※2007年2月9日に、「いしともブログ」で
お送りしたネタを、再編集してお送りいたします。
韓国に行ったら、カジノに行ってみたい。
実はこれ、韓国行きが決まる前から思っていたこと。
カジノで勝つか負けるかは、すべて確率論で語ることができ、
「絶対に負けない」ということは言えないんですが、
限りなく負けない可能性があるという数字はあるわけです。
わかりやすい例題を出せば、ルーレットで永遠に「赤」に
賭け続けることをすれば、必ずいつかは当たるわけですね。
例えば、10回連続で黒が出てしまい、負ける確率は、
「0」や「00」のような、どっちの色にも属さないものは
あるものの、およそ2の10条。
2×2×2×2×2×2×2×2×2×2=1048分の1。
つまり、10回とも赤にかけて、赤が1度も出てこないのは、
1048回に1回しかない計算になるわけです。
これが、負けないカジノの確率論。
そして、ある数学者によれば、最も「勝つ」確率が高いのは、
ブラックジャックなんだそうです。数学的な理論さえすべて
マスターしてしまえば、絶対に勝てるゲーム。
それが「ブラックジャック」。
今回は、負けてもいいつもりで、10万ウォンを賭けました。
日本円で1万3000円ぐらい。普通の考えれば、
1万3000円を負けちゃうのは痛いんですけど、
せっかく韓国に来たんだから、それぐらいは許容範囲ですよね。
もちろん、負けたら終わり。それ以上使うことはありません。
【2月3日(土)12:00 @ウォーカーヒルカジノ】
ミレニアムヒルトンホテルの地下にあるカジノは、
外国人専用なので、パスポートを持参しなければなりません。
入口で荷物を預け、パスポートを見せてから、中に入ることに。
あんまり欧米の人たちの姿はありませんでした。
中にいるのは、ほとんどがダメ日本人orダメ中国人。
昼からカジノに行く人に、ろくな日本人はいませんよ。
賭け方を見ていたら、そこにはまるで計算らしきものはなく、
デタラメに賭けては、あっという間にお金を吸い取られていく。
「本当にコイツら、勝つ気はあるのか?」と思わされました。
で、本当は「ブラックジャック」がやりたかったんだけど、
一番安く賭けられる最低2000ウォンの台は、
さっきから、ずーっとバカな中国人とアフリカ人が
独占していて、やらせてもらえる気配がない。
仕方なく、500ウォンから賭けられるという
スロットマシーンに挑戦してみることに。
ピロピロリーン♪。
全然ヒットなし。ってゆーか、ルールがよくわからん。
500ウォンから賭けられるとは言っても、当たる確率は
いっぱい賭けないと低いわけで、どんどんお金がなくなる。
いかん、このままでは、イケメンの財布から、
あっと言う間にお金がなくなってしまう・・・。
すぐにやめて、やっぱりルールのわかりそうなものに移動。
しかし、あんまり安いお金で賭けられそうなものがない。
とりあえず、ルーレットで賭けてみるか。
よし、こうなったら全部赤に賭けてみよう。
最初に1枚かけて、ダメだったら2枚かける。
さらにダメなら4枚、8枚、16枚と増やしていく。
16枚かけてもダメな確率は、2×2×2×2×2=32。
32分の1の確率ってことは、わずかに3%。
つまり、97%の確率で、ほぼ儲かるわけだ。
いざ、勝負!
しかし、僕をよくご存知の方は、もう展開は
読めちゃっていると思います。97%の確率で勝利。
負ける確率は、わずかに3%と言われてみたところで、
そこを負けちゃうのが、僕という男ですよ。
なんと、永遠に赤に賭け続けてみた結果・・・。
黒が22連発!
僕のお金は、5回ぐらいかけた瞬間に尽きたんですがね。
もし、僕が「赤」という選択をせずに、黒を選んでいたら、
状況はまったくもって変わっていたわけですよ。
ちなみに、黒が22連発する確率は・・・。
0.00002%!
まさか、そんなことをする人はいないと思いますが、
1枚から始まったチップを、黒の22連発に全額
賭け続けていた場合、1チップは2500ウォンなので、
52億4288万ウォン。
日本円にして、約6億円!
