人との別れ、そして強さ
博報堂辞めて、独立時代初期から、黒尊の板長として、私を支え、そして、店を守って来てくれた尾形板長。
そして、まかないなどで、カレーライスやお弁当を作ってくれた、尾形板長の奥さまが、本日他界された。
酔っぱらった尾形さんを家まで送った時など、いつも外まで挨拶にきてくださった律儀な奥様。
いつも、電話で、「うちの尾形お願いしますね。ご迷惑をおかけしているでしょう」と心から年下の私に
話をしてくださった奥様
人は必ず、誰かの助けや援助によって、生きていると思う。今日の私もその一人。また、そんな陰ながら
支えてくれた大切な人が逝ってしまった。
私も最愛の兄貴をなくして、約7年。その時の記憶は、今なお鮮明に残っている。昨日まで話していた人が
急にこの世の中からいなくなってしまうことに、本当に動揺と震えを覚えた。未だに、
「俺、兄貴おったんや~。」となにか虚無感に襲われる。世の中に怖いものはないけど、この虚無感というか
さみしさというのは、本当につらい。
ただ、悲しみの中だけで生きていてもしょうがない。残されたものは、この世で何かしなければならない。
逆にそう考えないと、頭が重くなる。
尾形さん、奥さまの分まで、一緒に夢おいましょうと心に再度、誓いました。
心よりご冥福をお祈りいたします。