。タクシーでしかこれない。駅は遠い。そんな立地で、22席で、


「江嶋ちゃん、10年間の日本全国漁港を回って、自分が旨いと思ったものだけを出す店」


もちろん、正直、単価は、高いです。笑


安くてうまいもんもある。でも、近年忘れらかけてきた、お金出さないと食べることができないうまいもんも


あるのです。


 料理の感動をもっと、発掘したい。


シンガポールで出店する際も、思った


マーケット調査で、いろんな店にいって、刺身を食った。


もちろん美味しい店もあったけど、日本に比べれば、そら確立低い。


そこで、


「俺が、日本中回って食った、めちゃうまい地魚を、この国の人に食べてもらいたい」


その一心で造り上げた店


それが、銀座黒尊シンガポール。


その時、はっきりいって、客単価は意識しなかった。


ってことで、


来年、ふと、造ります!


来て下さい。が、今までの業態の中で一番高くなります!


既存の店舗でも、上記のことを、実施します。


「めっちゃ、旨かったな~、最高!」そんな言葉をお客様から聞きたいから。