僕はダメな方に賭けて10万ウォンを失いましたが、
もし、僕と真逆の方向に賭けていた人がいたならば、
最高で6億円を手にして帰っていた可能性があるんです。
心も財布もヘコみ、ブルーになって、カジノから出てきた僕。
すると、出たところで、また女の人に声をかけられました。
「だから、韓国語がわかりませんねんって!」
あぁ、イケメンって面倒臭い。長いことモテない生活に
慣れていたんで、嬉しいはずなのに、むしろ面倒ですわぃ!
すると、女の人は、なにやら怪しい紙を僕に手渡した。
何、これ!?
韓国語が全然読めないから、わからないんだけどさ、
このイラストを見れば、だいたい内容がわかるよね。
宗教の勧誘か、コノヤロー!
韓国でイケメンになっても、変な宗教の人から
声をかけられる性質は変わらんのか!
確かに、ダメな低確率を引き当てる性質も変わらんからな。
こうなったら、ブサイクでもいいから、グッドラックな方を
引き当てる人間になりたいよ。うん。
あぁ、もうおなかいっぱい。
ホテルに帰ろう。睡眠不足だし、ホテルの中で
まったりと過ごして、韓国のテレビでも見るんだ!
韓国の有名な観光地、南大門市場を歩きつつ、
最初に降り立った「乙支路入口」に行ってみることに。
目的地は、ホテルのある「往十路」という駅。
また駅員がいる窓口で、切符を買わなきゃいけない
タイムですよ。
だから、韓国語の発音は難しいから「往十路」の
発音がよくわからないわけですよ。そこで名案を思いつく。
わざわざしゃべらなくても、地図を指差せばいいんだ!
とりあえず、地図を見せて、駅員に「ここ」と示して
5000ウォン札を出してみる。すると、出てきたのは、
900ウォンの切符と、100ウォン。
おい、そこの韓国野郎!
韓国語で何を言われてもわからないイケメンな
僕だけどな、お釣りの計算ぐらいできるんだよ、バカ!
オマエ、4000ウォンぼったくったやろ!
ぼったくったやろー!
カジノで10万ウォンすった僕に、4000ウォンの
ぼったくりはNGです。マジで許しておけないですよ!
「おい、テメエ! 札が足りねぇんだよ、札が!」
ちゃんと主張しましたよ。日本語でね。
そしたら、その駅員、何をしたと思います?
キョトン顔ですよ!
バカ野郎! 俺が韓国語がペラペラだったらなぁ、
テメエのことを完全に、まつりあげてやってるところだ!
しかし、今回は韓国語が喋れないので、文句が言えない。
日本語が通じない。英語がしゃべれても通じない。
くっそー。タクシーでぼったくられるっていう話は
よく聞くが、地下鉄でぼったくられたのは、僕ぐらいな
ものじゃないのか? マジで韓国の地下鉄、一生乗らねぇ!
地下鉄の駅員なんて、全員まとめて、聖水駅に沈めてやる!
すっげぇブサイクな、笑うたびに豚っ鼻になる、
豚みたいな顔した女の、糖尿病のせいで、甘くなった
小便でも飲むんだなぁ! バーカ! バーカ! バーカ!
と、心の中で思った。
うん。思うだけで、行動には移せないのね。
仕方ねぇから、4000ウォンは、オマエにやるよ。
だって、韓国語が話せないから、一切反論ができないんだもの。
あぁ、地下鉄ごときで、ボッタクられてる姿を女のコに見られたら
マジで、どん轢かれるところだったよ。これがハネムーンだったら
成田に着く前に離婚されてるよね、うん。「成田前離婚」。
午後3時にはホテルに戻り、韓国のテレビをチェックしてみる。
そして、テレビを見ながらまったり過ごしていると、
ある超重大なことに、気付いたのでした。
そういえば、韓国で大御所の先生にゴハンを
オゴってもらわねばならんのだが、レンタルした携帯で
日本の携帯に電話をかける場合は、どうしたらいいんだ?
わ、わからねぇーっ!!
これじゃ、何のために韓国に来たのかわからねぇじゃねぇか!
うぉーっ! わざわざウソを真実に変えるために韓国に来たのに、
先生に会えないんじゃ、来た意味がねぇ!
ごめんなさい、先生。
こうなったらヤケクソなので、とりあえず寝ます。
おにぎりはマズいし、韓国語は話せないし、カジノで負けるし、
宗教勧誘されるし、地下鉄でボッタクられるし、これ以上外出たら、
何があるかわかりません。よって、おやすみなさいませ。