※2007年2月6日に、「いしともブログ」で

お送りしたネタを、再編集してお送りいたします。



これまで2回にわたってお送りしてきた初ソウル旅。
しかし、まだソウルには着いてません。
今回の第3章では、ソウルの仁川空港に着いてから
ホテル到着までを、たっぷりとお伝えしてまいります。



【2月3日(土)02:10 @仁川空港】


山崎君の操縦で、仁川空港を目指す飛行機に乗った僕。
韓国に行くまでの飛行機の中で、一番ビックリしたのは、
韓国では「入出国申請書」なるものを提出しないことには
入国することができず、しかも、その「入出国申請書」は、
中国語か韓国語か英語で書かなければならないこと。
日本語を一切受け付けていないっていうことだったんです。


そんなこと急に言われても、僕、日本語以外、無理ですけど!
それに、僕が英語をやってたのは、中学の期末テストまでですよ。
久しぶりに英語の試験をやるって言われてもさぁ。


仕方がない。中学の期末テストの時を思い出して・・・、
こっそりと隣の女の答えをカンニングするとしよう。


ここには何を書けばいいんだ?
えーっと、目的地は、セオウル。出発地は、トーキョー。

観光目的は? 知らん。隣の女は、何って書いたんだ?
あー、そうか。「エステ」って書けばいいのか。


・・・ん? いかん! それだけは絶対いかん!
だって、男と女じゃ「エステ」の意味がまったく違うもん。
それこそ、エロのために韓国行きますって宣言するような
ものになっちゃうし。一応、観光って書いた方がいいのかな。


SIGHTSEEING。


あっ、意外と書ける。そういえば僕、英検持ってるんだった。
しかも、誰も持っていない、幻の「英検5級」。
なのに、SIGHTSEEINGが書けるって、すごくね?


そして、僕がSIGHTSEEINGを無事に書けたのと同じように、
小学生の頃にショボいヤツだった山崎君も無事に着陸。
乗員乗客合わせて300人以上の命を救ったのでした。


さあ、お待たせしました。
僕のくだらない「SIGHTSEEING」が書けたという
自慢話のせいで、未だに韓国に到着しておりませんでしたが、
いよいよ人生で初めての韓国の地を踏む瞬間が
やってきたのです。


と、その前に!


「韓国の空港に着くと、その瞬間にキムチの臭いがする」
っていう話、聞いたことありません?


実は、都市伝説のごとく、韓国に行った人から毎回聞かされる
韓国の空気がキムチ臭いという話、確かめたかったんですよ。
自分の鼻で、キムチ臭いって思ってみたかったんです。


飛行機の扉が開き、外に出てみた僕。
ところが・・・。


あれ? 全然臭くない!


最初は鼻が詰まっているのかなって思ったんです。
だけど、鼻の状態は良好。臭ければすぐわかるはずです。
そうです。空港を降り立った時点でキムチ臭いっていうのは、
完全なる都市伝説に過ぎなかったんですよ。
「くっせー!」みたいに書けるのを期待していたのに、
なんだかガッカリです。


飛行機を降りて、空港と飛行機の間の連絡通路みたいな
ところを歩き、そして、空港の建物に入った僕。

と、次の瞬間!


きたきたきた!
待望のキムチ臭!


これだよ、これ! 降り立った瞬間のキムチ臭!
くっせー! マジ最高。韓国に来たって感じがするよ!
アンニョンハセヨーッ!


つまり、空港と飛行機の間の連絡通路みたいなところは、
連絡通路のニオイであって、本当に韓国の空気を感じられるのは
ちゃんと空港の敷地内に入ってからっていうことなんだね。
ちょっとテンション上がったよ。


すると、空港を出たところで、HISの韓国人スタッフが
僕たちのことをお出迎え。今回のツアーに参加した人は、
全部で250人以上いるらしいんだけど、僕が宿泊する
ホテルには、全部で35人が行くことになりました。


『ベストウエスタンビジョンホテル』。


仁川空港から貸切バスに乗り、移動すること約1時間半。
空港からは、けっこう離れた場所にあるんですけれども、
このホテルがある場所、そんなに悪い場所じゃありません。
地下鉄の「往十路」という駅から300mの場所にあり、
ソウルの中心地(ソウル市街)までは、地下鉄で15分ほど。


近くには、ファミマ、ミニストップ、セブンイレブンと、
日本のコンビニがこぞって建っているので、何かあれば、
すぐに買いに行くこともできるしね。
ちなみに、このホテルの隣に建っているのは、モーテル。
日本で言うところの「ラブホテル」でございますな。


第1章のオープニングにも書きましたけど、このラブホから
さっきご休憩を終えたばかりの援助交際カップルを発見。
しかも、日本人の感覚からすれば、どうみても高校生以下で、
アイドル並みにカワイイ、ルックス偏差値70超えの
女のコが、オッサンに連れられて出てきたところに、
バッタリ出くわしましたし。


なんだか、すげぇです。
ちなみに、このツアーに参加しようと考えている人のために
ホテルの内部についての情報も書き加えておきますが、
この「ベストウエスタンビジョンホテル」は、
日本で言うところの、新橋の小汚いビジネスホテルって
考えてもらえばいいかと思います。


ロッテホテルにアップグレードすることも可能なんですが、
きっと、天と地ほどの差があるのではないかと思います。
なにせ、外の状況でも見てやろうと、カーテンを開けたら、
窓の外に思いっきりベニアが貼ってありましたから。


カップルのために言えば、ご宿泊が1万円前後って感じの
ラブホテルぐらいの価値でございましょうかね。
飛行機代とホテル代込みで1万9800円って言われれば、
お得だとは思いますね。汚いけど、一生懸命キレイにしている
感じは伝わってきますし。


ちなみに、韓国のホテルにしては珍しく、浴槽があり、
お風呂に入ろうと思えば入れるんですが、入浴剤の専門店も
経営しているお風呂好きの僕しては、あんまり入る気には
ならない浴槽。きっと掃除はしてくれているんでしょうけど、
ちょっとだけ古さは否めません。


どうせ長期的に滞在するわけでもないし、サクッと体を
シャワーで流せれば、それでいいんですけどね。
ただ、シャンプーやボディーソープといったものは
用意されていないので、近くのコンビニでお買い上げです。


さあ、そんなホテルで休んだら、明日は朝からソウル観光。
いよいよ、ちだいの大冒険が始まります。