先ごろ、数々の失言をキッカケに議員を辞めることになった
中山・元国交相が、日教組を批判して話題になっていますが、
教師のほとんどが日教組に加盟していると言われる三重県の
公立中学校では、ジェンダーフリーが進み、体育の時間などに
女子が着替える時、男子は同じ教室で着替えることに
なっているそうで、女子が「わー!恥ずかしがってるー!」と
男子をからかったりしているそうです。
どこの夢の国でしょうか?
日教組がどんな団体なのかはさておき、もし僕が三重県に
生まれていたら、初恋の女のコのおぱーいを、そしてブラを、
瞬きもせずに、一点集中で見つめていると思います。
どうも、こんにちは。「君が代」を普通に歌っていた世代、
ちだいです。さて、大変お待たせいたしました。今日はいよいよ
映画『フライング☆ラビッツ』のレビュー、本当に最終回です。
第1話 、第2話 、第3話 、第4話 をご覧になっていない方は、
まずは、そちらをご覧になっていただけると、より笑いながら
読んでいただけると思いますので、よろしくお願いします。
では、まいります!
前回は、主人公のゆかりちゃん(石原さとみ)が、
フライトアテンダントの仕事を抜け出し、彼氏のところに
行ってしまったため、「飛行機を洗車させられる」という
罰ゲームを受けたところまでご紹介しましたが・・・。
いよいよ頂上決戦が始まる直前、ケガの状態が悪いため、
出場するかしないかでモメていた、先輩のバスケット選手。
控え室で「そんな状態で試合に出れるはずないわよ!」と
マネージャーに言われているところに、突然、あの女が
現れました。
そうです。さっきまで飛行機を洗車していたはずの
ゆかりちゃんです。試合会場が羽田空港の隣に
あったとしても、着替えて控え室に来るまでには、
それでも数十分かかるはず。なのに、とんでもない速さで
ワープしたかと思うと、ここで、またまた例の発言をしました。
「先輩は、1つのモノをガッツリ食べる派だったんですね!
おなかいっぱい、食べたいんですよね。わかりました!」
その例え話に、コッチがおなかいっぱいだというのに、
勝手に話を進め、先輩の足にテーピング。なぜか監督以上の
権限を発動させ、先輩を強行出場させることになりました。
すると、いざ試合が始まった後も、なぜかベンチ横で試合を
見守っていた、ゆかりちゃん。本来ならベンチ横にいることも
許されないはずなのに、この試合の警備態勢は、一体、
どうなっているんでしょう? しかし、この後、警備どころではない
信じられない展開に発展してしまいます。
「ゆかり! 先輩の引退試合、一緒に戦いたいか?」
いきなり、あってはならない質問をしてしまうプッツン監督。
いやいや、もし、仮にコイツが「うん」と言ったとしましょう。
しかし、既に試合が始まっているわけですし、メンバー表も
既に提出されているわけでしょう? そもそも謹慎処分中で
ベンチにも入っていなかった選手が、出たいと言ったところで
出れるわけ・・・・・・、
あるんか~い!
はい、出ました。けっこうあっさりと出ちゃいました。
まぁ、ほとんどの人が出ちゃうんじゃないかと予想していたと
思うんですけれども、ここから映画『フライング☆ラビッツ』が
本気を出し始めます。お茶やコーヒーを飲みながらパソコンを
開いている皆さんは、くれぐれもご注意ください。
出場するなり、さっそく右手オンリーでダムダムと
ドリブルをし始めた、ゆかりちゃん。すると、同じチームの
メンバーである、真木よう子たちにサインを出しました。
「イーーーーッ!!」。
ちなみに、こちらは、マンガ『スラムダンク』に登場する
ワンシーンを拝借したもの。しかし、マンガをそのまんま
パクるわけにはいかないので、これが一体、何のサインかは
まったくわかりません。
すると、みんなで「イーーーーッ!!」とやった後、
真木よう子が、一人でゴール前に向かってダッシュしました。
と、次の瞬間です! 僕、思わず大興奮!
3ポイントラインの外側から、ゴールリングのすぐ近くに
超正確なパスを出した、ゆかりちゃん。すると、チームメイトの
一人がゴール前にしゃがみ、真木よう子が、それをステップに
キャプテン翼のスカイラブハリケーンのごとくジャンプして、
女性初のダンクシュート!!
中国雑技団ですら、よっぽどの練習を積まないとできない
超ウルトラCを簡単にやってのけたのです! っていうか、
これをやるために、オマエら、一体、どれだけ練習したんだ!
しかし! ここで、とっても残念なお知らせが、ひとつ・・・。
それは、シュートを決めた後、ダブルドリブルでは反則を
取らなかった審判が、なんと、このダンクシュートは
反則を取ったのです。なんでも、ステップを使ってシュートを
決めても、それはゴールとして認められないんだとか。
個人的には、そんな誰も知らない反則を取るぐらいなら、
誰でも知ってる「ダブルドリブル」を反則にしてくれた方が
はるかに親切だと思うんですが、ルールはルールです。
まぁ、普通に見過ごされるよりはマシだとしましょう。
「えーっ!? これ、反則なの!?」と言うゆかりちゃんに、
「まぁ、普通に反則だと知ってたけどね。一度でいいから、
試合でダンクシュートを決めてみたかったんだよね!」と
「知ってたんならやめろよ!」ってことをホザく、真木よう子。
ちなみに、この映画、この後、もっともっと脳ミソが
フライング気味の衝撃ストーリーなっていきますんで、
今の真木よう子の発言は、よーく覚えておいてください!
