もし、皆さんの目の前に、首を吊って死のうと

している人がいたら、どうするでしょうか?


「何してんだよ、バカ!」


そう言って、9割の人は止めると思うんです。

もし、その人が赤の他人だったとしても・・・。


もちろん、カワイイ女のコにしか興味がない僕も、

彼氏にフラれ、最後の結婚のチャンスを逃した

生き遅れのアラフォー女が死のうとしていたら、

その女がどない救いようのないドブスだとしても、

代わりに結婚してあげることは絶対にないけど、

死ぬというのは「待て待て待て!」と言います。


その人にとっては恋がすべてかもしれないけど、

時間が経てば、案外、そうでもなくなるから。


それに、生きていれば、傷心旅行で出かけた

パリで、とんでもないブス専のセバスチャンに

出会ってしまい、まさかの玉の輿のパターンも

まったくの0%ではないのです。


人生ってのは、どこで逆転するか分からない。


僕が目の前で死のうとしていても助けないのは、

僕に一生のトラウマを残してくれた人物だけで、

そいつが輪っかにした紐の前に立ってたら・・・。


「引っ越~しっ! 引っ越~しっ!

あの世に引っ越~し! しばくぞ!」


ババァのコスプレで、布団を叩きながら、

盛大に祝ってやります。えぇ、僕の方が

いい死に方をしないかもしれませんけどね。


恨んでいる人ならともかく、そうでない人に

死んでほしいと願う人なんていないわけで、

汚染された福島県に残るというのは自殺行為。

まさに、これから首を吊ろうとしている人を

見ているのと一緒なのです。


とてもショッキングな出来事だったんですけど、

先日、僕のブログ宛に、かわいい女のコから

メッセージをいただいたんです。


いつだったか、「ちだいさんにメッセージが

送れないようになってますよ!」と指摘して

くださった人が、かわいい女のコだったんです。

そして、その女のコのメッセージには、どんな

ことが書いてあったのか。


「ちだいさんのような都会派の人たちには

分からないかもしれないけど、郷土を愛する

福島の人たちは、たとえガンのリスクが高く

なったとしても、福島に残りたいんです!

そして、私も福島で暮らしていきます!」


僕が大阪のイケメンだったら、

「俺はオマエと、このタコ焼きみたいに

一生アツアツでいたいんや。お好み焼きを

家族で囲んで、タイガースの勝ち負けで

一喜一憂する、あったかい家族を作ろうや。

なぁ、俺という道頓堀に飛び込まへんか?」

プロポーズをして、無理矢理にでも大阪に

連れてくるところです。


残念ながら、僕は放射能のホットスポットで

お馴染みの千葉県柏市に住んでいるブサメンで、

あげくに、フィアンセが榮倉奈々ちゃんという

とても痛い男なので、プロポーズをしたところで、

お断りされると思いますけどね。


チェルノブイリより高い放射線量の福島に

住み続けるということは、これから死のうと

しているのと一緒なのです。見過ごせますか?


どんだけ地元が好きでも、あなたがこのブログを

知ってしまった以上、それを許すことはできない。

汚染された土地でも、福島に住みたいという

気持ちは理解しましたが、到底認められません。

なので、ここからは少しだけ真面目に語ります。



*  *  *  *  *



あなたの故郷は、あなただけのものです。

あなたが死んだら、そこは故郷ではない。

何の思い入れもない、ただの土地です。


あなたが通った小学校も、あなたが使った

コンビニも、他の人には何でもありません。

あなたがいるから、あなたに愛されている。

あなたがいなくなった時、それは終わる。


あなたが60年生きれば、あなたの故郷は

60年間存在し、あなたが明日死んだ時は、

あなたの故郷も明日で終わるのです。


もちろん、あなたが死んでも土地はある。

でも、それは故郷ではなく、ただの土地。

あなたに愛されて、初めて故郷なのです。


もし、あなたの子供が、あなたと同じように

その土地で過ごせば、あなたの子供にとって、

その土地は故郷になります。


あなたの両親が、その土地を故郷にしたように、

あなたもまた、その土地を子供に故郷にする。


ところが、もし、あなたがその土地に残り、

子供を産んでも、その子供は、大人になるまで

生きられないのです。あまりに残酷な話ですが、

運が良く生きられたとしても、その子供が産む

子供もまた、大人まで生きられない。


それは科学ではなく、歴史が語っています。

科学者たちは、いろいろと言いたがるけれど、

歴史は何も言いません。詳細なデータを見せ、

「だから安全だ」という科学に対して、歴史は

無言ですべてを見せているのです。


あなたは、その故郷が大好きかもしれないが、

あなたの子供や、あなたの孫は、故郷のことを

恨むことになるでしょう。故郷を嫌いになる。

あなたがここで暮らしていなければ、自分が

病気になることはなかったかもしれないから。


もし、あなたが歴史を理解するのであれば、

あなたは子供を産んではいけません。


あなただけの故郷にして、あなたの寿命と、

あなたの故郷の寿命を短くしながら暮らす。

それ以外にないのです。


僕は、そうならないために、あなたには

東京で働く人のお嫁さんになったと思って、

しばらく故郷から離れてほしいのです。


そうして、元気な子供を産み、その子供がまた

元気な子供を産み、あなたの孫に「故郷」の

素晴らしさを伝え、残してあげること。


実は「故郷」というのは、形がありません。

「故郷」は「想い」であって、土地そのものは、

あなたと関係なく、ずっとそこに存在します。

暮らさなくても、訪れることはできるのです。


おそらく、あなたの「故郷」に待っているのは

過酷な運命です。幸せをいっぱいくれた故郷は、

これからはたくさんの「不幸」ばかりをもたらす。


いつまでも「故郷」を愛するためには、一度、

その場から離れることを、僕は強く勧めます。

あなたが想えば、そこに故郷はあるのです。



*  *  *  *  *



あなたの命より、故郷という「想い」が大事で

あってはなりません。あなたがいなくなったら、

その「想い」もなくなってしまうからです。


想像してみてください。

ナイフを持った男が、あなたの家に押し入り、

あなたを殺そうとしてきたら、どうしますか?


たぶん、命乞いをすると思うのです。

「殺さないでほしい」と伝えるはずなのです。


今回の放射能は、まったく目に見えないだけで、

あなたにナイフを突きつけているのと同じです。

今なら逃げられる。だったら、逃げるでしょう。


目に見えないために、感覚を鈍らせているだけ。

きっと、まわりの人たちもパニックになっていて、

逃げ出していたら、故郷に住もうとは思わない。

間違えている人たちが、あまりに多いから、

あなたも間違えた選択をしているだけなのです。


どうかお考え直しください!