最近、中国の大気汚染が、とっても深刻で、
年間30万人が死んでいるそうなんですけど、
このデンジャラスな雲が、西日本に押し寄せて
いるというのだから、これまた困った事態です。
「おい、中国、テメエ! 大気汚染の雲を
撒き散らしてんじゃねぇぞ、バカ野郎!」
本当は、これぐらいのことを言って、罰として
チャリの空気を抜いてやりたいぐらいですが、
「そういう日本は、どれだけの放射性物質を
海に垂れ流してるんだ!」と言われた時には、
ぐうの音も出ないので、今日も大気汚染の雲が
「こっちに来ないといいな」と心の中で思うしか
ないというのが、現状です。
これからは、環境を汚染しているアホの国に、
文句すら言えません。なにせ人類史上最悪の
環境汚染をしておきながら、その反省もせずに、
フルMOX原発を新設する方向ですから。
さて、今日は「IWJ」の岩上安身さんが、
双葉町の井戸川克隆町長にインタビューをして
いたのですが、その模様が2時間あまりの動画に
なっていましたので、書き起こすことにしました!
国や双葉町の現状を「被災者の立場」で
語ってくださっており、皆さんが知っておくべき
内容だと思いましたので、忙しくて2時間も動画を
見られない方々のために、要点をまとめました。
もし、時間がある方は、ぜひ動画 を見てください。
国や環境省の現状が、とてもよくわかると思います。
■ 地震の最中に「原発は壊れる」と思った。
■ 住民の避難の最中に原発は爆発した。
■ 当時の情報源はテレビしかなかった。
■ 国民を戦場から離すのは戦争の鉄則。
■ だから、町民を遠い埼玉を避難先に選んだ。
■ 政府には「仮の町」を作ってほしいと依頼した。
■ 町民がまとまって住める環境を作ってほしい。
■ 町民がゼロからやり直せる町が欲しいと願う。
■ 国は話を聞くだけで、明確な回答は一切ない。
■ 移住先は、子供が住めるところを選びたい。
■ いわき市は、賠償補償を受けられていない。
■ 双葉町は賠償を受けているので、市民感情が
軋轢となっていて、いわき市への避難は難しい。
■ 避難民には、働く場所がない。
■ 住むところを失うと何もできず、暇を持て余す。
■ そうなると、働いている人たちとの軋轢も生じる。
■ 避難指示を出したのは政府なのに、自分たちを
誘導してくれたことは一度もなく、自分の判断で
動いている。本来は、政府がやることである。
■ 町の職員は、ストライキを起こしたいくらいだ。
■ 被災民を抱えて、職員も悲惨な思いをしている。
■ こういった問題を放置している政府も問題だ。
■ 本来は東京電力がすべてを用意するべきだ。
■ 被害者が、なぜ頑張らなければならないのか。
■ 「民主主義はない」とすら感じている。
■ 埼玉県加須市の旧騎西高校に、1400人の
避難民がいたが、現在は140人しかいない。
■ プライバシーのない環境なので、出ていった。
■ 子供を持つ人たちは、県内には戻っていない。
■ 40代以上の子育てを終えた人が県内に戻る。
■ 県内に戻る人は、いわき市が最も多い。
■ 原発事故前まで、双葉町は最高と思っていた。
■ 原発事故後、結局、寂れていたことに気づいた。
■ 今後の双葉郡のあり方は、非常に難しい。
■ 多くの町民・県民は、変な「安心」の動きがある。
■ 安心教育は、大々的に行われている。
■ 怖いと思っているけど、教育で錯覚している。
■ 放射能のことをタブー視している人もいる。
■ 商売の関係で、黙っている人たちもいる。
■ 正確なことを話す人が欠落している。
■ この現状は「非常に怖い」と考えている。
■ 被曝症状は出た。
■ 初期的には、脱毛や鼻血が出るなどした。
■ 腕や脚の毛なども、どんどん抜けてしまった。
■ 鼻血は非常に出やすかった。
■ 喉の状態は悪かった。ヨウ素被曝していると思う。
■ 東京電力や県には申し出たが、検査しなかった。
■ 若者には甲状腺の検査をしてやりたいと思う。
■ 今も喉の状態は悪い。常に甲状腺が痛い。
■ 甲状腺のあたりはヒリヒリする。
■ 去年も今年も、めまいで入院した。
■ ある日、感覚がわからなくなり、歩けなくなった。
■ 調べてみても、まったく原因が特定できない。
■ 休んでも、あまり回復しない。
■ 町民に聞くと、だいたい風邪を引きやすくなった。
■ 高齢者が喉の調子が悪いという訴えはある。
■ 初期は下痢をしていたという人もいる。
■ 町民に会うと、必ず健康状態を聞く。
■ 症状の自覚にも、それぞれ差があると思う。
■ 国は甲状腺異常だけを言うが、症状はバラバラ。
■ すべて甲状腺に押し付けるのは、ナンセンスだ。
■ さまざまな病気について検査をする必要がある。
■ 自分の甲状腺の状態は、あまり話せない。
■ 白内障にかかっている。3年前は正常だった。
■ 除染の方法について異論を唱えたこともある。
■ 除染した後の水を下流に流すことに反対した。
■ そもそも除染の方法に疑問を感じていた。
■ 総工事費が安くなる方法をやらないことも疑問。
■ 大型工事でやると、やりきれないから失敗する。
■ 取り除かずに分散させる方法ではダメだ。
■ 放射性物質は、集約させて濃縮させて管理する
方法をしないと、分散させるだけでは失敗する。
■ ちゃんと回収できたのか検証すらできていない。
■ 集約して効果を上げる方法をするべきである。
■ しかし、結局、国の間違ったやり方で実施された。
