イケメンの美少年と、ブサメンの僕たちの間には、
けっして乗り越えることのできない壁があります。
例えば、店の見た目はボロいけど、味は確かな
おいしいラーメン屋さんに、カワイイ女のコを連れて
行ったとしますよね。そうすると、こうなるんです・・・。
イケメンの場合:
「こういう雰囲気のあるラーメン屋さんなんて、
私一人じゃ絶対に来れないし、普段来れない
場所に連れてきてくれるカレが、ス・テ・キッ☆」。
ブサメンの場合:
「ブサイクのくせに、貧乏すぎてラーメンかよ!
こんなところで、ラーメンばっかり食べてるから、
コイツ、背脂臭いんだわ。気持ち悪っ!」。
Do you understand?
同じラーメン屋さんに行ったとしても、美少年なら
素敵な演出になりますが、ブサメンの僕たちだと、
自分が放つ背脂みたいなニオイを思い起こさせ、
不快な気持ちにさせただけで終わるのです。
つまり、どういうことかと言うと・・・。
世の中、イケメンがすべて!
悲しいけど、これが現実なんです。だって、皆さん、
女子にキャーキャー言われたこと、ありますか?
「悲鳴」じゃなく、「黄色い声援」的な意味で。
もちろん、僕は一度もありません。
逆に、電車で座席に座った瞬間、隣の女のコに
席を移動されたことが、皆さんに、ありますか?
僕はあるんですよ、しかも何回も!
ですから、女子という人たちが、どれだけイケメンを
好きなのかは、僕が一番痛切に感じているんです。
そして、イケメンを載せてさえおけば、『チダイズム』の
アクセス数は、うなぎ昇りに上昇していくわけですね。
だから今回、新しい連載企画を始めることにしました。
イケメンの男子たちが、「ギャルソン」という、
いわゆる「メイドさんの男性バージョン」に扮し、
レディーやガールに、「おやつ」や「ランチ」などの
至福のひとときを提供する、「ギャルソンカフェ」。
そのオープンまでを、『チダイズム』が完全密着!
注目のお店が、どのようなプロセスを辿って
オープンしていくのか、経営的な側面も見ながら、
完全ドキュメンタリーでお届けしてまいります!
■ 2009年7月18日(土)。
この日は、ちょうど夏休みの始まりということと、
ラフォーレ原宿では、バーゲンが開催されたため、
ギャルソンカフェ予定地の前は、かなりの混雑で、
前に進めないほど賑わっていました。
「Forever21」の隣、1階に「花畑牧場カフェ」がある
ビルの8階が、「ギャルソンカフェ」オープン予定地。
行くためには、エレベーターに乗らなければならず、
現在は、他のお店が営業しておられます。
この日、行われたのは、店内の写真撮影。
現在、営業されているカフェのオーナーさんに
許可を得て、2時間ほど開けてもらっての撮影。
内装の施工業者の人と打ち合わせする際に
この写真が必要になってくるんだそうです。
そして、そんな様子を写真に撮る僕。
ちなみに、中の雰囲気は、今は、こんな感じです。
まだ工事に取りかかる前なので、だいぶ雰囲気は
変わると思うんですが、「before&after」の「before」の
部分を撮影しておきました。
残念ながら、オープンが9月中旬ということで、
今年は楽しむことができないんですが、神宮での
花火大会は、ここから見るとキレイだそうです。
うん、なかなかの絶景!
まぁ、ここに来るお客さんの多くは、外の景色なんて
どうでもいいかもしれませんけどね。夜景の美しさより、
美少年たちのフェイスに釘づけなことでしょう。
さて、そんな「ギャルソンカフェ」なんですが、
最も興味深いのは、やはり経営的な側面です。
僕は、べつに「美少年好き」ではありませんからね。
カワイイ女のコだったら、三度のメシより好きですが。
なので、「イケメンと触れ合えて嬉しいよ!」なんていう
ワクワクレポートをお届けするつもりは、ありません。
どちらかと言えば、「カンブリア宮殿」よろしく、
原宿に、新たなブームを仕掛けようとしている
「経済人」に、村上龍のようにインタビューしたい!
『チダイズム』が密着を決意した最大の理由は、
やっぱりコレです。
そもそも、社長は男性なんですけど、どうして
男性ばかりを集めた「ギャルソンカフェ」なんていう
ものを経営しようと決意しちゃったんでしょうか?
もう、ここから気になっちゃいますよね?
実は、社長は、数々のお店の設立に立ち会ったり、
プロデュースする傍ら、自分の仕事を持っていた人
なんですが、ある日、「こんな面白いビジネスが
あるんだけど、やってみない?」と声をかけられ、
「面白そうだ!」と思い、すぐに行動を決意したとか!
