福島県相馬市 原釜でお葬式
今日は、お昼から
今回の大震災で亡くなられた、八巻水産㈲代表 八巻社長のお葬式。
八巻水産からお魚を一杯かってきた沼津の佐政水産専務からも、お香典を預かってきた。
そして、悲しい、90日遅れのお葬式がはじまる。
八巻水産との想いでは過去のブログにて。
無事、葬儀が終わり、出席された方々と一緒にお弁当を頂く。
八巻の奥様、一つ一つのテーブルを周り、お葬式への御礼を述べて回られる。
私も兄を8年前亡くした時を思い出す。以外に、お葬式中より、終わった後、どっと疲れがでるんだよな。
そんな中、奥様とご家族に何度も御礼をいわれ、地震直後もっていったわずかな救援物資の御礼まで。
もう、下向くしかないよ。
「奥様、まだまだいつから再開できるとか、わからないと思いますが、いつかまたお魚送って下さいね。」と
お伝えする。
そして、従業員(特におばちゃんが多い)ともしゃべる。
「おばちゃん、今、どう生活されてるんですか?」と私
「わてら、家なくっなったもんも多いから、親戚のところにとかにお邪魔してるよ」とあるおばちゃん
「そうですか」と私
「魚を獲りにいける状況でもないですよね。漁港はないし、船もないし」と私
「そやね。それに、もう放射能汚染問題で、魚獲っても売れないね」とおばちゃん。
「本当に。でも今後どうするんですか」と馬鹿な質問をしてしまう私
「えっ、おばちゃんはずっと ニートよ。だって、八巻水産復活するとき、すぐ、漁港いかなあかん
からね。どっかで仕事してたら、すぐやめれないでしょ?」と笑いながら、おばちゃん。
脱帽だよ。今どん底にいるのに。魚と会社を愛する、おばちゃん。
「おい、それより、横の子は、プリンス(私はおばちゃんからそう呼ばれている)の嫁か?」とおばちゃん。
「違いますよ。うちの社員ですよ」と私
すると、八巻の奥様の弟様が、「いや~、ずっと、江嶋さんの奥さんかと思ってましたよ。だったら
私にもチャンスがあるということですね」と気さくなギャグをいう、弟さん。
こんなときでも、笑顔で気さくに接してくれる、八巻水産の方々。感謝!
八巻社長、心よりご冥福を申し上げるとともに、社長と話していた、いろいろな魚のこと、
私がその分まで頑張りますね。
さようなら、八巻社長。
ゆっくり天で休んで下さい。
お葬式後、皆様にあいさつされる、八巻奥様。
大好きだった、そして魚の師匠、八巻社長。
あんまり、お葬式の写真を掲載するのはよくないと
思いつつ、一人でも多くの方々に、八巻社長が
いかに魚を愛していたか、そして、現状まだまだ
苦しい被災地の方々のことを考えてほしいと
載せました。