■ 大型工事で大量の放射性廃棄物を出す方法だ。
■ お金をかけた割に、あまり除染はできていない。
■ 除染の効果について議論をされ始めたのだが、
国は双葉町に中間処理施設の議論を起こした。
明らかに除染の議論を逸らすためだ。巧妙だ。
■ 井戸川町長の訴えは、一切報じられていない。
■ 国が一方的に双葉町に中間処理施設を提案。
■ 失敗した政策の責任を双葉町が取らされている。
■ 今までの経緯も踏まえ、町長は施設に反対した。
■ 国と双葉町が対話できる場は存在しない。
■ 一方的に国が説明して、「はい、終わり」。
■ 今回は住民の理解が、まったくないまま進んだ。
■ 中間処理施設は、双葉町に押し付けられている。
■ 地権者に同意が得られないから、場所は国有地。
■ 福島県知事と約束したのに、口約束のままだ。
■ 町民が新聞で新しい事実を知ることがないように、
町長が最初に説明することを約束していたのだが、
新聞報道が先行してしまった。許されないことだ。
■ 紳士的にやる約束だったのに、守られていない。
■ これまで何度も何度も裏切られ続けてきた。
■ 紳士協定すら裏切られたので、会議を欠席。
■ 筋を通したから、自分が悪者になってしまった。
■ 政府に町が条件を出しても無視されてしまう。
■ 事故収束していないのに収束させたのは細野。
■ 細野大臣とだいぶ前に中間処理施設の話はした。
■ 大熊町の町長と一緒に会議する約束も破られた。
■ 細野大臣は、約束や条件を破る人間だった。
■ ドタキャンと言われるが、欠席の通告はしている。
■ 民主党の暴挙を、体を張って止めたかった。
■ 環境省は、まったく筋の通らない会議をしている。
■ ただでも町を住めなくされたのに、貯蔵施設を
作られて、余計に住めなくされるのは遺憾だ。
それを認めた福島県知事にも遺憾である。
■ 事故の責任は、原子力安全保安院にもある。
■ 自治体は、東京電力の説明の中で了解をした。
■ 自治体に、検査権や調査権は存在しない。
■ それがあるのは国なので、国の責任は重大。
■ 中間処理施設も、国が一方的に進めている。
■ 国が中間処理施設を計画する場所は民家多数。
■ 中間処理施設の半径2km以内は町の中心だ。
■ 六ヶ所村でさえ、半径2km以内に人家はない。
■ しかも、ウラン残土の問題で闘争してきた土地。
■ 周辺を国有地にして、好き放題しようとしている。
■ 原発着工には40年議論するのに、施設は1年。
■ 信用が一番大事なのに、細野大臣に信用なし。
■ 細野大臣は、嘘までついて強引に進めている。
■ 地元と話し合わず、霞ヶ関で決めたことをやる。
■ 福島は、あらゆる所が放射線管理区域である。
福島には緊急事態だから我慢してくれと言って、
その一方で収束宣言を出した野田首相は遺憾。
■ 放射線管理区域では、18歳未満は過ごせない。
■ 放射線管理区域では、10時間以上過ごせない。
■ 放射線管理区域では、飲食はできない。
■ だから、子供たちが可哀想。人権を考えたい。
■ 被災者が政府の会議に同席できない政治だ。
■ 被災者を外に置いて話し合いが進んでしまう。
■ 福島県内の河川は、すべて出荷制限になった。
■ 自然環境は、ほとんど「ノー」になっている。
■ 子供たちが自然のものを食べていたら大変だ。
■ 福島が復興しても、子供が病気になってはダメ。
■ 未来を考えるなら、子供は疎開させるべきだ。
■ 福島県内には戻らない。危ないから。
■ 隠蔽されている以上は、戻ることすら危険だ。
■ 町の支所機能「いわき」移転は失敗だった。
■ これは間違えた判断だったと感じている。
■ 県内に移転させれば、県の面目は保てる。
■ 地域全体で避難できた方がメリットがあった。
■ もう一度、津波が来たら福島第一原発は終わる。
■ 地上に電線があるのだから、水が来たら終わる。
■ こんな状態なのに、福島県内に戻れるはずない。
■ 戻って県の人に安心感を与えるのは間違いだ。
■ これは戦争に匹敵する事態で、戦争は継続中。
■ 日本の敗戦時による状況と、まったく一緒だ。
■ 政府は都合のいいことばかり言って騙している。
■ 誰かが環境省を評価し、悪いことは指摘するべき。
■ 環境省が環境を破壊することに手を貸している。
■ 環境を守るのが環境省なのに、まったく逆だ。
■ 約束も守らず、話し合いすらできない環境省だ。
■ 政府は30年と言っているが、ある内部資料には
150年、300年と書かれていた。話が全然違う。
■ どさくさに紛れて、予算確保と商売の話をしている。
■ 被害者の話そっちのけで、原子力ムラは商売の話。
■ 国にやられるばかりでは終わり。こちらも頑張る。
■ 県に質問をしても、まったく具体的な回答はない。
■ 職員の半分くらいは限界で、病気になっている。
■ 双葉町の人たちは、墓地に戻ることもできない。
■ 避難指示を出されても、自分たちに手練手管なし。
■ 避難場所も自分たちで探し、町民のケアも自分たち。
■ 国は指示を出した以外は、何もしていないのである。
■ 福島第一原発事故は、人類の事故である。
■ これからは地球人として、世の中に訴えていく。
一番の被害者である双葉町の人たちが、自分たちで
どう生きていくかを模索しなければならない世の中。
国は何一つ責任を果たしていないように感じます。
『チダイズム』では、食品検査の合間に、このように
いろいろな人たちの談話をまとめてまいります。