皆さんは、もし駅のホームで女性がコケていたとしたら、

声をかけたり、あるいは起こしてあげたりするでしょうか?


先日、産経新聞に、こんな小見出しの記事が載りました。

「女が転んでも手を貸さない男たち」。産経新聞の記者が

駅のホームを歩いていたら、ホームで派手にこけた女性が

いたそうなんですが、その横を男性たちが次々とスルーして、

手を差し伸べたのは、若いOL風の女性だったというのです。


「男女平等」が謳われる世の中なのに、転んだ女性に

手を差し伸べない男たちは腐りきっていると、この記事は

伝えているのですが、ここで先ほどの質問に戻ります。


皆さんは、もし駅のホームで女性がコケていたとしたら、

声をかけたり、あるいは起こしてあげたりするでしょうか?


僕の答えは、ズバリ、「NO」。


あまりに派手にコケすぎて、ケガをしたんじゃないかって

思うほどだったり、はたまた、おばあちゃんだったりした時は

助けますよ。あるいは持っていたカバンの中身をぶちまいて

しまった時には、拾ってあげると思います。でも、普通の女性が

ちょっと「ひざ小僧」を擦りむきました程度のコケ方でコケたなら、

僕は全力でスルーします。


僕が小栗旬のようなルックスをしていたら、話は別ですよ。

これもサービスの一環として、手を差し伸べていると思います。

でも、俗に言う「キモメン」の僕ですからね。ちょっとコケた程度の

女性に「大丈夫ですか?」なんて言ってみてごらんなさい。

その先に待っているのは、女性の舌打ちです。


「チッ! なんで私がコケたとこ、見てんのよ!

それに、下心見え見えでキモいんだよ、このブサイク!」。


起こしてあげようと思って、体に手でもかけちゃった日にゃ、

痴漢だと騒がれ、逮捕です。実際にスケベかどうかはともかく、

見た目がもうムッツリスケベですから、どんなに事実を言っても

信じてもらえず、コケた時にできた「ひざ小僧」のかすり傷さえ、

僕が痴漢をしたことによってできた傷だということになるでしょう。

強制わいせつ罪に加え、傷害罪が適用されます。


それに、声をかけないのは、男なりの優しさだと思うんですよ。

女性の格好悪いところは、見なかったことにするのが紳士です。

「こいつ、コケてやんの!」と半笑いで女性に手を差し伸べるより、

見なかったことにしてあげた方が、女性にとっても嬉しいでしょ?


実は、このまえも、都営大江戸線の六本木駅のホームで、

僕が彼女の死角にいたんで、気づかなかったんでしょうけど、

ベンチに座っていた女性が、全力で屁をこきやがったんですよ。


僕の中では、「うわーっ! コイツ、屁をこきやがった!」と

ドン引きだったんですが、無類の面白いこと好きの僕としては、

この後、この女性がどんな行動を取るのかっていうのが

気になっちゃうじゃないですか。もう、ガン見ですよね。


そしたら、その女性は屁のニオイを散らそうと手でパタパタ

していたんですけど、「うわーっ! パタパタしてるーっ!」と

完全に半笑いになっていたところで、その女性が僕の存在に

気づきやがってですね。


「死ねよ!」


と言われました。屁をこきたての女性に「死ねよ」です。

条件反射的に、「オマエが死ねよ!」と言いかけましたが、

ジェントルマンなら、たとえ冗談でも女性に「死ね」なんて

言っちゃいけないじゃないですか。だから、グッとこらえて、

「すみません」みたいな感じで、ちょっと頭を下げたんです。


そしたら、日頃からどんだけストレスが溜まっているのか

知りませんけれども、女性の逆ギレはエスカレートしまして、

「キモいんだよ、このクソヲタ!」みたいな罵声のシャワーを

たっぷりと浴びせてきたんですよ。もしも僕が精神的に

病んでいたら、駅のホームから飛び降りるんじゃないかって

いうぐらい、「死ね!」って言ってきたんです。


言っときますけど、僕はコイツが屁をこいた瞬間と、

その後処理の一部始終を、ただ見ていただけですよ。

なぜ僕が、それを見たからって死ななきゃいけないのでしょう。

確かに、半笑いで見ていたのは悪いかもしれないけれど・・・。


すると、この騒動に他のお客さんたちが気づき始めて

しまいまして、「なんだ、なんだ」みたいな感じに

なっちゃったんですよ。


状況を知らない人が見たら、完全に「痴漢と被害者」みたいな

構図ですから、このままだと僕が逮捕される可能性さえある。

しかも、ヒートアップの末に、「この人、痴漢です!」みたいに

なっちゃったとしたら、どんなに警察の人に「屁をこいた瞬間を

見ただけだ!」なんて主張しても、信じてもらえませんからね。


「どうしよう、どうしよう」と思った矢先、女性がまたまた僕に

「とっとと死ねよ!」と言い出したんで、さすがに僕もブチッと

きちゃいましてね。僕がうつ病だったら、「オマエの言葉で

死ぬんだぞ!」と言いたくなり、女性の方に3歩ほど

歩み寄ってから・・・。


「うっ!」と言って、屁のニオイで

窒息死しそうになってやりました。


それを見て、泣き出した女性(推定年齢30歳)。

そして、それを見て、高らかに勝利宣言を読み上げる僕。


完全に小5のケンカです。


しかし、それを見た、通りかかりのおばあちゃんに、

「アンタ、泣かしちゃいかんよ!」と、お説教されてしまい、

大人なのに、なんだか先生に怒られた気分になった僕は、

見て見ぬフリをする大切さを学んだのです。


女性の恥ずかしい瞬間は、見なかったことにするのが

ジェントルマン。もちろん、困っている時には手を貸すけど、

イケメンじゃないと、基本的に助けられたら迷惑だそうです。


だから、産経新聞にどんなことを言われたって、

ただコケただけの女性に手を差し伸べるつもりなんて

これからもありません。だいたい、そこまで男女平等って

言うんだったら、僕がコケた時、素敵な女子に助けに来て

くれるってことですよね?


言っときますけど、僕、駅じゃなかったですが、

一度、ショッピングモールみたいなところでコケた時、

女子高生に爆笑されました。しかも、爆笑の理由は、


「コケ方がキモかった」です。


確かに、世界的に女性の地位が低い国もありますし、

そういう意味でも男女平等には大賛成なんですけれども、

日本の「男女平等」の考え方は、絶対に間違っている。

僕はつくづく、そう思いました。(ぬくもりっ!)