放送作家とは、時として、今をときめくお笑い芸人より

面白くなければならない。そのために、僕は毎日休まず

ブログにネタを書き続け、面白くあろうと努力をしています。


苦節10年・・・。


1人でも多くの人に、「面白い」と言ってもらいたくて、

タイではゴツいニューハーフにキャンタマをまさぐられ、

歌舞伎町ではヤクザに囲まれてお金を払い、時には、

「織田信成の靴紐は、明智光秀の怨念」なんていう

ゲスなボケをかまし、ブログを炎上させました。


すべては、面白くあるために!


その結果は、アクセス数という形では表れないものの、

ブログをキッカケに、さまざまな仕事をいただくようになり、

今では、多くの有名タレントの皆様にもご愛読いただく、

業界視聴率の非常に高いブログになりました。


榮倉奈々ちゃんが見ているかどうかは微妙であるが、

それぐらいのビッグネームなタレントさんも読んでいる。

僕に自慢できることなど、ほとんどないに等しいですが、

これだけは唯一の自慢と言ってもいいかもしれません。


アクセス数が増えて、初めて本物と言えると思うので、

まだまだ「面白い人」には、なりきれていないでしょうが、

それでも、これぐらいは言えると思う。


素人よりは面白い。


「オマエより、素人の方が面白いわ!」と言う人だって

中にはいるかもしれませんが、例えば、結婚式の余興を

やってくれと言われたら、僕は何かを考えたはずです。


・・・ただ。


僕はこの結婚式で、何もさせてもらえませんでした。

芸歴10年目にして、どこぞの素人に余興を任され、

何一つエンターテイメントができなかったのです!


これは、芸歴10年目、そこそこテレビの仕事だって

させてもらっているのに、ひな壇にも座らせてもらえず、

まさかの「ガヤ芸人」に甘んじた男の記録である・・・。


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「ガヤ芸人」とは、スタジオ中央のMC、サイドにいる

ゲスト(パネラー)、その上いる「ひな壇芸人」と続き、

「ひな壇芸人」のさらに上段、カメラに抜かれるか

抜かれないかの場所に座らされる、スタジオを

ガヤガヤ言わせるポジションの芸人。


主な仕事は、「ヨイショ」、「ヤジ」、拍手など。

MCがコーナータイトルを張った時、「イエ~イ!」

盛り上がったりするのも、ガヤ芸人の仕事である。

通常、NSC卒業したての若手などが担う仕事であり、

芸歴10年以上で「ガヤ芸人」というポジションだったら、

悲壮感で前が見えません。


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そんな中、コジーと加織さんの結婚披露宴は

着々と進行し、披露宴のテンションはどんどん

上がっていき・・・。


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いざ、余興に!

余興を任されたのは、会社の同僚たちなんですが、

その余興の内容は、新郎・コジーへの記者会見!


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記者A:「加織さんとディズニーランドに行く

約束をして、パスポートもゲットしたのに、

その有効期限を切らせていけなくなったって、

本当ですか?」


コジー:「ほ・・・、本当です。」


記者A:「酷いじゃないですか! その後の

フォローなどはなかったんですか?」


コジー:「えぇ・・・、そうですね。」


記者A:「なるほど~!」

司会:「それでは、次の質問ありますか?」

記者B:「はい! 何かプレゼントをしましたか?」


コジー:「えっと・・・。」


記者B:「こちらの調べでは、指輪以外に

ぬいぐるみをプレゼントしたそうですね。

それは何のぬいぐるみですか?」


まぁ、ザックリ言うと、こんな感じの記者会見。

というよりも、ただの「質問コーナー」になりました。


これはヤバい。


会場には、ほとんど笑いが起こらなかったばかりか、

質問がどうでもよく、あげくに思い出せないものを

記者たちが、「こちらの調べでは」とか言っちゃうので、

まったく面白くありません。こうなったら、僕がアドリブで、

本物の記者会見っぽくしてみるしかない!


「このたびは、ご結婚おめでとうございます。

えー、『東京スポーツ』のちだいと申します。

市川海老蔵さんと小林麻央さんも、同じ時期に

入籍されましたが、それについては、どのように

思われますか?」


本物の「東スポ」の記者が、1人紛れちゃってる感を

プンプン放ちながら、記者会見風に聞いてみようかと

思ったんですが、その時、僕の目に飛び込んだもの。


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ビックリするぐらい綿密な

台本をプルプル言わせて

読んでいた記者役の人。


しかも、その台本っていうのが、「こう答えられた時は、

こう受ける」という、フローチャート式だったのです!


僕は、インタビュー番組のロケ台本をよく書きますが、

こういう時は、だいたい「(※受けて~)」の一言で

片づけてしまうのです。が、まさかのフローチャート!

ここで僕がアドリブなんかを炸裂させたら、すべてが

狂ってしまい、後半がグダグダになってしまいます。


芸歴10年、こういう時こそ力を発揮するのが

僕だと思っていたのに、僕がやっていたこと・・・。


記者A:「加織さんとディズニーランドに行く

約束をして、パスポートもゲットしたのに、

その有効期限を切らせていけなくなったって、

本当ですか?」


コジー:「ほ・・・、本当です。」


記者A:「酷いじゃないですか!」


僕:「酷いよ~!」

僕:「期限守れ!」

僕:「人でなし!」


遠くから、一生懸命ガヤを入れるだけ。

その後も、「新郎新婦でキスしちゃえよ!」の時には、

先陣を切って、「キッス!キッス!キッス!」とコール。


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盛り上げ役なのか、それとも、ただの酔っ払いか。

とにかく、結婚披露宴をガヤの力で盛り上げようと

必死に努力をしていた、芸歴10年目のガヤ芸人。


あとで聞いた話ですが、僕に余興をやらせるという

選択肢は微塵もなかったばかりか、そもそも僕を

結婚式に呼ぶつもりではなかったそうです。


なんでも、来る予定だった人が、急遽、来れなくなり、

穴埋めできる人を探したら、僕だっただけなのだとか。

その証拠に、今回の結婚式の案内状、僕の自宅に

届いたのは、結婚式の前日であり、僕が座った席も、

知り合いが誰もいないアウェイな席でした。


もはや、「ガヤ芸人」なら、まだマシな方で、本来なら

スタジオにも呼ばれていなかった、芸歴10年の男。

これで彼女もおらず、32歳でドーテイなんですから、

涙が止まりません。