「タクシーの運転手さんの給料を上げるために運賃を

値上げするんだ!」と主張し、昨年末に一斉値上げを

敢行した東京のタクシー会社なんですが・・・。


値上げをしてからというもの、さっぱり乗客が減り、

売り上げは当然ダウン。運転手さんの給料にいたっては、

タクシーの売り上げ以上にダウンしてしまったそうです。


値上げを発表した時から、現場の運転手さんたちは、

「値上げなんかしたら売り上げが減る」と言っていたのに、

トップの人たちは、それを聞き入れなかったそうです。


バカとしか言いようがない。


他の先進国に比べれば、日本のタクシー料金がけっして

メチャメチャ高いというわけではないと言われていますが、

世界と比較されたところで、肝心の利用者が「高い」って

感じていたら意味がないわけで・・・。


規制緩和によって、タクシー料金が安くなっているなら

ありがたいんですけど、料金は高いわ、運転手さんの

給料は安いわで、ほとんど誰も幸せになっていない

この現実を、日本の政治家はどう受け止めるのでしょうか。


どうも、こんにちは。タクシー料金が高すぎるため、

新宿や渋谷で終電を逃しても、2時間ぐらいかけて

ゆっくり歩いて帰る男、ちだいです。


さてさて、皆さん、大変お待たせいたしました。

ついに今日は、映画『フレフレ少女』の最終回になります。

最後は特に、「衝撃のオチ」みたいなことにはなりませんが、

ヌルッと最後までお付き合いいただければと思います。


もし、第1話第2話第3話 をまだ読んでいない方が

いらっしゃいましたら、まずは、そちらをご覧になってから

読み進めていただくのがオススメです。では、まいりましょう。


前回は、すきあらば女子高生とチョメチョメしたいと願う

40歳過ぎのオッサンが、新垣結衣ちゃんを崖の上まで

登らせて、応援することで好きになってもらおう大作戦が

展開されていたところまでご紹介しましたが・・・。



なんだかんだありながら、見事、崖を登りきった桃子ちゃん。

すると、OBのオッサンたちは、桃子ちゃんにオリジナルの

団服をプレゼント。「オマエは今日から高校卒業するまで、

この団服を着て過ごすんだ!」と言いだします。


すると、ゴールデンウィーク明け、さっそく学校に登校した

桃子ちゃんは、なんと、言われたとおりに団服を着て登校!


どんだけ校則がゆるいのか知りませんが、日常生活を

団服を着て過ごすという、熱心な鳥肌実ファンのような行動で

他の生徒たちを驚かせると、なんと、応援団が放送室を占拠!

「我々は応援の力によって、野球部を勝利に導く!」などと

高らかに宣言していました。やってることが、もう「●翼」です。


やがて、甲子園を目指すための野球の試合があるんですが、

かつてショボい応援で試合を台無しにした過去があるため、

野球部からはまったく歓迎されず、「帰ってくれ!」と言われる

桃子ちゃんたち。しかし、自分たちの応援のチカラを分かって

もらうため、卓球部や将棋部などの試合会場で盛大に応援し、

実績を作ることにします。


すると、どんな応援をされれば、そんなことになるのか

知りませんが、卓球部や将棋部、次々と全国大会出場を

決定させる快進撃! 応援団がスゴいってことになります。


ちなみに、もし応援なんてされなくても、新垣結衣ちゃんが

一発ヤラせてくれるっていう話になったら、僕ぐらい熟練の

魔法使いは、ダルビッシュからホームランを打つぐらい

余裕でできるんじゃないかって説もあるんですけれども、

あとでそれが、応援のチカラというより、新垣結衣ちゃんが

持っている類まれなる能力によるものだと判明します。


「来るな!」と言われているのに勝手に応援し続けた結果、

甲子園の予選では、奇跡的に決勝戦に進出した桜木高校。

はい、桜木高校とは、ズバリ、桃子ちゃんたちがいる高校です。


そして、いよいよ迎えた決勝当日。対戦する相手は、

誰もが予想する通り、大島君が所属する不知火高校。

試合が始まるや、1回表から不知火高校の打線が爆発し、

2点を先制する有利な流れになりました。


どうにか反撃したい桜木高校。ところが、桃子ちゃんの

応援のチカラも虚しく、選手のバットは空を切るばかり。

この後、両チームとも決定打を欠き、8回裏まで0点行進。


9回表、不知火高校の攻撃。ここで追加点が入ったら

勝てる可能性がますます少なくなる大事なイニング。

応援団の皆さんは、時には、頭から水をかぶったりしながら、

時には、「応援することの素晴らしさ」を演説したりしながら、

必死で桜木高校を応援していたわけなんですが・・・。


「カキーンッ!」。


なんと、ホームラン性の当たりが、バックスクリーン方向に

打ちあがってしまったのです。これがホームランになったら、

決定的なダメ押しホームランになってしまう!


