皆さんは、園子温監督をご存知でしょうか?


日本にいる、数え切れないほどたくさんいる

映画監督の中で、「奇才」という言葉が最も

しっくり来るのは、この監督しかいないのでは

ないかと思います。


現代社会が抱える「闇」の部分を、強烈すぎる

インパクトで描き、世界から非常に高い評価を

得ている偉大な映画監督。


明後日に冷たい熱帯魚という作品が公開を

控えているんですが、この脚本を書くために、

歌舞伎町にマンスリーマンションを借り、

危なそうな人にケンカを売っては殴られるを

繰り返し、その勢いで脚本を書いたという話を

聞いた時には、「カッコイイ!」と思いました。


普通に考えたら、頭がおかしいんじゃないかと

思うかもしれないんですが、僕はこういう人に

強い憧れを抱いてしまいます。


ブスに恋をした超一流の有名放送作家さんも、

「男に抱かれるって、どんな感じなのか?」

経験するために、わざわざ男に抱かれたという

伝説を聞いたことがあります。


伝説なので、本当かどうかは知りませんが、

しかし、これぐらい「ぶっ飛んだ人」じゃないと

本当に面白い物は作れないのかもしれない。

そう思うんですよね。


だからと言って、怖い人に殴られに行こうとか、

男に抱かれようとは思わないため、しょせん僕は

二流クラスだと思うんですが、それに近いことは

やっていかなきゃいけないだろうと思うんです。


例えば、殺人事件を面白がっているわけでは

ないんですが、市橋容疑者が潜伏していたという

沖縄のオーハ島に行って、同じようにハブを食って

生活してみるぐらいのことなら、個人の極めて

ゲスなブログなんですから、やってみても

いいんじゃないだろうかと思うんですよね。


今の時代、それを個人のブログで書いたって

炎上する世の中ですから、「ブログの継続」と

「興味深さ」を天秤にかけた時に、二流の僕は、

「ブログの継続」を選んでしまうんですけれども、

現地に行くからこそ分かるものは、たくさんある!


刑事と一緒です。


そして、そこまでしないと「面白い」とは言って

もらえないんだろうと、僕は思っています。

今の『チダイズム』は、「本当に面白い」

言えるところまでは、まだ辿り着いていません。

それは、アクセス数が証明していますよね。


なので、僕は園子温監督のような人から刺激を

受けるべきだと思うんですが、実は、今日放送の

東京・超人クラブ 」では、園子温監督との対談が

実現いたします!


園子温監督に会える!

しかも、直接話せる!


園子温監督は、パフォーマーだったからなのか、

作品の傾向として、実力派の俳優や女優さんを

使う傾向にあると思うんです。


だから、もし僕がまだ演劇をやっていれば、

「僕の知り合いに、すごく面白い若手が

いるんですけど、試してみませんか?」とか

言えたかもしれないんですけどね。


絶対に言わない。


「若者の夢を壊す悪魔」とは、僕のこと。

これからも、一流の映画監督や演出家の方々と

トークする機会は、たくさんあると思うんですけど、

絶対に言わないつもりなんですけどね。


この番組、毎日『チダイズム』を読んじゃうような

コアな読者の方でも、ほとんど見たことがないと

思うんですけれども、けっこう面白い人たちが

たくさん出演してくださっているんです。


このまえは、かねてから会いたいと思っていた

「きれんじ親方」をゲストに迎え、トークしました。


親方との出会いは、僕が『チダイズム』で

「TOKYO1週間」のことをボロクソに書いたことが

キッカケなんですが、まさに「TOKYO1週間」の

編集を担当されていたのが、きれんじ親方!


普通だったら、ボロクソに書いているんですから、

怒られてもおかしくないんですけど、モンゴルの

草原ばりに広い心をお持ちの親方は、なんと、

僕を笑って許してくれたんです。


以来、親方とは、たびたび連絡をやりとりさせて

いただくようになり、僕は講談社の悪口は言うまい!

たとえ、「ブラックジャックによろしく」の作者の

先生が講談社に怒っていても、僕にはまったく

関係のないことだ!・・・と心に決めたんですが、

この放送をキッカケに、今まで以上に親密に

なれた気がするので、いろんなプロジェクトを

一緒にさせていただきたいと思っていたりする

今日この頃でございます。


ちなみに、今、最もゲストで呼びたいと思って

いるのは、「江戸城を歩く」の著者、黒田涼さん。



江戸城を歩く(ヴィジュアル版)/黒田 涼

¥1,050(Amazon.co.jp)



僕が欲しい本に限って在庫切れでお馴染みの

ブックファースト銀座店に、珍しく在庫があって、

今、読んでいるところなんですけれども・・・。


かなり興味深い一冊なんです。


普段、東京とはまったく縁のない生活をしている

皆さんには、あまりササらないかもしれませんが、

何が面白いって、いつも自分が歩いている場所が

時代が時代なら、江戸城の中だったということ。


「江戸城って、今は皇居になっているんだから

入れないんじゃないの?」っていう人たちにこそ

読んでいただきたいです。


脳内のバーチャルで江戸城を歩くんじゃなくて、

「東京」になっている現代の「江戸城」を、本当に

歩いちゃうっていうのが、この本のポイント。

トークができたら、いろんな話を聞けそうです。


さあ、そんな素敵なゲストをたくさん迎えて、

お届けしている、隠れ番組「東京・超人クラブ」。

今日の夜11時から生放送。今日の放送では、

僕はただひたすら相槌を打っているだけだと

思いますけど、もしよろしければ、ご覧ください。