先日、安倍首相が軍需産業に携わる日本企業の

社長さんたちを引き連れて中東を訪れ、「もっと

空爆してイスラム国を破滅させることを望む」

言ってしまったため、日本人が人質になりました。


実際には、安倍首相が訪れる前、正確に言うと、

昨年11月には家族に身代金要求が来ていたと

されていますが、当時は無駄な解散選挙に夢中。


こんな時に人質の話題を出されてしまった日には

選挙結果に影響を与えかねないため、選挙中の

人身事故さえ隠し通す自民党先生は、「あくまで

個人に来ている身代金要求なので関係ない」と、

完全なるノータッチ戦法を繰り広げてきました。


ところがどっこい、安倍首相が中東で「イスラム国

ファッキュー!」と述べるに等しい空爆賛成発言を

繰り出してしまったばっかりに、イスラム国は激怒。

今度は日本政府に身代金を要求してきたのです。


中東ルート最弱国家・ニッポン!


原発事故の時でさえ、テレビで情報収集するほど

民間人以下の情弱ぶりを見せる日本政府なので、

中東の皆さんとお話しできるルートが、ほぼ皆無!


常套句の「テロに屈しない(お金は払わない)」

「人命最優先(お金を払う)」という矛盾する2つの

言葉を呪文のように繰り返し、時間だけを費やす

戦略的な「無能の極み」を披露。


もっとも、この国の政府に、巨額の金を払ってでも

国民を救おうなんて気持ちがあるはずがないので、

ルートがないのにアワアワしている風に見せるのは

国民に対するアピールのためでしかございません。


そもそも福島の子どもたちの命でさえ見殺しにする

日本政府が、たった2人の人質のために、命よりも

大切なお金を払うはずがないのです。


お金は命よりも大切です。


中東に巨額の援助を表明した日本政府ですが、

その巨額のお金は純粋に中東で使ってもらうために

払うものではなく、日本の軍需産業に携わる企業に

お金を回してもらうための援助で、これらを的確に

表現する言葉は、「マネーロンダリング」です。


「イスラム国を排除しましょう」という言葉の裏側に、

そもそも日本の軍需産業を伸ばして、まるで経済が

豊かになっているかのような錯覚を起こしたいという

下心があるのに、イスラム国に金を払ってどうする!


ということで、この事件は、非常に絶望的です。

多くの心清き日本人が、人質の無事を祈っていると

思いますので、こんなに夢も希望もない話を書いたら

多くの人が悲しむかもしれませんが、これが現実です。


もしかしたら、イスラム国の人たちも人間なので、

人質としての価値がなくても、生かして戻してあげる

優しさを持ち合わせている可能性が0.001%ぐらい

あると信じて、奇跡の生還を信じるしかありません。

少なくとも、日本政府が何かをしてくれることはない。

あったとして、「遺憾の意」を発動するぐらいなもの。


遺憾の意なら、僕でもできます!


日本のマスコミは、しきりに「2億ドルの支援は、

あくまで非軍事の人道支援に限られたもの」という

表向きのコメントを報道していますが、実際のところ、

軍需関連企業をたくさん引き連れて訪問しており、

トップセールスの「日本軍需産業展」を開催していた

安倍総理なので、そんな言葉が通用するはずもなく、

人質の解放は遅れるばかりです。


人質は生きて帰ってくるだろうか。


もし人質が生きて帰ってきたら、僕は安倍総理を

批判するのは、やめましょう。これを機に安倍総理を

応援することで、もっと国民の命を考えてもらえるよう、

サポートしていきたい!


2人の命を救えたのなら、それを5人、10人、100人、

最後は国民全体の命を守れようにしてもらいたい。

一生あり得ないと思っていた安倍ちゃんを好きに

なるかもしれない歴史的瞬間です。


交渉期限が過ぎても、粘り強くイスラム国との交渉を

試みてほしいし、命を救っていただきたいと思います。