明日から、被災地へ行く
あの大震災から、約2週間。
私は、あの阪神大震災を経験した。
命は助かったが、すぐ前の家は倒壊し、人が死んだ。
その後、ライフラインを含め、通常の生活ができるようになるまでは、数カ月はかかった。
もちろん、これは家があってのこと。
東京で飲食店を展開する私でさえ、壊滅的な売り上げ減少に見舞われ、シンガポール進出に必要な
資金繰りも混沌としている。
が、命がある。兄が死んだ時、命あるならばと。
そして、明日のシンガポール出張を断念し、福島・宮城に行くことにした。
どれだけの被災地にいけるかわからないけど。
車は小さく、どれだけ物資載せれるかわかないけど。
放射能がある地域にいくかもしれないけど。
これまで、私を育て、ささえてくれた方々に会いにいく。
今日やっと、連絡が取れた水産会社さん。地震1週間前に、宮城からわざわざ、私の講演を見に来てくれた。
地震当日、突如襲った津波に、石巻漁港は壊滅状態に。隣接する加工工場にいた社長、専務さん
工場の屋根の上に、逃げ、一晩救助をまったとのこと。大きな会社さんなんで、従業員もたくさん。
いまだ連絡が取れない従業員さんも。
そんな会話をしながら最後に
「江嶋さん、シンガポール店は無事開店しましたか? 我々の復興のためにも、先頭にたって
どんどんアジアに魚を売って下さいね。とりあえず、開店おめでとう、絶対復興させるから。
」と
自分達が生死をさまよっていまだ、劣悪な環境の中、生活している人の言葉
こんな言葉を・・・。
人は愛があるから人なんだ。
なんの被害もないのに、東京から非難するやつもいる。
私は、石巻、天祐丸さんのような尾形社長であり、人間でありたい。
天よ、亡き兄よ、どうか、皆をお守りください。