4月19日にお台場にオープンした、新しい
商業施設、「ダイバーシティ東京プラザ」。
ここには、僕のようなアキバ系の男たちが、
ものすごくテンションを上げてしまう、等身大の
アイツが立っていました。
ガンダム!
そうです。勇ましく凛々しい姿に、妙な興奮を
覚えてしまうガンダム。それは、新宿2丁目の
オカマが、ガチムチマッチョのスポーツ刈りの
お兄さんを見る時の「ときめき」に似ています。
「カッコイイ・・・!!」
この言葉の後に、プラモが欲しいと言ったら
アキバ系ですが、チンコが欲しいと言ったら
オカマ系です。
ショータイムになると、目の部分が光ったり、
ちょっとだけ動いたりするそうなんですけど、
そこまで本物に近づいたのなら、ぜひ言いたい。
「おい、ガンダム! こんなところでボーッと
突っ立ってる暇があったら、福島第一原発を
どうにかしてくれ! お台場にいる場合か!」
昔はカッコ良かったんですけど、原発事故が
起こった後となっては、何の役にも立たない
鉄クズのガンダムなんぞに、用はありません。
「戦ってこいよ、でくの坊め!」
しかし、僕の気持ちなんて、どこ吹く風。
どこぞのギャルに写真を撮られて、ご満悦。
まったくガンダムには、ガッカリさせられました。
ちなみに、「ダイバーシティ東京プラザ」は、
やたらと「ガンダム」がゴリ押しされていまして、
足元には、プラモデルを売るテントがあり・・・。
秋葉原で人気の「ガンダムカフェ」なんかも
ガンダムの足元で営業をしていました。
どうやらガンダムの野郎、ずっとお台場で
ボーッとしながら暮らすことを決めたようです。
福島第一原発からは、今も着々と1時間あたり
10億ベクレルの放射性物質が出ているのに、
ガンダムまで無関心を決め込んでいるので、
僕たちがどうにかするしかありません。
目の前の東京湾だって、深刻な放射能汚染に
なっているのに、誰も知らずに魚を食っている
この日本を、一体、誰が救ってくれるのか。
さあ、今日も立っているだけのガンダムに
代わりまして、食品のセシウムを検査して、
未来の地球人のためにデータを作っていこうと
思いますけれども・・・。
今回、検査するのは、ヤマサの昆布つゆ。
出汁として使っている人も多いと思います。
前回は、「そうめんつゆ」から、微量とはいえ
セシウムが検出された疑いがあることから、
「昆布つゆ」は、どうなのかということですが、
この商品からも検出されると、出汁系醤油は
全体的にヤバいかもしれないことになります。
福島第一原発の事故が、チェルノブイリと
決定的に違うことは、「海が汚されている」。
過去にも海が汚された事故はありましたが、
これほど深刻な汚染になったことはないので、
「海の幸も安全だ」と言っている人に至っては、
現実逃避もいいところ。メルヘンの世界です。
で、肝心の「昆布つゆ」の数値は、どうなのか。
微量でも汚染されていないことを願いましたが、
気になる結果は・・・!
「検出限界値未満」。
しかし、微妙な反応!
困ったことになりました。
昨日の「そうめんつゆ」に比べると、誤差の
範囲に近いですが、それでも出てしまう・・・。
やはり、出汁系の醤油からは、微妙ながら
検出されてしまうようです。これは日本の味を
揺るがす深刻な事態と言えるかもしれません。
セシウムゼロの出汁は作れないのでしょうか。
奥さんの悩みは、まだまだ続きそうです。