先日、はてな匿名ダイアリーに、彼女いない歴が実年齢と
一緒という壮絶にモテない男が、飲み会で、人生生きてきて
一度も彼女ができたことがなかったことがバレてしまい、
同僚から笑い物にされた後、「ここにいる女性の同僚に
告白をして、いったんOKしてもらい、すぐに別れれば、
彼女いない歴がリセットされる」という提案をされ、この日は
酒が入っていたこともあり、気になっていた女性に告白し、
OKをしてもらった後、すぐに別れようとしたそうなんですが、
「や、フラんよ。私は好きやもん」と言われ、そのまま本当に
付き合い始め、ついには結婚したというエピソードが
書かれていて、大変話題になったそうです。
人生、何が起こるかわからない!
もしかしたら、この僕にだって、ひょんなことからバツグンに
カワイイ女のコと付き合うチャンスが来るかもしれません。
そうなったら、いよいよ魔法使いを卒業し、明日から彼女との
ラブラブっぷりをブログで綴り始めるのかもしれませんよね。
だから、一昨日の夜、僕、告白しました。
お相手は、代々木上原で働いている喫茶店の女のコです。
どことなく榮倉奈々ちゃんに似ていて、とにかくスタイルが
バツグンであり、職業がモデルだと言われても納得しちゃう
女のコなんです。
僕は1ヶ月ほど前に、ひょんなことから代々木上原で
時間を潰さなければならなくなり、偶然、その喫茶店に
入ることにしたんですが、そこでその女のコを見た瞬間、
コーヒーに注がれたミルクのように、僕の心は一瞬にして、
そのコの色に染まっていきました。
「このコと付き合えたら、どんなに幸せだろう!」。
僕はその日から、1週間に2~3回ペースで代々木上原に
通うことにしました。はい、皆さんも、そういえばここ最近、
秋葉原でとおる氏と萌え萌えしたっていう話が少ないと
お感じになっていたかもしれませんが、その理由はコレです。
秋葉原のメイドさんもいいんですが、清楚な黒ベストで
接客してくれる、普通の喫茶店の女のコっていうのも
なかなかいいものですよね。
しかし!!
ここで重要な問題が一つ浮上しました。
それは、秋葉原なら、洋服がどんなにダサかろうと、
メイドの女のコは違和感なく接してくれると思うんですが、
ここは代々木上原です。ちょっとツウなオシャレ人が
暮らす街です。ダサい服で通うわけにはいきません!
でも、だからと言って、新しい洋服を買うお金もありませんし、
無理に買おうと思えば、全身ユニクロもあり得る始末です。
洋服がダサくても、どうにかオシャレに見える方法を何か
考えなければ・・・!
ポク、ポク、ポク、ポク、チーン!
名案が浮かびました。僕、ミュージシャンになります!
すみません。唐突すぎましたね。つまり、どういうことかと
言いますと、音楽の才能は溢れんのため、「洋服については、
あえてのアキバ系」であるという設定で行ってみるんです。
イメージとしては、ワールドワイドに新しい音を探していたら、
いかにも秋葉原っぽい電子系のピポピポサウンドにハマり、
キラメキのサウンド・キューティクルを解き放ってます的な
ミュージシャンの男。
「Sweet Vacation」の後ろの人 みたいな。
(※パソコンでご覧の方は、YOU TUBEでご覧いただけます。)
これなら、ファッションを変えずに、単なるアキバ系の
ブサメンだとは思われず、見方によっては、ユニクロの
安いダウンジャケットが、逆オシャレに見えなくもありません。
ただ、早くミュージシャンだとわかってもらわなければ、
普通の喫茶店をメイドカフェと間違えてしまった人だと
思われる可能性すらあるため、こんなものを買って、
それを背負いながら、お店に入ることにしました。
ミュージシャンの必需品、「ギターケース」。
はい。もちろん、ギターの本体は入ってませんよ。
そんなものを買うお金があったら、オシャレな服が
買えてしまいそうですからね。必要なのは見た目です。
人は見た目が9割!
僕はこのギターケースに読み終わった東スポや
「少年ジャンプ」などを詰め、無意味に背中に背負い、
喫茶店へと通っていたのです。
すると、このギターケースが、まさかの展開を呼びました。
なんと、ギターケースを持って行った初日から女のコが
僕に話しかけてくるじゃありませんか!
「バンドとかされているんですか?」
お目当ての女のコから話しかけてくるとは思ってもみず、
突発的に僕が言ってしまったこと。
「あ、はい。」
ウソをついてしまいました。僕がやりたかったことは、
あくまでミュージシャン風の演出であり、実際にバンドを
組んでいるかどうかは、謎のままでよかったわけです。
確かに、中学生ぐらいの時には「バンドやろうぜ」とか
読んでいた世代ですけど、今ではAKB48やアニソンを
聴いていてもおかしくないアキバ系の引きこもりニートです。
ゴムバンドさえも馴染みがないぐらいなのに、よりによって、
バンドを組んでいることになってしまいました。
しかし、これは逆手にとって考えれば大チャンス!
僕が無類の面白いモノ好きであるように、その女のコが
無類の音楽好きだったわけですから、音楽の話をすれば、
そこには確実に接点が生まれることがわかったわけです。
そして、ひどい時には2日おきに顔を出すようになり、
コーヒーだの、ケーキだのを注文するたびに音楽の話を
切り出し続け、わかったこと。
● 女のコの名前は、まりえちゃん。
● 邦楽はミスチルやレミオロメンが好き。
● 現在は大学生。将来は音楽系に就職したいらしい。
● 趣味は、いろいろなバンドのライブに行くこと。
● 洋楽・邦楽問わず、いろんな曲を聴いている。
● No music, No Life。音楽なくなったら死ぬぐらい好き。
● 初めて付き合ったのは高校生の時で、相手はバンドマン。
● アニソンを聴いていても、音楽が好きならそれでいい。
● 男はルックスじゃない。サンボマスターも好き。
一方、いろいろとバンドの話をしているうちに、僕の設定上の
プロフィールは、どんどんおかしな方向に発展していき・・・。
● 5人組のバンドを組んでいる。
● その内訳は、ギター、ギター、ギター、ベース、ドラム。
● あとから気づいたが、肝心のボーカルの存在を忘れた。
● だが、ギターがボーカルを兼ねていると思われ、一安心。
● あとから気づいたが、これではピポピポサウンドでもない。
● だが、サンボマスターみたいなことだと思われ、一安心。
● 確かに、ファッションだけはサンボマスター風。
● 僕の担当は、なんと、よりによってリードギター!!
はい。気づいた時には、本来の自分とは、ものすっごく
離れてしまっている「別人格の僕」が出来上がっていました。
なにしろ、本来の僕という男のプロフィールっていうのは・・・。
● 大塚愛が好きすぎて、性的な意味で「さくらんぼ 」。
● YUIが好きすぎて、セクロスできず、「CHE.R.RY 」。
● 倉木麻衣が好きすぎて、ティンコは常に「Stand Up 」。
はい、アウト~!!
しかし、このままでは間違いなく、まりえちゃんは僕のことを
好きになってくれないので、ここはたとえ自分を偽ってでも、
バンドのリードギターってことにしなければならないのです。
で、この「バンドのギターを演じる大作戦」は見事に成功し、
ついに、巧みな話術もあって、まりえちゃんをデートに
誘い出すことに成功したのですが・・・。
この続きは、また明日お送りします。お楽しみに!!