普通だったら、「でも、お金かかるしなぁ・・・。」と
躊躇しそうなところですが、「面白い」と思ったら、
とにかくやってみることが大切なようです。
だって、多くの人は、「やってみたいなぁ」と思うものの、
リスクを背負いきれず、夢のままで終わらせますから。
まずはやらなければ、何も進歩がないわけです。
ちなみに、この「ギャルソンカフェ」という分野ですが、
秋葉原や高円寺には、女性が男装してサービスを
提供するギャルソンカフェは、いくつもあるんですが、
イケメンの男性たちが女性に向けてサービスする
カフェは、都内に3店舗ほど。おそらく全国的に見ても
せいぜい3~4店舗だと考えられ、メイドカフェに比べ、
圧倒的に数が少ないのが現状なんです。
しかも、執事カフェや美少年学園カフェは、できてから
数年経ちますが、いまだに予約なしでは入れません。
つまり、まだまだ開拓の余地がある分野なのです。
なにげに、僕も、資本金が少なくて済むインターネットで
「入浴剤屋 」という、日本&世界各国の入浴剤を集めた
入浴剤の専門店を、立案から企画・プロデュースまで
させていただいて、名ばかりですが、「取締役」なので、
実業家に片足を突っ込んだ状態なんですけれども、
ベンチャー的な目線で見ても、これはかなり興味深い
お店だと思うんですよね。
ですから、実は、今回の密着ドキュメント企画も
オファーを出したのは僕の方からで、普通だったら、
お店の裏側を全部見せるみたいで、嫌がられるところ
なんですけど、たまたま社長がいい人だったんで、
快諾してくれて、今、こうしてお話しできているんです。
もしかすると、皆さんには、僕がお店の宣伝を
しているように見えているかもしれないんですが、
実際は、僕の興味100%でお届けしているだけなので、
社長から頼まれたっていうことは、一切ありません。
金魚のフンのように取材しています!
で、改めて「経営的な話」に戻ろうと思うんですけど、
「ギャルソンカフェ」の開業にあたり、社長と一緒に
計画を立てている、いわば社長の相棒的存在の人が
いるんですが、この人がまた、想像を絶するほど
スーパー敏腕な方で・・・。
GLAYみたいなビジュアルにして、すごくたくさんの
お店を持っている方で、その空間を軽く見ただけで、
「そうだなぁ・・・、ココとココを変えて、天井の色も
変えちゃおうか。コレをぶち抜いて、キャッシャーを
置けば、もうちょっと広くなるよね。」と、秒速で決定!
あっという間に店内の構想が、まとまりました。
どんだけスゲェんだよ、この人!
しかも、ただ適当に言っているわけではなくて、
お店のコンセプトや、これまでの経験を交えながら、
的確、かつ論理的に指摘。こんな頼もしい人と一緒に
経営するんだったら、こりゃ間違いありませんよ!
まったく同じことを、僕の相棒的存在「とおる氏」で
やったら、間違いなく、ひどいことになりますからね。
僕:「ここの内装、どうしたらいいと思う?」
と:「あぁ・・・、うぅ・・・、おぉうぉぉ・・・。」
僕:「何かアドバイスしてくれ、とおる氏!」
と:「その前にさぁ、メイドさんの靴下の色は?」
僕:「靴下の色と壁の色は、今、関係ねぇだろ!」
と:「いや、ハイソックスに合わせた方がよくね?」
僕:「靴下ありきの壁なんて、聞いたことねぇぞ!」
と:「靴下が見れない時は、壁見て我慢するとか。」
僕:「そんなヤツいねぇだろ!」
と:「俺は壁を見るけどね。」
僕:「アチャポー!!」
将来が不安すぎる。
僕が将来、お店を出すとしても、とおる氏とだけは
一緒にやらないべきだと、この時、本気で思いました。
やっぱり、誰と一緒にやるべきかは、大切ですよね。
ちなみに、この相棒の敏腕実業家の方とは、
「age嬢」の話で盛り上がり、僕は「ちぃちゃん」という
ニックネームをいただきました。もちろん、「ちだい」の
「ちぃちゃん」ですが、その昔、大切に可愛がっていた
小鳥の名前も「ちぃちゃん」だったそうです。
僕を「ちぃちゃん」と呼ぶのは、巫女カフェで
働いていた里奈ちゃん以来、2人目ですけどね。
小鳥のように可愛がっていただければ幸いです。
で、その頃、社長は何をしていたのかと言うと、
アドバイザーの「著名な方」と打ち合わせしてました。
左が社長。右が「著名な方」。
ご覧になっていただければわかるんですけど、
「著名な方」は女性なんですが、超かわいいんです。
仕事ができて、しかも、カワイイなんて、全力で僕の
タイプですよ。・・・なのに、社長が言ったんですよね。
「この人、ちだいさんって言うんですけど、
五反田のSMクラブに行きたい、行きたいって
僕に言うんですよ。困りますよね。ワハハハ!」
5秒で恋が終わりました。
どうせ、「彼氏いるんですか?」って質問をしたら、
同じように5秒で終わっていた運命だと思いますが、
社長、会うのは2度目なのに、たびたび僕に仕掛けて
くるんですよね。扱いとしては、それで正解ですけどね。
何はともあれ、僕はこの会社の雰囲気、好きです。
次回は、8月中旬に「オーディション」があるそうなので、
そのあたりに密着したいと思います。