チダイズム~毎日誰かを笑わせるブログ~-ポロンポッペ89


今回の物語の舞台は、韓国・ソウル。

世界の美女に恋する男、三度のメシより

カワイイ女のコが大好きな僕、放送作家・ちだいは、

それはそれは「ミラクル」としか言いようがない恋を

してしまいました。はい、今日のブログは、とっても

ピュアなラブストーリーです。


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ソウルの中にも、日本で言うところの渋谷のような、

ファッションビルがたくさんあるスポットがあります。

それが、「東大門」。


日本で言う「109」的なファッションビルの前には

ステージがありまして、失敗したPerfumeみたいな

女のコたちが、踊りながら歌を披露していたりして、

若者たちがヒューヒュー言っています。


つい数年前までは、安い洋服屋さんがゴチャゴチャ

しているような場所だったそうですが、ここ最近は、

かなり整備され、オシャレな洋服屋さんがたくさん!


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例えば、「Family Martt」。


もちろん、ファミリーマートのオフィシャルTシャツ屋と

言うわけではありません。韓国では、コンビニと言えば

「ファミマ」って言うぐらい、「ファミマ」が大成功しており、

それにあやかり、勝手にこんなのを作っちゃいました。


ファミリーマートト。


男A:「その服、いいじゃん。どこで買ったの?」

男B:「あぁ、これ? ファミリーマートト。」


韓国の皆さんの間では、まったく違和感がないようです。

パソコンで書き間違えたみたいな名前ですけどね。


そして、そんな東大門には、巨大ファッションビルが

4つほどあるんですけれども、恋をするために韓国へと

やってきた僕は、獲物を物色するかのごとく巡回し、

2人のカワイイ女のコを見つけることに成功しました。


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画像が小さくて申し訳ないんですが、すっごくノリの良い

こちらの女のコ。「かわいい!」と言ったら照れてました。

そんなところが、またカワイイ。


ちなみに、僕のモットーは、「商品を買うんだったら、

カワイイ女のコのところで買う」ですから、さっそく

このコのお店で洋服を買ってあげることにしました。


と言っても、僕のファッションに「こだわり」なんてゼロです。

何を着たらオシャレなのかもわからないので、とりあえず、

女のコにオススメのTシャツを聞いてみることにしました。


すると、女のコは、真ん中にデッカい時計が描かれた

日本では絶対売ってないようなデザインのTシャツを

僕にオススメしてくれました。「これが似合うよ」的な。


即決でお金を払った僕。


そして、2軒目のお店へ・・・。

そこで出会ったのは、とびっきりカワイイ女のコ。


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どことなく倉木麻衣っぽく、どことなく蒼井優っぽい。

僕がめちゃめちゃ好きなタイプの女のコです。はい。


すかさず、このお店でもTシャツを買うことにした僕。

すると、その女のコもまた、なんと、真ん中にデッカい

時計がデザインされたTシャツをオススメしてくるでは

ありませんか! 僕、韓国では「時計キャラ」らしいです。


この際だから、もちろん即決購入!


しかし、早くも2軒目にして、僕の中にある感情が

芽生え始めてしまいました。それは、カワイイ女のコから

Tシャツを買うのはいいけれど、このまま買い続けても、

時計Tシャツばかり増えていくだけで、まったくおいしい

ことがないじゃないか!


よく考えてみたら、ここは韓国です。

日本なら、僕を見た瞬間に、「オマエ、アキバ系だろ!」と

言われるところですが、ここには「アキバ系=ダサい」という

概念はありません。むしろ、韓国では、ちょっとカッコイイと

思われている可能性すらあります。(根拠はありませんが。)


もしかしたら韓国では、僕ぐらいの顔でもブサイクだと

思われず、女のコと付き合うチャンスがあるかもしれない!

・・・ということで! ある作戦を決行してみました。


コクっちゃおう。


意味もわからず、「うん」って言っちゃう女のコが

いるかもしれないじゃないですか。そして、ただ単に

告白するのも微妙なんで、女のコに喜んでもらうため、

さっき買ったTシャツを着て、「キミが選んでくれたTシャツが

めっちゃお気に入りだぜ、ベイベー!」と言わんばかりに

お店に行くことにしました。


まずは、1軒目のお店に戻った僕。

すると、僕がデッカい時計がデザインされたTシャツに

着替えている間に、女のコは帰ってしまったらしく、

男の店員に「明日まで来ない」と言われてしまいました。

ここには「運命の赤い糸」は、なかったということでしょうか。


こうなったら2軒目の女のコだということで、さっそく、

「倉木麻衣+蒼井優÷韓国」みたいな女のコのもとへ!

