今、本屋さんでは、原発のプロパガンダ本が

低価格で販売され、大々的に陳列されています。


書籍の世界は、最も「表現の自由」が確保された、

唯一の汚れなき神聖な場所だと思っていましたが、

とんでもありませんでした。


原発の危険を訴える武田邦彦教授の本などは

隅っこにやられ、「放射線の健康への影響」

題された、実際には、青森県六ケ所村の再処理

工場を絶賛する内容の本が大量に陳列されるという

実に衝撃的な光景になっていたんです。


この本を書いているのは、原子力安全委員を

やっている大学教授や東京理科大学の名誉教授。

錚々たるメンバーの方々が、「原子力は安全だ」

キッパリ言っていたわけなんですけれども・・・。


僕は、これらの名だたる教授とは真っ向から

相反する意見を持っていますから、安全論者の

偉い先生方が、どのような理屈を語っているのか、

実際に買って、読んでみることにしたんです。


すると、安全論者の人が何を言いたいのかが

おおよそ分かってきました。さて、ここから先は、

原子力には素人であり、つい1ヶ月ほど前から

勉強を始めた、ただのアキバ系の意見です。


長年にわたり、原子力を勉強してきた名誉ある

大学の先生が言っていることに反対していますが、

客観的に見たら、大学教授の方が説得力はある!


だから、それを踏まえて読んでいただき、

僕の偏った意見は参考程度にしていただくのが

良いと思います。読み手の皆さんにお任せです。



安全論者の意見①:

「人々は感情的に放射能を怖がっている」


政府が「ただちに影響がない」と言っているのに、

人々が感情的になり、むやみに放射能を怖がり、

「反対!反対!」と言っているのではないか。


僕の意見では、人々は思っている以上に冷静。

感情的に、パニックになって怖がっているのなら、

とっくに東京を脱して、海外にでも逃げています。


水道水を使って料理をしながら、それでも原発は

必要ないと言っているのだから、「パニック」

なっているわけではありません。多くの人が強い

危機感を持っているというだけ。



安全論者の意見②:

「エネルギー自給率4%をどうするのか」


水力は自前だけど、そんなに発電はできない。

火力を使えば、中東への依存度が高くなる。

日本のエネルギー自給率が4%しかないという

現状を、どのようにクリアするべきなのか。

もはや原子力に頼る以外に方法がない。


僕の意見では、あまりに原子力を推し進めて

きたばっかりに、風力や地熱、太陽光といった

クリーンエネルギーの開発が進まず、採算が

取れないと、社会に導入されることはないので、

原子力にしか頼れない環境にあったと考えます。


アメリカの研究によると、2009年の時点で

原子力発電のコストと太陽光発電のコストを

比較した場合、太陽光のコストの方が安くなる

データも存在しています。


僕たちは、原子力発電所が1キロワットあたり

4~5円で作れるので、こんなに経済的な物は

他にないと教えられてきましたが、東京電力が

発表している(今は消されたかもしれない)数字を

検証すると、1キロワットあたり15~20円であり、

4~5円というのは、40年前の数字であること。


さらに、15~20円という想定以上に高い金額も

あくまで運転にかかるコストであり、原発建設に

必要な莫大な予算だったり、無数にある「安全を

管理する団体」への「安全コンサルタント料」

含まれていませんし、今回のような重大な事故が

起こった時の住民への補償、六ヶ所村のような

最終処理施設の建造などにかかる費用は、

一切含まれていないというのが現状です。


これに加え、今回の原発事故で、数千億円という

莫大なお金が必要になりますが、これらは全部

税金になるので、これらのコストを計算した時に、

果たして、原子力は安いと言えるのかどうか。


燃油サーチャージがかかっても

火力の方が安いのではないか?


もちろん、これから原油はもっと高くなることが

予想されているため、コストも高くなるでしょうが、

それでも原子力よりも安い可能性さえある。


さらに言えば、太陽光のコストが高いというのは

昔の話であり、今はそこまで高くないということ。

改めて検証してみる必要があると思います。


また、風力発電に関して言えば、低周波公害の

問題があるかと思いますけど、立地の見直しや

低周波公害が起こりにくいプロペラの開発により、

改善することができるのではないかと思います。


日本のベンチャーが「スパイラルマグナス 」という

超カッコイイ新型風力発電機を作っているので、

こういうのが普及すると良いのではないかなぁと

僕は思ったりします。


「原子力なくして、日本のエネルギー自給率を

高めることはできない!(キリッ」とか言っている

オッサンは、脳内時計が昭和で止まっています。

もっと夢のある未来を生きてほしいですね。



安全論者の意見③:

「自然界にも放射能はたくさん存在する」

原発がなくても、人間は常に被曝を続けている。

宇宙から浴びる放射線はもちろん、ごく一般の

食品を食べても、ごく微量ながら放射性物質は

含まれているのに、放射能を恐れすぎている!


僕の意見は、もともと自然界にある放射能は、

どうだっていいんです。防ぎようがありませんし、

宇宙から浴びる放射能で死ぬなら文句はない。

宇宙に文句を言えって話になりますからね。


しかし、人工的に作られた放射能によって死ぬ。

これは殺人と同じです。バカが安全対策を怠り、

高いコンサルタント料を払った安全審査団体が

まったく役に立たず、その放射能で、何の罪も

ないような人たちが死ぬ・・・。


死ぬなら安全をコンサルタント

していたヤツらが死ぬべきだ!


これは、タバコのポイ捨てと一緒なんですよ。

もともと、どっかのオッサンが捨てたタバコが

落ちていたとしても、だからってポイ捨てしても

良いわけではないでしょう?


もともと自然界に存在する放射能なんてのは

まったく別問題で、自然界に放射能があるから、

放射能を撒き散らして良いわけではありません。


しかし、お偉い大学の教授たちは、当たり前に

「自然界にあるのに、なぜ原発だけダメ?」

言うんだから、まったく頭の悪いこと、この上ない。


この本を書くことで、いくらいただいているのか、

利権のためなら、一般常識さえ捨てるのだから、

まったく最低の大人だと、僕は思いますね。