先日、歌手の伊藤由奈さんが、素人の男性に片想い中だと

イベントで発表していたそうです。それって、僕のことですね。

どうも、こんにちは。一度も会ったことがないのに、突然、

心当たりがあると言い出す男、ちだいです。


「じゃあ、2人1組でペアになってください。」


もし、皆さんがこの言葉を聞いて、思わずドキッとしたら、

皆さんの思春期は、とても悲しい思い出やトラウマで

溢れている可能性があります。


もちろん、この言葉を聞いただけで心拍数が

上がってしまう僕も、小学校時代から中学校時代にかけ、

思い出したくないトラウマが、たくさんある男の一人。


おそらく、「クラスに馴染めなかった」なんていう体験を

一度もしたことがない人は、こんな言葉で、どうしてそんなに

ドキッとしてしまうのか、皆目検討もつかないことでしょうが、

わかる人にはわかると思います。なぜ、この言葉を聞くと、

ドキッとしてしまうのか。それは・・・!!


いつも、僕が余るから。


そうです。そう言われた時に、たまたま参加している生徒が

偶数だったら、もう一人のクラスに馴染めていないヤツと

ペアになればいいですが、奇数だったらアウトなんです。


みんなが2人1組でストレッチとかしている時に、

一人でオロオロするばかりの僕。これが体育の授業なら

まだマシですが、運動会ともなると、最悪なことになります。


一人が膝を曲げ、もう一人がその膝の上に乗りながら

手を広げる、代表的な組み体操、「サボテン」。


みんなが2人1組で「サボテン」を繰り出している頃、

一人だけ余った僕が見せる技は、ただ地面に直立し、

手を広げる「一人サボテン」。しかし、そのビジュアルは、

サボテンというより、重い十字架を背負わされた人であり、

負のオーラを全開に放つシュールな光景なわけです。

こんな姿をホームビデオにでも撮られた日にゃ、

運動会のVTRを見返すごとにトラウマが蘇るという

涙なしでは、とても語ることができない展開になります。


そんな中、実は先日、大分県の小学校で運動会があり、

騎馬戦が行われたそうなんですが、参加した生徒の数が

奇数だったため、一人余り、ポツンと立ち尽くすだけの

小学生がいたそうで、それを見ていた父親が学校側に

涙を流しながら抗議をしたというニュースがありました。


おそらく、お父さんはこの時に初めて、自分の息子が

置かれているクラスのポジションを理解したんだと

思いますが、お父さんが悲しめば、もっと悲しいのは

子供です。涙を流して抗議なんかしちゃった日にゃ、

この後に待ち受けているのは、クラスメイトからの・・・。


「オマエの父ちゃん、泣いてたぞ(笑)」。


大爆笑の末に、余計酷いことになるのが目に見えてますね。

でも、こういう挫折は早く経験した方が良いと、僕は思います。


どっかの殺人鬼のように、高校生になるまで、挫折という

挫折を一切経験することなく、高校生になってから成績が

下がって、「親が悪い」だの「環境が悪い」だのという文句を

たれるぐらいなら、人生は必ずしも、うまくいくものではなく、

努力が必ず報われるわけでもないという大前提を

早いうちから学び、いかにマイナスをプラスに変えるかを

体得した方が、強く生きていけると思うんです。


1人余ってしまったことを悲しんで学校に行かないのではなく、

この1人余ったという残念な状況を、どうプラスに変えるのか。


茣蓙(ござ)の上で、戦国武将のコスプレをして、

「士気を高めろ!」と叫びながら戦況を見つめるのか。

それとも、コードギアスのコスプレをして、「ルルーシュ・ヴィ・

ブリタニアが命ずる。敵の騎馬と戦え!」と言い出すのか。


これは自分がハブられたのではなく、自分の命令によって

下々の者たちが戦わされているんだ。そう思わせることも

やろうと思えばできるわけです。一人余ったからと言って、

何も悲観的になることはなく、学歴が悪いからと言って、

自分がダメな人間だなんて思う必要もないわけで・・・。


あえての中卒。


こう言えば、なんだか中卒もカッコよく見えてきます。

そうです。このテクニックを身につければ、どんな悲劇的な

状況だって、スタイリッシュに乗り越えることができるんです。


例えば、好きな女のコの前で、全力でウンコをもらした。

この最高難易度の悲劇的状況を、どうすれば乗り越えられ、

しかも、その女のコが自分のことを嫌いにならないのか。

非常に難しいと思いますが、僕ぐらいのプロになってくると、

それもこんな一言で片付けることができます。


「ふぅ・・・、危なかったぜ。今、怪しい男がキミの命を

狙おうとしていたから、戦国時代から伝わる秘伝の奥義で

追い払ったんだよ。おっと、勘違いするのはやめてくれよ。

これはウンコをもらしたのではなく、あえてウンコをしたんだ。

今から22代前の師範が、武術に動物の行動を取り入れ、

ウンコによって縄張りを示す秘儀を開発したんだ。」


カ・・・、カッコよすぎ!!


ウンコをもらしてなお、この余裕です。女のコは間違いなく、

「この人は強いんだ!」と思い、惚れ直してしまうことでしょう。


つまり、僕が言いたいのは、学校で一人余ったぐらいで、

クヨクヨするんじゃなく、このマイナスの状況さえプラスに

変えるだけのアイディアを持つべきだっていうことですね。

(はい、強引な結論)。