そして、いざ告白しようと、コートを脱ぎ、Tシャツを

アピールすると、想定外のリアクションが返ってきました。


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「No!No!No!!」。


まるで僕が、コートを脱いだついでに全裸になろうと

しているんじゃないかっていうぐらいの拒絶っぷりです。

っていうか、なんで何も言ってないのに、こんなに拒絶?


日本でも、女のコに告白しようと思ったら、だいたい

告白する前に、これぐらい拒絶される僕なんですが、

言葉の通じない韓国でも同じ仕打ちを受けるとは!


あれ? でも、ちょっと待ってください? コートの内側を

見せた瞬間から、やや怒り気味の彼女。コートの中は

しっかりTシャツ着用なのに、どうしてこんなことに・・・?


「・・・ハッ! もしかして!」。


えぇ、そうです。僕は、とんでもないミスをしていたのです。

てっきり1軒目の女のコと2軒目の女のコが勧めてくれた

Tシャツが、まったく同じデザインの時計Tシャツだと

思っていたんですが、あとあと比べてみたら・・・、


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あれっ? デザイン違くね?


しかも、このコの店で買ったTシャツは右。

しっかりと「ロレックス」と書いてある商品でしたが、

もう一つのTシャツは、「ロレックス」ではないニセモノ。


つまり、このコからすれば、さっき買った商品の

バッタモンを見せつけて、「見てくれ~!」とホザく

キモいジャパニーズが、めっちゃ笑顔という状態です。


僕の勝手な思い込みで、まったく同じTシャツを

勧められていたと思っていたんですが、見る人が見れば

一瞬にして違うってわかるもんなんですね。モテるために

よかれと思ってTシャツを着たのに、まさかの裏目で、

しかも、そこには非常に大きな誤差が生じていました。



【僕の頭の中で起こっていたこと】


キミが勧めてくれたTシャツ、さっそく着てみたよ。

ジャーン! どうだい、似合ってるだろ? 今なら言える!

この勢いに任せて言える! キミのことが好きだーっ!



【彼女の頭の中で起こっていたこと】


キミが勧めてくれたTシャツの、パクリ商品だ。

ジャーン! どうだい、韓国って何でもパクるだろ?

気分はどうだい? パクられるって、屈辱だろ?


最低です。


人間として、やっていいことと、悪いことがあります。

あまりにもドン引きすぎて、マジで3歩ぐらい下がった

「倉木麻衣+蒼井優÷韓国」みたいな女のコ。


もはや、ここから挽回するのは不可能ですが、

せめて僕のことを嫌いにならないでほしい。

こんな時には、韓国語で謝るのが一番です。

ということで、韓国には何度も遊びに来ているという

兄者に相談しました。こんな時、何って言えばいいか。

その時、兄者が言ったこと。


「とりあえず、ポポヘジュセヨだな」。


さすがは兄者! こういう時には、頼りになります。

僕は、彼女に向かって、頭を下げながら言いました。


ポポヘジュセヨ~!


あれ? 彼女のご機嫌が治りません。


ポポヘジュセヨ~!

ポポヘジュセヨ~!


あれ? 全然、ご機嫌が治らないどころか、むしろ、

街の真ん中で野グソをしている人を見るような目。

あのぅ・・・、兄者さん、「ポポヘジュセヨ」って、何?


(※『キスしてください』という意味。)


兄者、テメエ!!!

なんてことしてくれたんでしょう、兄者様。

普通に考えてくださいよ。もう既に、自分のトコで

売っているロレックスのTシャツのバッタモンを見せ、

ドン引かれているところに、何度も何度も頭を下げて、

「キスしてくれ!」って迫っているわけですからね。


HENTAI。


ここが日本なら、容赦なく逮捕されているところですよ。

っていうか、一歩間違えれば、しばらく韓国の牢屋で

自分を見つめ直す時間がいただけたかもしれません。


そんなわけで、当然、「倉木麻衣+蒼井優÷韓国」の

女のコをゲットすることもできず、僕の気持ち悪さを

全面的にアピールしたまま、帰ることになったのでした。