被災地へ物資輸送
今日は、シンガポール出張を急きょ取りやめ、お世話になっている各水産会社さんへ、物資の輸送に向かった。
まだ、雪も降っているようなので、普通免許で乗れる、最大にでかいワゴンにスタッドレスタイヤを履いたレンタカーを3時に借りる。
昨夜、各店長・板長が、肉をはじめとした、食料を各業者さんに発注してくれていたので、車でピックアップする。
そして、阪神大震災の被害者としての経験を活かし、現時点で何を必要としているかを想像し、各社員が、買い物に走った。
が、ガスボンベをはじめとしたいろんなものが、おひとりさまいくつまでと決まっていた。だから、手分けして、いろんな店を回る。
中には、
「被災地にもっていくのなら、買い占めでないから、あるだけ箱ごともっていったら」
と素敵な人も。
生死をさまよっている人たちへの物資を買うために、はっきりいって、我慢できることをしないで、買いあさる
心ない、ちっさな人々のおかげで、出発は6時となった。
被災地に行くには、それなりの準備が必要だ。特に今回、被災地に近づけば近づくほど、ガソリンが手に入らない。
だから、ガソリンを別にもっていくことに。が、普通の入れ物に入れてくれるわけもなく、規格が決まった専用ガソリン携行缶が必要だ。
それは、人脈というすばらしい連絡網により、GET!
約80リットルを別に積み込む。
東北道、進むごとに、サービスエリアにより、ガソリンを補充していく。が、1時間待ちで、2000円分
それを何度も行う。が、最後宮城手前では、ガソリンがないところや、3時間4時間待ちはざらだ。
いくらネットが発達しても、所詮ガソリンがないと経済活動が麻痺するんだと、改めて思ったよ。
そして、石巻漁港につく。
全く電気のない、漁港町を車のライトのみで走る。
えぐい。いきなり大型船が民家に突っ込んでいる。
やはりテレビで見るのと実際目のあたりにするのとでは、違う。
まるで、戦争の後のよう。
これは、死者や不明者なんて把握できないよ。
現地に夜中三時についたので、届け先である天祐丸さんへの連絡は、朝まで待つことに。
空を見上げると、満点の星空。
星は、地球人類が誰もいけない神秘的な場所。
生死もいわば、人にはなんともできないこと。
そんな複雑な想いで空を見上げる。たくさんの人の光がこの世から去り、輝くのか。
そして、車の中で仮眠。