では、試合に話を戻すとしましょう。
試合が進むにつれ、ケガをしている先輩の足の状況は
どんどん悪くなっていき、最終的には立てなくなるぐらいの
状況に追い込まれるわけですが、ある時、コートの中に
悲痛な叫びがこだまします。
「痛たたたたたっ!!!」。
ついに先輩の足は、ダメになってしまったか。
そう思った次の瞬間、完全に足をいわせてしまった女が、
先輩じゃないことが判明します。そう、ゆかりちゃんです。
っつーか、その足が痛いっていうのは、先輩のような
ケガのせいではなく、準備体操しなかったからだろ!
ウォーミングアップもせずに出りゃ、そりゃそうなるわ!
個人的には、このまんま退場してもらっても
よかったんですけどね。ここで一人、応援スタンドで
テンションの上がってしまった男がいたんです。
「そろそろお汁粉の出番だぜ!」と
ホザいて立ち上がった、エレキ持参の
ゆかりちゃんの彼(元パンクバンドの僧侶)。
こんなこともあろうかと思って、会場全体に聞こえるような
アンプにセットしていたのでしょうか。「ジャーン!」と弾くと、
いきなり、コイツ1人のオンステージになってしまいました。
♪何のため~に生~まれて
♪な~にをし~て~生きるのか
♪答えられ~な~い~なんて
♪そ~んなの~は~イ~ヤダ~
熱唱し始めたのは、なんと、
「アンパンマンマーチ」です。
いやいやいや、もういい加減、ゆかりちゃんも22歳ですよ。
アンパンマンの歌で元気になるのは、幼稚園ま・・・・・・。
うふっ♪
ゆかりちゃん、復活!!
うっそ~ん! 「精神的にヘコんでた」とかって言うなら、
百歩譲って、アンパンマンマーチで元気になるとしても、
足が痛いっていうのは、元気にならなくねぇかな?
まぁ、面倒臭いんで、もう放っておきましょう。
とにかく、さっきまで足を痛がってたゆかりちゃんでしたが、
アンパンマンを聞いて、そんな面影もないぐらい元気に
なっちゃいまして、試合が再開されることになりました。
が、試合の残り時間は、あと1分を切っていました。
しかも、スコアは67-65ぐらいで、2点差で負けています。
「この試合に勝つためには、3ポイントを決めるしかないな!」。
プッツン監督こと、高田純次が決意をしました。
なぜか、ケガをしている先輩や、ゆかりちゃんはそのまま
コートに残して、ベンチに座っていた「3ポイントの達人」を
投入しました。ライバルチームとの大一番だし、何より、
先輩の引退がかかった試合でもあります。
絶対に負けるわけにはいきません。
すると、「3ポイントの達人」の選手、ゆかりちゃんに
こんなことを言いました。
「私は敵から完全にマークされている。だから・・・、
ここはゆかりちゃんが3ポイントシュートを決めて!」。
かなり無茶なことを言っていると思います。
しかし、映画の流れを考えれば、そうなるかもしれません。
なにしろ、ゆかりちゃんは主人公ですし、潜在能力だけは
人並み外れているわけですから、スラムダンクもビックリの
スピードで成長し、初めての3ポイントシュートだって、
あっさりと決められるかもしれない。
「えっ? 私には無理です!」と答える、ゆかりちゃん。
しかし、時間は刻々と過ぎ、その間に相手に攻められるも、
残り7秒ぐらいの段階で、ボールを奪うことに成功!
しかも、速攻のチャンスという願ってもない展開でした。
すかさず、ゆかりちゃんにボールをパスするチームメイト!
そのパスを受けて、ダムダムと右手オンリーでドリブルし、
このまま行けば、フリーで同点のシュートも打てましたが、
そこをあえて、3ポイントラインの外側からシュート!
すると、バスケットボールは、ゴールの淵をゆっくりと、
クルン・・・、クルン・・・と回り、入るのか、外れるのか、
やっぱり入るのか、それとも外れるのか・・・っていう感じに。
これはいわゆる、バスケットムービーのお約束です!
さあ、どっちなんだい? 入るのかい? 外れるのかい?
そう思った次の瞬間でした。絶対にあってはならない方向に
ボールが落ちてしまったのです。はい、結果は・・・、
シュートは、はずれました。
当然、チームは負けました。
当然、ゆかりちゃん、また号泣。
えっ? ハッピーエンドじゃないの? ハズれちゃうの?
いやいやいや、そんなのダメです! 絶対にダメです!
何をこんなところで、鬼畜っぷりを発揮しているんでしょう。
確かに、そのまんまゴールが入って、勝っちゃうっていうのは
あまりにもベタすぎるし、誰もが予想する展開かもしれません。
でも、監督! 脚本家! これだけは言わせてください!
真木よう子がスカイラブハリケーンみたいな
わけのわからないダンクシュートを出さなきゃ、
この試合、勝ってたんじゃねぇの!?
なんで、こんな重要な試合で、あんな反則技を出したんだよ!
しかも、出した理由は、「ダンクがしてみたかったから」ですよ?
負けたって何とも思わねぇよ!
なのに、「足をボロボロにしながら、よく戦った!」とでも
言いたかったんでしょうか。会場全体から選手たちに
盛大なラビッツコールが起こり、自業自得で負けたくせに、
なぜか感動を強要するかのような展開で、この映画は
締めくくられていました。
いかがでしたでしょうか、5日にわたってお送りしてきた
映画『フライング☆ラビッツ』。次々に公開打ち切りに
なっていますが、とっても面白い映画に仕上がっています。
ぜひ、映画館で映像を見て、笑っていただきたいと思います。
明日からは、普通の『チダイズム』に戻りま~す!