皆さん、会社を作ったことがありますか?

 

僕は長らく個人事業主として働いており、
3年ほど前から会社員になったのですが、
このたび自分の会社を設立しようと思い、
今、資料と絶賛格闘中です。

 

会社を設立するには、まず「定款」という
会社のルールを定めた書類を提出しないと
いけないのですが、今日はその準備段階で、
公証役場で前審査を受けてまいりました。

 

 

今日の今日まで、ルールなんてほとんど
守らずに生きてきた僕が、ルールを作る。
この時点で完全に破綻しているんですけど、
こんなこともあろうかと、僕には心強い
助っ人がいました。

 

 

公認会計士を目指して勉強中の後輩。
安いメシをオゴっただけで教えてくれて、
無事に定款は完成。会社名や発起人の名前、
決算日などの基本的なことが書いてあれば、
あとは何を書いていてもOK。

 

そう言われたので、しっかり必要な項目を
書き記した後、「初心」という項目を作り、
僕がどんな気持ちで会社を設立したのかを
残しておくことにしたのです。

 

ところが、これが頭の固いオジサンしか
いらっしゃらない公証役場では大騒動に。

まず、いくら何を書いてもいいとはいえ、
本当に書いちゃう奴はいなかったらしく、
オジサンは本気で困った顔をしていました。

 

「通常、こういう項目はないので、
どうしたものでしょう。う~ん。」

 

「う~ん」と言われても、取り下げる
つもりは微塵もないので、このままでは
永遠に困り続けることになるんですけど、
軽く頭のイカれた定款を持ってきた奴が
一歩も引きそうにないことを悟った
オジサンは、さらに動揺。

 

「私も長いこと働いていますが、
こういう前例は一度もないです!」

 

翻訳すると「勘弁してください」だと
思うんですが、冷徹な僕が放った言葉。

 

「そうですか!」

 

ションベンをチビりかけたでしょうね。
いくら会社なんて誰でも作れるとはいえ、
定款に「初心」と題し、人件費率の高い
会社を目指すとか、まずは自分の年収を
1億2000万円にするとか、あらゆる
気が狂ったフレーズが並べ倒したものを
ドヤ感満載で出してくる奴がいるんです。

 

公証役場で働く真面目以外に取り柄が
なさそうなオジサンには、ホラーです。

 

さらにツッコミは続き、「資本金が
『金69万』となっているんですが、
どうせだったら100万円にした方が
一般的かなと思うのですが・・・。」

 

オジサンは一番気づいてはいけない所に
気づいてしまいました。なんで一般的な
100万円ではなく、69万円なのか。

 

オジサンの指摘に「気づいた?」という
満面の笑みを浮かべてしまったせいで、
もはやオジサンは震えていたんですが、
「金69万」というのがポイントです!

 

「キン・シックスナイン・マン」。

 

日頃からブログでも強烈な下ネタを
ぶち込んでいる僕ですけど、会社の
資本金にまで下ネタをぶち込む始末!

 

こちらから何も説明しなかったのですが、
オジサンは事情を察し、パチパチパチと
すごい速さの瞬きをしながら、こっちを
見てきました。

 

「イエス!イエス!イエースッ!」

 

とりあえず、今すぐに結論は出せないと
言われまして、定款のコピーを取られて、
また明日、公証役場に行ってまいります。