と、次の瞬間でした。なんと、新垣結衣ちゃん演じる

主人公の桃子ちゃん、突然、「かめはめ波」のポーズを

繰り出したかと思ったら、こう叫んだのでした。


「入るな、念力~!」。


当たりからして、確実にホームランと思われた打球は、

この念力によって、突然、失速! 大きなセンターフライとして

処理されることになったのでした!


・・・えっ? こんなのアリ?

しかし、一度、超能力が使えることが判明した桃子ちゃんは、

バレちまったものは仕方ないと、念力を出しまくります。


まずは、「大地の力を桜木に! Earth! Earth! Earth!」と

みんなで叫ぶと、イレギュラーしたバウンドに対応できなかった

サードのエラーにより、ライナーが1塁に進出!


すると、味方のエラーにブチ切れた器の小さい大島君、

またまたここでグローブを投げつけ、サードを睨みます。

「落ちつけよ!」と声をかける先輩たち。


続いて、今度は桃子ちゃん、「天の力を桜木に!

Heaven! Heaven! Heaven!」と叫んだかと思うと、

先週の打った打球がショートとレフトの間にピヨーンと上がり、

どっちも取れずに、ラッキーなポテンヒットに!


これには完全にブチ切れ、狂ったようにグローブを

投げつけ、「チキショー!」と叫んでしまった大島君。

オマエ、面倒臭せぇよ!


いちいち1ヒット1エラーで、こんなに取り乱していたら、

そのうち高血圧で死ぬんじゃないかっていう、いや、むしろ

高血圧で死んだらいいんじゃないかと思ったんですけど、

「落ちついて、大島君!」というマネージャーの彼女の

一言によって、突然、平常心を取り戻す大島君。


この後、すんなり2アウトを取り、残すバッターは、あと1人。

不知火高校の応援スタンドが、「あと1人コール」をする中、

いよいよ立ち上がった念力少女・桃子ちゃん。

「皆さん、ご唱和ください」と、唱えた呪文は・・・!


「人の力を桜木に!

Hearts! Hearts! Hearts!」。


すると、「カキーンッ!」という音とともに空へと舞った白球。

これは、大きなセンターフライか。いや、奇跡は起こるのか。

そう思った次の瞬間です。また、あの女が叫びました。


「入ってぇぇぇぇぇ!」。


そんなに入れてほしいなら、僕の下半身のバットを

桃子ちゃんのアソコに入・・・・・・、!!!!(゚ロ゚ノ)ノえっ!?

「入った! 入ったよ、ガッキー!」。

静かな映画館の中で、一人で大興奮し、スクリーンに向かって

話しかけているオッサンが1名、僕の隣にいらっしゃいました。

そうです。実はこの映画、ガッキーに足コキされたいと願う

ニュータイプの変態、「とおる氏」です。


っつーか、「足コキ」って!


実はこの映画、新垣結衣ちゃんが主演だということで、

観に行くって行ったら、この男もついてきたんですよね。

高校以来の友達なので、なんだかんだで10年以上の

長い付き合いになるにもかかわらず、一緒に映画を観たのは

これが初めて。そんで、今、気づいたことなんですけど・・・。


萌え萌え萌え萌え、うるさいの何の!

どんだけ独り言をつぶやくんだよ!


何はともあれ、桃子ちゃんの念力パワーによって、

甲子園出場を果たすことになった桜木高校なんですが、

ここで、応援団に代々伝わる、甲子園に出場を決めた時だけ

歌うことができる「幻の歌」というのを歌うことに・・・。すると!


甲子園初出場のため、一度も歌ったことがない

門外不出の「幻の歌」なのに、吹奏楽部の皆さんが

普通にサラッと伴奏開始!


そんな状況に誰もツッコむこともなく、無事、歌い上げると

泣き崩れる大島君に、桃子ちゃんがスタンドから大応援!

最後は、エールの交換みたいになり、シーンが切り替わって、

卒業式の日を迎えると、団服を脱いだ抜群に萌え萌えな

セーラー服の新垣結衣ちゃんが、副団長の胸に飛び込み、

第2ボタンを取って、「テヘッ!」みたいなことで終わりました。



いかがだったでしょうか、映画『フレフレ少女』。

只今、絶賛上映中にもかかわらず、ほとんどお客さんが

入っていないそうなので、こっちが逆に応援したくなる映画。


冒頭にも言いましたが、そんなに悪い映画ではありません。

さて、次回は映画『20世紀少年』を観に行く予定です。