皆さんは最近、お祭りに行きましたか？
僕は先日、地元の「柏祭り」に行って、
浴衣姿のチャンネエたちを眺めながら、
食べ歩く旅をしてみることにしました。
毎日、家と会社の往復しかしておらず、
電車の中でも原稿しか書いていない僕。
このままでは夏らしいことを何もせずに
夏が終わってしまうのではないかという
恐怖感に苛まれています。
普段、かき氷なんて絶対食いませんが、
ギャルたちが楽しそうにかき氷を食べる
その横で、オジサンが１人、知覚過敏の
歯をキーンと言わせながら食べる。
かき氷を食べたいのではなく、夏らしい
何かをしなければならない強迫観念です。
ラムネを飲みたいのではなく、夏らしい
何かをしなければならない強迫観念です。
夏祭りに出かけ、とりあえずラムネと
ブルーハワイのかき氷を食べただけでも
夏らしいことをできたという謎の充実感。
子供の頃に描いた人生の設計図では、
僕は今頃、どこぞの不動産を転がし、
不労収入を得ながら、スタイル抜群の
水着のチャンネエと海外の高級ホテルの
プールサイドでパイナポーがぶっ刺さった
青と緑のグラデーションのトロピカルな
シャレオツカクテルを、やたらクルクル
しているストローで飲んでいたはず。
ところがどっこい、現実の３９歳の僕は
毎日をしがないサラリーマンとして働き、
水着のチャンネエがいるプールではなく、
あまりにも多すぎる業務量に溺れる毎日。
唯一感じられる夏は、雑居ビルの狭間の
汚い中華料理屋の排気口から出る熱風に
体を焼かれそうになった時だけ。
「こんなはずじゃなかったやんか！」
今からでも遅くはありません。
どでかいビジネスを一発ぶち当てて、
たびたびハワイに出かけ、１００ｍｇの
バイアグラを飲んでセックスをしたい！
あ、これは船越英一郎の夢でした。
時々、自分の夢を見失うんですけれども、
全身をブランドに身を包み、グラサンを
おでこにつけて、イヴ・サンローランの
香水のオイニーを強烈に漂わせている
すこぶるビッチな愛人とシンガポールを
旅行して、マーライオン前で記念写真を
撮るのが夢です。
「マザーテレサとマーライオン！（ｷﾘｯ」
財布とバッグの間ぐらいのサイズ感の
セカンドバッグに現ナマをぶち込んで、
ゴリッゴリのクロムハーツで着飾って、
ビッチな愛人のInstagramに載りたい！
理想と現実は大きくかけ離れていますが、
しがないサラリーマンの僕は、夏祭りで
いろんなものを食べ歩いたのでした。
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