今日は、皆さんの大好物な話かもしれません。
なにしろ、久しぶりに、あの男に会ったんです。
えぇ、「アキバの神」と言えば、お分かりですね。
とおる氏。
僕からすれば、ただの引きこもりニートの
気持ち悪い無職の男でしかないんですけれども、
何かを大きく間違え、このブログでは大人気です。
先日、イルミネーションの写真を撮りたかったので、
僕は「とおる氏」と、「秋葉原ＵＤＸ」というオシャレビルで
待ち合わせをしたんです。すると、普段は滅多に走らない
とおる氏が、「超高速テケテケ歩き」で現れたんですね。
今日、初めて『チダイズム』を読んじゃった人は、
この「テケテケ歩き」というのが何だか分からないかも
しれませんが、極度のヘンタイである「とおる氏」は、
かわいい女子高生を見つけると、急にガニ股になり、
小さな歩幅でテケテケ歩く、変なクセがあるんです。
そしてこの日は、初の「超高速テケテケ」。
とおる氏とは１０年以上の付き合いになりますが、
こんなに高速でテケテケするのは初めて見ました。
僕：「お、お、おっ、どうした、とおる氏！？」
と：「おぉ！ もぉっ！ もぉっ！ もぉぉぉっ！」
アカン！ 何を喋ってるのか、全然わからない！
とりあえず超高速テケテケは、何らかの大興奮を
示しているようです。
僕：「落ち着け！ とりあえず落ち着け！」
と：「おもぉぉぉぉぉぉっ！！！！！」
面倒臭せぇ！ 脳卒中で倒れちゃうんじゃないかと
思うぐらいの大興奮です。どうやら落ち着けと
言っても簡単に落ち着けるわけではない様子。
とりあえず僕は、まだイルミネーションの写真を
撮ってなかったので、「じゃあ、落ち着くまで写真
撮ってるわ！」と言って、放置することにしました。
しかし、僕に何かを聞いてほしいんでしょうか。
写真を撮る僕の後ろを、収まらないテケテケ歩きで
ついてきて、１５分ぐらい経った頃でしょうかね。
「あばばぁぁぁ！ 超カワイイ女のコがいた！
もぉぉぉぉ、もぉぉぉぉぉぉ、こんなにカワイイ
女のコを見たことがない！ あばばぁぁぁぁ！！」
僕は、この世で一番カワイイ女性だと思われる
榮倉奈々ちゃんを今年１１月に生で見ましたが、
ここまで取り乱すことはありませんでした。
一体、何がどうしちまったんだ、とおる氏！
いくら無職だからって、自由すぎるだろ！
「ばぁぁぁ！ ばぁぁぁぁぁ！！」
リアクションが完全に、幽霊を見た人です。
しかし、とおる氏とは何度も秋葉原に来てますし、
それなりにカワイイ女のコに萌え萌えすることは
ありましたけど、とおる氏が、これほどまでに
取り乱していたのは初めてです。
僕：「そんなにカワイイのか？」
と：「あばばぁぁぁ！ かわいいぃぃぃ！！！」
どうやら、ケタ外れのかわいさを誇るようです。
とおる氏を、ここまで一瞬でメロメロにしちゃった
女のコとは、一体、どれぐらいカワイイのでしょう？
これは絶対に探すしかない！
すると、とおる氏はグッチャグチャになった
チラシを僕に見せてきました。どうやら超絶に
カワイイ女のコは、「ぎゃるるん」というお店に
在籍している女のコらしく、どうやらとおる氏に
チラシを渡してくれたようです。
「今すぐ行こうぜ、とおる氏！」
ところが、とおる氏のリアクションは、
僕がまったく予想もしないものでした。
「ヤダ！ ヤダァァァァ！！」
えぇぇぇ!?!?(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
超絶カワイイ女のコと、もう一度会えるチャンスを
なぜそんなに拒むのか。とおる氏の口から出たのは、
信じられない一言でした。
「好きになっちゃうぅぅ！！」
えぇぇぇ!?!?(ﾟﾛﾟﾉ)ﾉ
ちょっ、おまっ・・・、３２歳のオッサンでしょうが！
高校生ぐらいの若い女のコ相手に、「もう一度
会ったら好きになっちゃうからヤダ！」って・・・。
中学生かよ！
まったく、とおる氏にはガッカリさせられました。
友達に強引に告白させられそうな中学生みたいに、
「店には行きたくない」などと言い始めたのです。
ええい、面倒臭い！ そんなにカワイイと言うなら
とおる氏を置いてでも、僕はこの目で確かめる！
噂のお店は、雑居ビルの６階にありました。
なんと、働いているのは、完全に女子高生オンリー。
１６歳～１８歳の女のコと、お部屋の中でトークを
できるお店なんだそうです。
「グヘヘッ！ 秋葉原で、女子高生に絞って
営業してるのは、ウチだけだと思うんです。」
店長の男性のムッツリ笑いが、とっても印象的。
と、次の瞬間！ お店の奥から出てきた清楚系の
女のコを見て、僕は衝撃を受けました！
「あばばばばぁぁぁぁぁ！！」
