ちだいさんが昨日から廃人のようになっているので、

今日は、弟子のスガが代わりにブログを書きます。


皆さんは、お見合いパーティーに行ったことありますか?

クリスマスに彼女がいない僕は、当然のごとく、クリスマスが

ヒマすぎて、「どうやって過ごそうかな」と考えていた時、

友達の堀クンに、「彼女いないんだったら、クリスマスに

ちょっと変わったお見合いパーティーがあるんだけど

行かない?」と誘われ、初めてお見合いパーティーに

行くことになったんです。


誘ってくれた堀クンは、足立区ではいろいろな伝説を

残している人物なんですが、身長165cm・体重100kg、

とんでもないガタイの持ち主&素人ドウテイで、どうやったら

モテるかを日々考えており、冬ソナのブームが終わる頃、

ペ・ヨンジュンのカツラとメガネをかけて、新宿アルタ前で

ナンパしていたという、つわものです。


しかし、24日のパーティー当日になって、堀クンから

メールが入って、「仕事があるから、とりあえず先に

行ってて」と言われてしまい、初めてなので、僕は急に

心細くなりつつも、とりあえず、クリスマスの奇跡を起こすため、

一人でその「ちょっと変わったお見合いパーティー」に

行くことにしたんです。


ドキドキしながら、気合い入れてスーツを着て、夜8時に

間に合うように仕事を終え、堀クンから教えてもらった

住所を頼りに辿り着いたのが、ジブリ映画に出てきそうな

怪しげなレストラン。そこには、「ぽっちゃりのお見合い

パーティーはこちらです」と書いてあったので、


思わず看板を二度見しましたよ!


そうです。ちょっと変わったお見合いパーティーは、

ぽっちゃりした人用のお見合いパーティーだったのです。


あとで聞いたんですが、そのお見合いパーティーの

参加条件は、女性は体重が80kg以上。

男性は体重80kg以上の女性が好きな人!

という、かなりディープなものでした。


さっそく受付を済ませると、通された部屋は薄暗く、

定員40名くらいしか入れない部屋なんですが、

そこに男女合わせて約60名待機しており、おまけに女性は

全員ポッチャリしたひとなので、無理矢理詰め込んでる感満載!

当然身動きがでいない状態で・・・、


室内は生暖かく、空気が薄い。


さすがに、一通りお見合いパーティーの説明を受けた後は、

身動きが取れないからと、女性のぽっちゃりした人は廊下に

椅子を並べて待機。同じフロアにいた部外者は、明らかに

物珍しそうに、「何のサミットだよ!?」みたいな感じで

熱い視線を送っていました。


とりあえず、自分にプロフィールを書くカードがあって、

そこに名前・趣味・職業などを記載しなければいけないんですが、

その項目の中に「好きな体型は?」とあり、①やせ型、②普通、

③ちょいぽちゃ、④ぽちゃ、⑤激ぽちゃ、⑥それ以上と書いてあり、

それを読んだ瞬間に、


絶句しつつも、現場の女性を見て、

普通体型の方はいらっしゃらず、

無難に「③ちょいぽちゃ」にマルを

つけておきました。


そして、始まったのが、1:1のトークタイム。1人につき

約2分という短い時間で、女性は壁側にあるソファーなどに

座っていて、男性が時計回りに移動して、座っている女性に

話しかけるというシステム。30人以上いて、いろいろな

ぽっちゃりした人を見ているうちに、全員着ぐるみっぽく

見えてきて、時間が経つにつれ、かわいく見えてきました!


1:1のトークタイム後、「印象が良かった人を書くカード」があり、

その欄に書ける人数が、「1人・2人・3人・4人・・・と、ちょっと多く

ないか!?」と思いつつ数えてみると、


全部で15人まで第一印象が

良かった人が書けるように

なっていました。


そして、待ちに待った第一印象の結果発表。さすがに15人も

書くことができる制度のおかげで、全員が誰かしら印象が良いと

認められていたようです。その後、1時間はフリータイムで、

好きなように行動していい時間があり、男性陣は当然のように

全員ぽっちゃりした人が好きなので、みんな必死でお目当ての

人の前に座ったり話しかけたりしていました。


その中で個人的に、1人だけカワイイなぁって思った子が

いたんですが、けっこう人気があったみたいで、ホスト崩れの

サラリーマンや、典型的なアキバ系のシャツをジーンズに

入れた男に囲まれて、なかなか近づくこともできず、

おまけにみんなかなり必死なので、どうしていいのかわからず、

たまたま近くにいた、どう見てもモテなそうなジャージを着た

ちっちゃいオッサンと話をしていました。その内容は・・・、


「どこから来たんですか?」とか完全にどうでもよく、

男同士の負け犬同士の会話になって、望んでも

いないのに、かなりちっちゃいおっさんと話が

盛り上がったまま、フリータイムは終了。


そして、いよいよ告白タイム。


告白タイムは、事前に紙に1枚だけお目当ての女性の

番号を書いて、司会者が女性の番号を読み上げて、

直接告白するというシステム。


1組、また1組とカップルが誕生している和やかな雰囲気。

そして、いよいよ僕がお目当ての女性の番になりました。


司会の方によればこの人に告白したい人は、3人いるとのこと。

その3人とは、僕、アキバ系男、そして、さっきずっと話していた

ちっちゃいオッサン!


ちっちゃいオッサンと好みがカブっていたのは、多少ビックリ

したものの、心の中では、「アキバ系とちっちゃいオッサンが

相手だったら、ぶっちゃけ、勝てるわー」と思いつつ、

女性の前に立ち、告白!


秋葉系の男:「僕でよければ、付き合って下さい」


オッサン:「笑顔が好きになりました、お願いします」


僕:「おいしいレストランがあるので、今度一緒に行きましょう」


そして告白が終わったあとに、後ろ向きに、全員向いて、

女性のお目当ての人がいたら、後ろから女性がお気に入りの

人の肩を叩くというシステムで、


振り向いたものの、いつまで経っても

肩を叩かれることがなく・・・。


そう・・・。フラれました。なんと、カップルになったのは、

アキバ系の男でした。ええ、本当にショックでしたよ。

20代後半のいい年した男がフラれるなんて。


その後、別室にカップルシートみたいなのが用意されて

いるらしく、その部屋をちょっと覗いたら、アキバ系の男と、

お目当てだった女の子が楽しそうにしていました。


仕方ないので、帰ろうかなって思っていたら、

さっきのちっちゃいオッサンが、「カバンがない」言い出し、

2人で一生懸命探すものの、見つからず。


その間にアキバ系とお目当ての女の子は、

2人で手をつなぎながら仲良く帰っていきました・・・。


唖然としつつも、仕方ないので、主催者の方を呼んで、

スタッフも全員で捜索、30分ぐらいしてソファーの下を

見たところ、無事に発見!


その後、ちっちゃいおっさんが「どうしてもお礼がしたい」と

言うので、お言葉に甘えて、その後、2人で居酒屋へ。


そこでは、ちっちゃいオッサンが「いかに自分が

ぽっちゃりした女性が好きか」を永遠と語っていました。

その後、話しの流れは自然と今日の反省会に・・・。


そして、お互いがフリータイムで2人で盛り上がり過ぎたとの

結論に達し、そうしているうちに、気づいたら午前0時を

回っていました。そして、そのことに気づいた男2人から

出た言葉は・・・、


「メリークリスマス。」


そんな一年を締めくくるのに相応しい、ちょっと変わった

思い出が出来たクリスマスの夜の出来事でした。