おっと、これは僕の後ろにいた野獣の雄叫びです。
しかし、声こそ発しませんでしたが、気持ちは一緒。
ルックス偏差値７４。
か・・・、かわいいぞ！
あと一歩、何かが足らないような気がしますが、
もしかすると、秋葉原で一番カワイイかもしれない。
それぐらいの超絶カワイイ女のコが、そこに居て、
僕までメロメロになってしまいそうでした。
ちなみに！
他の女のコは、いたって普通。
ザッツ・クラスメイト的な感じ。
ですから、この女のコだけが、ズバ抜けています。
彼女が僕と同じクラスだったら、絶対好きになって
いると思いますし、誰もいない放課後の教室で、
彼女の机の中に入っているノートなんかを物色し、
「あぁ、なんてカワイイ文字なんだ！」などと
ヘンタイ行為に及んでいた可能性があります。
「あばばぁぁぁ！」
さっきから後ろで、うるせぇよ！
ハローワークに連れて行くぞ！
僕はもう、彼女の顔を見ることができたので
満足だったんですけど、ここまで来て「帰る」と
言うわけにもいきません。せっかくなので３０分、
トークぐらいしようってな話になったんですけどね。
もし、僕がそのルックス偏差値７４の女のコを
指名した日には、とおる氏が血の涙を流すかも
しれなかったので、僕は粋な計らいを見せ・・・。
「ＹＯＵは、このオジサンが指名するから！」
カワイイ女のコに、僕が指名料を払って、
とおる氏の横でトークするように仕組んで
あげました。なんてジェントルマンでしょうか！
ところが、これが悲劇を生むことになるとは・・・。
女のコに案内された部屋に、超高速テケテケで
歩いていくと、部屋の中でソワソワソワソワして
やがったんですよ！
「落ちつけ、とおる氏！」
すると、とおる氏、急にハタッと動きを止め、
ポケットをゴソゴソすると、いきなりケータイを
取り出して、何をするのかと思ったら、写メールの
ボタンを押して、自分撮りの構えを見せたんです。
「何の記念写真だよ！」
そう思った次の瞬間、映し出されたモニターで
念入りに鼻の穴をチェックすると・・・、
「フーン！！」
指で鼻毛を抜き始めました。痛いだろ、それ！
しかし、これからトークをするのに、鼻毛が出て
嫌われるのがイヤだったんでしょう。抜いた鼻毛を
魔法の粉のようにパラパラッと絨毯の上に振りまき、
いざ女のコがやってきたんですが・・・。
「あのぅ・・・、うぇぃ・・・、うぇぃ・・・、
ゴホッゴホッ・・・、失礼！ あっ、その、
あのぅ・・・、うぇぃ・・・、うぇいぃぃ・・・。」
アカン！！
完全に話をどう切り出していいのか分からなく
なっていました。しかも、話の半分以上が
「うぇぃ」です。「うぇぃ」って何だよ！
しかし、ここで僕がしゃしゃり出て、フォローを
するのは優しさとは言いません。自力でどうにか
するんだ、とおる氏！ そう思った次の瞬間！！
「あのぅ・・・、うぇぃ・・・、うぇぃ・・・、
うぇぃ・・・、うぉっ・・・、お、お姉さん、
何カップですか？」
アウト！！
名前すら聞いていない質問の一発目で、
おぱーいのカップ数を聞いちゃうバカが、
どこにいるんでしょう？ （ここにいました！）
完全に固まる女のコ。
そして、固まる空気。
修羅場や！
しかし、ここは秋葉原です。こんなお客さんにも
慣れていかなければいけないような気もします。
頑張れ！ 耐えろ、ルックス偏差値７４の女のコ！
すると、女のコは蚊が鳴くような細い声で、
「そんなに大きくは・・・。」
確かに、そんなに胸の大きい女のコだという印象は
ありませんでしたが、それとは反比例し、おそらく
とおる氏のティンティンは、ＭＡＸだったと思います。
「うえええええぇぇ
いいいいぃぃぃ！」
この後、僕は「とおる氏」のことを完全に放置し、
女子高生の女のコの流行を探るためにトークを
してしまったため、とおる氏がどんな会話をしたのかは
知りませんけれども、最後に店を出て、とおる氏は・・・。
「心の安全装置が・・・。」
そう言い残したまま、秋葉原の街を猛ダッシュ！！
そのまま電話がつながらず、帰っても来ませんでした。
強烈な恋をしてしまうと、男はなぜか街を走りたい
衝動にかられるものですが、きっと、クリスマスを
前にして、とおる氏は恋に落ちてしまったのでしょう。
とおる氏、３２歳。ちなみに、お相手の女のコは、
現在、高校１年生にして１６歳だと言ってました。
犯罪だと思います。
もっとも、とおる氏がルックス偏差値７４の
高校１年生（１６歳）と付き合える可能性は、
僕が榮倉奈々ちゃんと付き合う確率なんかより
ずっと低いと思うので、大丈夫だと思いますけどね。
Good Luckだぜ、とおる氏！
だけど、なぜか涙が止まりません。